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秋の連休の新刊紹介 -『崩壊する介護現場』『わるいやつら』『公務員はなぜ認知症になりやすいのか』等

2013-10-14 | こんな本を読んでいます
涼しい秋の連休の新刊紹介。
低レヴェルのアベノミクス煽り本がほぼ消えたのは結構なことだ。

『崩壊する介護現場』(中村淳彦,ベストセラーズ)


 → 介護業界に身を置く著書の衝撃的な告白。
   この本の内容は決して全て正しい訳ではないが、間違いではない。
   露悪的な傾向はあるものの勇気ある問題提起として無視できない。
   ……しかしワタミの介護の抱える問題は重大事故だけではないのでは。


『わるいやつら』(宇都宮健児,集英社)


 → 言わずと知れた日弁連前会長、誰もが認める闘士だろう。
   医療扶助にたかる医療関係者を厳しく批判しながら
   生活保護の世代間継承や長期依存に触れないのは思想的バイアスの存在を示唆している。
   (当書の主張する不正受給率の低さは問題の核心ではない)

   経済政策リテラシーは相当低く、税率を上げなければ平等性を高められないのを理解していない。
   キューバのような強権統制・人材流出国家を無意識に目指しているのかも。


『アグリゲーター 知られざる職種 5年後に主役になる働き方』(柴沼俊一/瀬川明秀,日経BP社)


 → ネーミングの妙を狙った著作に見える。
   内容はそれなりに興味深いものの、
   当書の言うアグリゲーターは明治時代から存在していたと思う。
   あと「5年後に主役になる」との断定は特に根拠もないようだ。


『公務員はなぜ認知症になりやすいのか ボケやすい脳、ボケにくい脳』(長谷川嘉哉,幻冬舎)


 → これは既に紹介済み。内容は平易だが面白い。
   「公務員」と名指ししているのは恐らくマーケティング上の都合なので
   偏見と決めつけないで読んだ方が良いかと。
   タイトルから受ける印象よりもかなり真面目な内容。


『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』(日野行介,岩波書店)


 → 最後の一冊も紹介済みながら、無視できない内容。
   毎日新聞記者の執念が光る労作ではないだろうか。
   原発労働者を調べ上げたらもっと深刻なレポートが出るのは必至である。

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