毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

周りの人を幼い子の表情に…函館~北斗市

2008年01月23日 21時32分28秒 | リフォーム
周りの環境に緊張したり、警戒をしたりすると顔や身体の表情に現れるものです。
暴力団員も犯罪者を追う刑事さんも、常にまわりの状況に警戒を怠らないために、どちらが暴力団か解らないくらいに眼つきが鋭くなるものです。見るからに威圧感や怖さを感じさせる暴力団員も心が穏やで寛いでいる時は、幼い子供ような表情をしているものです。

暴力団員に限らず私達人間には、誰もが心情が純真で素直な幼児期があったのです。
肌がスベスベで瑞々しく、ぽっちょっとした餅肌も年齢を重ねて行けばしだいにカサカサになって行くのは仕方のない事なのでしょう。しかし、純真だった心情までもがカサカサになってしまうような気がするのは、きっと私だけでないと思われます。

厳しい世間の荒波に揉まれているうちに、生き抜くための防御感覚が身に付きはじめ、その防御のための鎧が、眼つきや厳しい表情になって現れるのでしょうか。しかし、どんな鎧を身に付けていても、周りの環境でその硬い鎧の中が垣間見える場合があります。
職場においても社員の表情が温和で穏やかなまま進捗しますと、難しい会議も建設的に終了する確率が高くなります。社員同志は常に鎧を脱いでいる事が肝心なのかも知れません。

ビジネスは、取引において相互の利害を争奪する状態にありますが、商談が成立して握手を行う時、どちらも子供のように温和な表情になっているものです。
「相手は自分の鏡」と言いますが、対面する相手が緊張しているのは、自分が緊張させているのに他ならないのでしょう。向かい合った人の表情が自分の表情だと思えば…
互いに角を突き合わせていたら、前向きな結論を見出す事など出来ないでしょう。

写真は今日、富山から北海道北斗市のファース本部の本社にご来社戴いた、三協立山アルミ工業、住宅建材本部長、常務取締役の高島省一さんと撮りました。
高島さんは住宅建材部を統括し、数千人の社員のトップに君臨する豪腕経営者と言われおりますが、卓越した経営センスを内包しながらも、とても穏やかで温和なお人柄です。
人格者は、一緒にいる周りの人達をも、子供ような温和な雰囲気できるものなのですね。

さて、明日は気温が少しあがりミゾレ混じり大吹雪になるそうです。
その明日は家庭裁判所で家事調停委員の課題研修会があり、出席する予定ですが…
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平和の空にはためく日章旗でありたい…北斗市

2007年05月03日 16時52分37秒 | リフォーム
日の丸の旗を靡かせた街宣車が、行進曲を大音量を響かせながら街中を駆け回ります。
かって我国の行った侵略戦争の象徴でもあった日の丸です。
街宣車とラップして「日の丸=侵略戦争」とイメージしてしまうのでしょうか。
我々、先人達は日の丸を先頭にして戦争を行い外国を侵してしまいました。

その「戦争の血に塗れた日の丸を掲揚してはいけない」と言う声がありました。
学校での入学式や卒業式での日章旗掲揚に反対する人々も多く存在します。
確かに一頃、思い上った侵略戦争の象徴として使用された日章旗です。
だからこそ、その日の丸を掲揚し、平和の尊さを知らしめる必要があるのだと思います。
日本人は先の戦争で亡くなった多くの人々の犠牲の上に現在が構築されております。

日章旗を戦争の象徴として使用したのも我々、日本人。
その日の丸を平和の象徴に塗り変えるのもまた我々、日本人でなければなりません。
“アンダーフラッグ”日章旗を汚したまま隠してしまってはいけないのです。
我々の手で日章旗を世界に誇る平和の象徴として、この日本の平和の空にはためかせたいものです。

今日は施行60年目の憲法記念日ですが憲法見直し論が盛んに議論されるようになりました。
憲法議論はどうしても9条の「戦争放棄」の条文に集中するようですが、戦争を望む国民が一人でも存在するのでしょうか。
戦争は絶対にしてはいけません。しかし、自衛力もまた絶対に必要です。
過去の日本の戦略戦争も、その国が断固とした自衛力を備えていたら、あんな無茶な戦争を仕掛けなかったでしょう。

