○シベリウス ヴァイオリン協奏曲 漆原朝子(Vn)、高関 健/群馬交響楽団 1997年3月23日(ライブ)
○マーラー 交響曲第5番 高関 健/群馬交響楽団 1997年3月23日(ライブ)
○サラサーテ カルメン幻想曲 漆原朝子(Vn)、梅村祐子(Pf) 1983年12月(ライブ)
シベリウスとマーラーは、群響の345回定期演奏会のFM放送をエアチェックしたもの。先日、マーラーの5番を定期で聴いたので、以前、聴いた同曲を聴いてみました。
群響のマーラーは以前、尾高さんの指揮で9番を聴いて幻滅した思い出があったので、それほど期待していなかったのですが、中々いい演奏でした。3楽章のむずかしいホルンも危ないところもありましたが、なんとか持ちこたえたという感じです。
この日のコンサートは、前プロが目的でした。
漆原朝子さんの演奏を最初に聴いたのは、彼女が日本国際音楽コンクールに優勝した後、芸大に進学した直後に東京文化会館で開いたリサイタルのFM放送でした。若いのに堂々とした演奏と思いました。その後、群響と定期的に共演するようになり、ほとんど聴きにいくようになりました。
シベリウスは、クーレンカンプ、フルトヴェングラーのロマンチックで情熱的な演奏が有名ですが、漆原さんのヴァイオリンは静かな中に情熱を秘めており、高関/群響の素晴らしいバックとあいまって、好きな演奏の一つになりました。
サラサーテは、日本国際音楽コンクールの課題曲のライブ録音LPの中の一曲です。「ハードなコンクールの重圧の中でも、のびのびと漆原朝子自身の個性を発揮し得ているように思えます。」と長谷川武久氏は評しています。