秋雨や 冷たく翅を 震わせり
中村 梅士 Baishi
すっかり肌寒く、秋らしくなった。
それでもまだ九月である。
夜、耳を澄ますと、虫の声、風の声、雨の声がささやいて
いる。
政治も経済も、教育もマスコミも、国際政治も軍事も環境
問題も、愚かで危ない状況にあるが、ひとときの平和な秋の
風情に安堵する。
今朝は秋雨から始まった。
肌寒い朝だが、今朝も朝顔が大輪の花を広げている。
さて、今日の一日一生を何とするか。
創造以外にはあるまい!
秋祭り 稲穂も風に おじぎをし
中村 梅士 Baishi
文明の価値観が大きく転換しつつあるダイナミックな
時代であることが、日々に実感されるほどの激動が続い
ている。
その実感は、破壊のインパクトかもしれない。
日本では日教組によって教育が深く破壊されている。
それが合法的であるらしいのだ。
合法的な団体の合法的な活動を批判するとは何事かと、
逆制裁された。
しかし、これは創造的破壊ではない。
病である。
癌病巣組織の切除、がん細胞の一掃が創造的破壊の段
階であろう。
アメリカでは、金融安定化法案が否決されて、株価が
一気に700ドル以上も下げる大暴落が報じられている。
大統領選挙にからんで、民主党が法案を否決した形で
ある。
アメリカも民主党主導で危険な方向に進んでいるよう
である。
アメリカの縮爆的破壊というべきか。
これで、オバマ大統領が誕生するとなれば、日本はア
メリカの後ろ盾を失うことになる。
独自路線を歩むためには、それも良いのかもしれない。
松下電器が明日からそのブランド名を失うという。
松下幸之助のナショナルが払拭され、パナソニックと
かになるらしい。
それが、世界戦略らしいのだが、おそらく、これが企
業衰退の原因になるだろうと思う。
名は体を現すものである。
名前だけのことではない。
名前から伝統を断ち切ることが、創造的破壊なのか、
それとも自滅行為なのかが問われる。
創造的破壊というが、病変、腐敗、自滅という排他的
自己保存を肯定した言葉ではない。
改革、革命を言っている。
腐敗に対して創造的意思が働く革新運動こそが、創造
的破壊であることを忘れてはならない。
中村 梅士 Baishi