自衛力を不必要とする考えは、自転車に鍵をかけなくとも盗む人などいないと言う発想と同じだと思うのです。
その自衛力を持つと相手の出方によって瞬間的戦争状態になる場合が想定されます。
自転車を盗もうとする人と一時的に乱闘状態になるのと同じでは…
大切な恋人を身体を張って暴漢から守るために大立ち回りも在り得ます。
戦争は絶対に避けつつも、完璧な自衛手段を構築できる憲法議論を望みたいものです。

写真はファース本部、本社の隣りの上磯中学校の正門前にはためく日章旗です。
今日は快晴…五月晴れの空にはためく日の丸は、まさに平和な日本の象徴であるかのように凛々しく見えるのですが…
巷は連休です。しかし、当方の研究開発室の仕事は道楽のようなものなので…
毎日更新「一日ひと知識」をどうぞ参考に
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シロアリの生態・・・北斗市

2006年06月27日 22時04分57秒 | リフォーム
写真は、今日、東京から訪れて戴いた、丸和バイオケミカル㈱部長の三尾彰さんと弊社研究開発室の村上主事と玄関ホール前で撮りました。
三尾さんはシロアリ保証のコーディネーターでシロアリの生態にも精通されております。
ファースの家は、施工基準書通りに構造が設計施工されいますと、シロアリの被害に遭う事はありません。しかし、土間コンクリートの小さな亀裂が生じた時などのシロアリ被害に対してシロアリ保証保険をつくっています。
今日はその施工の簡略化についての協議をいたしました。

家を食ってしまうシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリの二種類が存在します。
いずれも共通している生態は、女王蟻の居る部分が巣になっており、蟻道(ギドウ)を通って餌場と巣を行き来いたします。蟻が飛んで来て家の中に入り、餌が豊富で湿気が多く通気がないなどの条件が揃えば、女王蟻の居る巣を家の土台や柱に造る場合も稀にあると言う事です。しかし、殆どは地上から障害物の陰に蟻道をつくり家の中に入ります。
シロアリが家の土台や柱に被害を与える場合の殆どが、地中に造った蟻道を通って巣を作ると言います。外部から入る場合は、基礎に密着した障害物の裏側に蟻道を造るそうです。つまり、基礎に密着した障害物が無い場合、外部蟻道が造れないため地中蟻道となります。したがって、家を造る時には地中から這い上がる蟻道を造れない状況にする事です。

ファースの家は、全てがベタ基礎の外周立ち上がり部分の内断熱仕様になっており、基本的にシロアリ被害に遭う事はありません。しかし、ベタ基礎の外周立ち上がり部分に極めて細いコンクリート亀裂が生じる事があります。地中に回りこんだシロアリがここから這い上がり、内断熱材の中に蟻道を造り木材を巣食う場合も考えられます。
ポリフィルムのような薄いシートでは、鉄筋やコンクリートの施工時に人が上がるため、孔だらけになり効果など期待出来ません。
そこで、コンクリートの補強が使用出来るほど強力なコンクリート密着繊維に、防水機能と防蟻機能を施した特殊シートをコンクリートの下に敷き込みます。ファースの家は、この特殊シートを敷き込むによりシロアリ保証が受けられます。
一般の住宅でも基礎コンクリートの打ち込み前に、この特殊シートを全面敷き込みする事でシロアリ被害を抑える事が出来ます。シロアリは薬品で殺すのでなく、シートで蟻道を塞ぎ、家の中に入れなくすると言う事でなのですね。

今日はここ北斗市も雨が降り続いていますが、気温16℃なので肌寒いくらいです。
丸和バイオケミカルの三尾部長はこの肌寒い雨の中を次ぎの訪問先に・・・
ファースの家
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次世代燃料の出現・・・北斗市

2006年06月26日 18時17分31秒 | リフォーム
写真は弊社を訪問してくれた行政書士の松田聡さんと撮りました。松田さんから改正される会社法で設立できるNPO法人に替わる組織の説明を受けました。
会社法、税法、建築基準法、特許法など、とにかく目まぐるしく変更になります。

