-凸凹帖-

写真 奥野和彦

少年写真教室-3

2015-01-17 23:51:31 | 写真
シャッターチャンス ー チャンスを作る~いつもうまく行くとはかぎらない



野球のれんしゅう中に子供たちがてつぼうにじゃれて
あそんでいて楽しそうです。
じゃあその感じを写真に撮っておいてあげようかなと
思いますが、ぶらさがっている真ん中の子はむこうをむいていて
かおが見えません。


そこで、先にさっとカメラをのぞいてかまえてから
その子をよんであげるのです。
こっちを向いたしゅんかんにパシャッと撮る。
これはシャッターチャンスをこちらで作り出しているわけです。
1枚目にはいなかった子が一人ふえています。
彼は私のそばにいて「こうやって撮るんだよ」ときいたら
自分もうつるほうへ入って行きました。それもチャンスをつくり
だしたと言えるかもしれません。
でも、まだおいついていなくてこちらを見てません。
それと、がめんの右すみにいやなよかんが…。


あー!
みんなの顔がそろったと思ったら
それに気づかず歩いて来た子が入ってしまいました。
まあ、こんなこともあります。
え?これも一つのおもしろ写真のシャッターチャンス?
そうかもしれない。
それだったら、歩いている子がかんぜんに
まんなかに来て、みんなをふさいじゃった時に撮ったら
おもしろ写真としてのさいこうのチャンスだったでしょうね。

でも、写真にきょうみをもったのなら
撮る前からチャンスだとかねらいすぎると
撮れなくなったり、むずかしくなって
つまらなくなることもよくあります。
しっぱいはあたりまえ。
あまり考えずに、楽しいことを楽しく、どんどん撮りましょう。