-凸凹帖-

写真 奥野和彦

JAPANESE ORDINARY

2021-02-13 00:49:16 | 写真


そういえば
スライドショーを一つ増やしてある。

例えば、
朝の防波堤にボールを投げて
野球の練習をしていた子のコントロールが狂って
海へ飛んで行った。
引き潮で潮がひいていたから
無事ボールを拾い上げたところ。

どこかの町へ行って
その町の特徴的な場所を見つけて
そこで写真を撮って来る。
出来れば、そこに住んでいるか
そこを普段から生活や仕事の場所にして
そこで生きている人が良い。
そもそもが観光地だったら
それはそれで観光客で良い。
その事が普通なのだから。
人も場所もセットで見つかればすぐに
シャッターを切れるが
人がいないと、フレーミングの中に
現れるのを待って、人が入っている事に
こだわって撮った。

所さんのダーツの旅 が好きで
ダーツでは無いけれど
身の回りにあるヒントから
そこへ、なんの準備も下調べもなしに
行って見たこともある。
昼に食べた鯖缶に書いてある工場の住所を見て
銚子の缶詰工場へ。
冷蔵庫にあった味噌のパッケージにある住所の
諏訪の味噌工場へ。
今はGoogleマップで行かなくても
そこの景色が見られちゃうから
そういうのは見ずに白紙で行く。
まずは目的地のあり様を拝ませて頂いたら町を歩き始める。
歩いている内にこの町はここで行こう
という場所がわかって来るから
そこに立ってカメラのアングルを決める。
出来れば人が画面に入って来るまで待って撮る。
入って来てさえくれれば誰でも良いし
写ってくれた人には申し訳ないが
誰でも良い。というか誰だと分からなくて良い。
誰だと分からない所で成り立っているのが良い。