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『週刊東洋経済』9月7日号 - インド進出でも韓国の後塵を廃す、日本企業の問題は経営層

2024-09-05 | 『週刊 東洋経済』より
東洋経済のインド特集はかなり良い。
当ウェブログは21世紀はインドの世紀と断言してきたが
人口でも成長率でも中国を超えたインド市場において
残念ながら日本企業は出遅れつつあるようだ。。

座談会の出来がかなり良くて、韓国企業に熱意で劣るとか、
経営陣のコミットが足りないとか、日本企業の腰が引けている様子が
(残念なことながら)よく分かる内容だった。

インド人材活用もどうもうまくいっていないようだ。
待遇で欧米企業に劣るだけでなく、人材獲得にも戦略性がない。
座談会の参加者が評論家的すぎて成功例紹介が乏しいのも気になった。

また、インドでの日本企業随一の成功者であるはずの
スズキのシェアが頭打ちで微減というのも驚かされた。

日本企業はインド経済の成長から部分的にしか恩恵を得られないだろう。
中国と違い安全保障上の問題は殆ど無いのに、残念なことだ。

『週刊東洋経済』2024年9/7号 (インドが熱い)


佐藤優氏の連載はやっとアフガン侵攻の失敗の話になったが、
氏は何も教訓を得ていないようだ。寧ろグラスノチが問題で、
今はロシアのメディアは統制されているから影響は限定的とか言い出しかねない。

事実を直視すれば、現下のウクライナ侵攻はアフガン侵攻とよく似ていて、
①ロシア帰還兵の凶悪犯罪が既に多発している
②ロシア軍の残虐行為が憎しみの的になっている
③当初の見込みは大きく外れて長期戦になっている
④指導層がドグマに囚われて自軍の犠牲を大きくしている
といった不吉な共通点が揃っているだけでなく
ロシア伝統の「力を過信して国力を損耗してゆく」病弊も顕著になってきた。
矢張りウクライナ侵攻はアフガン侵攻の二の舞になると見るのが妥当であろう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

エコノミストの米大統領線特集、頑張って取材しているが
ややポイントがずれている気がする。
現在、バイデンの撤退と民主党側の候補若返りによって、
そしてトランプの失言がトランプへの逆風になるブーメラン直撃の状況下で
カマラハリスの時代を前提に特集を組むべきだったのではないか。
(勿論カマラハリスは未知数で経済への影響は読み難いのだが)

『週刊エコノミスト』2024年9/10号


市岡繁男氏が連載で厳然たる数値で示しているように、
アメリカ経済の成長率が低下しているのは議論の余地のない事実で、
成長率2%すら届かなくなりつつある。
その低成長がトランプのような政治家を生み出した訳で
トランプの登場は米経済の斜陽を証しする何よりの証左だ。
(ただ、悲しいことに日本経済の衰退はそれ以上なのだが。。)

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週の注目はダイヤモンド、得意の匿名座談会のほか矯正で「にわか歯医者増殖中」だそうだ。。

▽ 恒例の「歯学部淘汰危険度ランキング」もある(典型的な「大学の作り過ぎ」だ)

『週刊ダイヤモンド』2024年9/14・21合併特大号 (後悔しない歯医者選び)


▽ 逆指標の東洋経済、「日本株の先高期待はまだ強い」という強弁がまさに〝まだはもうなり〟である

『週刊東洋経済』2024年9/14号 (株の道場 乱高下でも勝てる株)


▽ エコノミストはネット銀行特集、案の定ながら「主要6行の資産膨張」だそうだ

『週刊エコノミスト』2024年9/17号【特集:ネット銀行&ポイント経済圏】

日本の若年層は無関心だが、EUでは中華系ファストファッションの規制案が出始めた。
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