あぜ道は 真赤だと言い 彼岸花
梅士 Baishi
小笠原諸島海域を北上する台風20号の影響で、博多
にも冷たい風が吹きさらした。
毛布一枚では、もう寒くて眠れない。
朝晩がき~んと冷える、おくんちの秋なのである。
多々良川沿いの田んぼは黄色く色づき、そろそろ刈り
入れの時期を迎えている。
あぜ道には三々五々と彼岸花の株が真っ赤に燃えてい
る。
とはいえ、もう最盛期を過ぎて花にも白髪が目立つよ
うになった。
昔は田んぼのあぜ道に列をなして咲いていたものだが、
今ではめっきり少なくなったように思う。
田んぼの水路には小さな魚が敏捷に泳いでいた。
もしかしてメダカなのだろうか。
田んぼも人工物ではあるが、薄められつつも人が親し
みやすい自然が残り、さまざまな生命が生きている姿を
楽しめる。
都会の人工物は汚く、荒廃した印象がある。
建造物が地平に密集するのは好ましくない。
高層ビル化して、五重塔のように緑の中に調和する都
市づくりがこれからの課題であろう。
高層ビルを結ぶ空飛ぶ交通網が整備されたら、未来都
市が現れる。
それも、近未来のことだろう。
癒しのある自然と機能が調和した都市づくりが欠かせ
ない。
【 偏狭な唯物論科学を駆逐せよ 】
科学といえば、唯物論が支配的である。
自然科学分野だけではなく、文系科学も同様である。
たとえば、経済学では、日下公人先生がご指摘なされ
ておられるように、データを偏重して人間心理を捨像し
ているところに非現実性がある。
確かに、経済は人間心理で変動するものであることは
疑いようもない。
人間心理はデータ化しにくいから捨像するというので
は科学の放棄と言うべきだろう。
同様のことが歴史分野にもある。
星槎大学は環境左翼や唯物論左翼が集まった通信制大
学だが、左翼傾向は多かれ少なかれ、他大学にも共通し
た性質といえるだろう。
そこでは、大衆心理や人々の不安や恐怖といった心情
は非科学的であるとして認めないのである。
たとえば、中東の緊迫した状況には、ハルマゲドンと
いう最終戦争が予想されている。
それは近未来の映画的シナリオであって事実ではない
から、中東情勢の理解に持ち込んではならないというの
である。
すなわち、人間心理は事実ではないと。
しかし、ハルマゲドンは、人々が恐れる危機的状況で
あり、それほどの深刻な対立の歴史を秘めているからこ
そ深刻に受け止められている事態なのである。
単なる空想なのではない。
危機管理とは、事実によって構築されるのではなく、
近未来予想によって対策を講じる思想である。
歴史もまた、人間心理が大きな動因である。
人間心理を捨像した唯物論歴史観には、動的な歴史理
解はできない。
すなわち、役に立たない「科学」である。
「科学」が霊性を見失うことが文明の崩壊を招いてき
た。
思い上がってはならない。
科学といえども、「神と法の下にあり」、と言うべき
だろう。
法とは、神の意思を反映するものとしての社会規範で
ある。
そのことを忘れてはなるまい。
大学から、危険な唯物論科学思想を駆逐せよ。
教育を唯物論で穢してはなるまい。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
幸福実現党応援隊・ 梅士党