華厳経巻第六菩薩明難品第六「
問う。如来の福田は一つなのにどうして布施の果報はいろいろ違って出るのですか?
答え。それは、大地が一つでもいろいろ違った種類の芽を出したり、水も一つでもいろいろ器により違った姿をあらわしたり、鏡も目の前に来るものによって映る者が違ったりするようなものです・・・」
「原文。・・
爾時文殊師利。目首菩薩に問うて言く。『佛子。如來の福田は等一にして無異なるに云何んが布施の . . . 本文を読む
一期大要秘密集・・7(以下、行願・勝義・三摩地の菩提心を順次説く)
・一に行願の菩提心、論にいはく「我れ當に無余の有情界を利益し安楽すべし。十方の含識を観るに猶し己身の如し」と。(金剛頂瑜伽中發阿耨多羅三藐三菩提心論「我當利益安樂無餘有情界。觀十方含識猶如己身。」)この文の中に二あり。一には利益の菩提心なり。二には安楽の菩提心なり。一に利益の菩提心とは凡そ心あるものは皆、本覚の大日如来・阿閦如来・ . . . 本文を読む
高田明和という自身もうつ病を患った精神科医が「責めず、比べず、思い出さない」という本を出していました。題しか見ていませんが題だけでもハッとしました。「責めず、比べず、思い出さない」ことが苦しみから抜け出す方法であるといっているのでしょう。ともすれば「思い出して、比べて、責めて」いたのを、これからはこの「責めず、比べず、思い出さない」をモットーにすれば気も楽です。さらりと「流す」ということでしょう。 . . . 本文を読む
『また次に竜王若し悪口を離るれば即ち八種の浄業を成就することを得る」
「何等をか八となす。一には言、度に背かず。」
「二には言、皆利益す。」(この不悪口戒を持ちて他を軽賎するようなことがなければ一言を吐くにつけても必ず他人を利する)
「三には言、必ず理にかなふ。四には言詞美妙なり。(世の中には同じことをいうても角がなく実に穏やかに而も一種美妙の感じを与える人と、なんだか初めから角々しく争い立つよう . . . 本文を読む