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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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心の財産より大きなものはない…北斗市

2007年12月08日 15時26分46秒 | Weblog
自分一代で大きな資産をこしらえた資産家が亡くなられ、その葬儀に参列する機会がありました。
彼には戦中、戦後を通じ、様々な仕事をして懸命に奮闘しながらつくった資産がありましたが、その資産家の割りには葬儀の参列者が少人数だったのが印象的でした。
その彼が亡くなった後に残したものは、彼の遺産を巡る相続争いです。
腹違いの遺児6名、前妻、後妻、正妻が入り乱れての何とも醜い罵り合いをしています。
彼が懸命に頑張って残したのが、遺族の醜い遺産奪取の紛争ではなかったはずです。

20年前、私の義兄(直ぐ上の姉の亭主)は52歳で亡くなりました。
公務員だった彼は多くの財産を残す事など出来ませんでした。しかし彼の葬儀には、会場に入りきれずに会場の周りに焼香の列をつくる多くの人々が参集いたしました。
彼は、私がまだトビ職の時代でしたが、東京に出て独立する際、思い悩む自分の気持ちを、津軽海峡に面した海岸に出て、岸壁に打ち付ける波の音に合わせ、一言一言を頷きながら、じっくりと話しを聞いてくれたのが昨日の事のように覚えています。

「男の甲斐性、思い立ったら試してみなさい」と言う彼の進言が、私を東京へ旅立たす決心をさせました。
彼は、その後も時あるごとに私を励ましてくれたものです。
彼が居なければ現在の自分も存在しなかったと思われます。
その彼がガンに侵されあっけなく亡くなりましたが、その彼の葬儀で遺影に向って号泣する人々が大勢いたのです。
彼は、私だけでなく、職場の部下や仲間達にも多くの心の財産を残して逝ったのです。

遺産とは何かと考えた時、お金や土地、屋敷などよりむしろ、心の財産は多すぎる事などないように思えました。
今日は、この北斗市の教育界に尽力され、リタイヤした後に奥様と一緒に子供さんの住む本州に移住された方から在職中のお礼状が届きました。
彼もまた多くの心の財産をこの北斗市に残して行きました。
手紙に返事を書きながら本当に意義のある財産とか遺産をとは何かを、あらためて感じ、今日のブログとなりました。

今日、土曜日の北斗市は朝から穏やかに晴れ上がり積もった雪が間もなく無くなりそう…
写真は東京に住む孫の穣太郎が正月帰省の変わりに、ひょっこりやって来て会議室で撮りました。
この穣太郎たち孫達にも心の資産を残したいものです。
明日の日曜日は久々の休養日になりそうですが、お天気が続く事を念じます。
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