また燃料事情も毎日が目が放せない状況にあります。
石油は相変わらず見通しの立たない中東状況の影響で高騰を続けています。
自衛隊がサマワを撤退する事になりました。しかし、イランの核保有問題で混乱が収まらないイラクと宗教派閥の関係で合流するようになれば、イラク戦争でお金と血を流してきたアメリカにとってその苦労が気泡と消える場合が考えられます。
それを阻止するためにアメリカがイランに対して武力介入を懸念する事が石油事情をいっそう混迷化させているのでしょう。

中国やインドの経済成長に伴って石油の需要は拡大しても縮小する事は有り得ません。
このような石油事情を背景に現在、石油に代わる次世代燃料が注目されつつあります。
環境市場新聞によりますと、この燃料は天然ガスを原料にして造られるガス・ツー・リキット(GTL)と呼ばれる燃料で、既に「エコ灯油」として昨年の12月より神奈川や群馬県内で発売されているそうです。

GTLは精製の段階で硫黄やアロマ言う不純物が除去されるため、燃焼ガスに有害ガスの少ないクリーンさ、臭いの薄さ、更には燃焼効率が良くなると言う事が特徴との事です。
価格は1リッター83円程度と言う事ですが液体燃料なので、家庭での暖房用や車の燃料などに汎用されそうです。このGTLで次世代石炭を精製し、次世代火力発電所の開発も研究されております。

新しい燃料の開発も不可欠ですが、その燃料を節約して使用するための意識(ソフト)と技術(ハード)も同時に求められております。
せめて自分の住む家だけは、燃料を半分以下するように家の性能を・・・

松田さんは「自分史」と言う講座を持っておりますが、自分のルーツを見つけ出し、そこから本来の自分に気づいて戴く・・・うん!ソフトの極みですね。
社会の動きは日進月歩ですが、自分のアイデンテティーは動かしようがありません・・・
ファースの家

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さりげない心地よさ・・・札幌市

2006年06月17日 17時28分43秒 | リフォーム
写真は札幌全日空ホテルの自分の部屋の窓から撮った札幌市内の風景です。
今日の札幌は雨の予報を覆し、晴れに恵まれました。晴れ男の登場からかな・・・
気温、22℃、湿度50%と先日の鹿児島と打って変わって爽やかな気候です。
この22℃と言う気温はすべて輻射熱(熱波長)で我々の人体を包みます。

暖房とは外気温が低い時に室内を人工的に暖める事です。窓や断熱性能の弱い所から熱が侵入してきますが、暖房機でその熱に負けない量の熱をつくります。
冷房とは外気温が高い時に室内を人工的に冷やす事です。窓や壁、天井から暑い熱が浸入するため、冷房気でその熱に負けない量の冷熱をつくります。家屋内での快適空間な気温は、床、壁、天井の温度と室内の気温が同一である事で成立します。家の高気密、高断熱とは、その家屋内の輻射熱を出来るだけ多くする事にあります。

春や秋が快適なのは、今日の北海道の気候のように外気がすべて輻射熱、それで身体を覆うからです。また湿度も限りなく50%に近くなる事です。乾燥した厳寒期、多湿の温暖期において室内の湿度と周りの温度と室内気温を同一にする事は至難の技となります。
しかし、家の性能によってこうした空間をつくる事も可能なのです。
このような快適な空間とは、さりげない暖房、さりげない冷房なのでないでしょうか。
湿度50%、気温20℃、周りも全て20℃の中に私達の身体を置いた時、殆どの人は、暖房空間とか冷房空間である事などに気づかないのです。
気づかない温熱環境こそが本当の快適空間なのでしょう。

キンキン冷やす冷房より、ガンガン熱する暖房よも、さりげない優しい温熱環境をつくるのです。家屋内に春と秋の気候を構築するにとてつもないハードが必要です。そのハードを持っているのがファースの家なのですが・・・是非、住んでいる人に確かめて戴きたい!
さりげない快適空間とは住んでいる人でなければ語れないのでは・・・

工務店経営は勉強する事ばかりです。希望者に対して三日間のカリキュラムで研修を行っていますが、今日はその札幌研修の最終日に顔を出しました。
毎月、場所を替えて研修を行いますが、家のハードと、そのハードを使いこなすソフトの勉強です。さりげない心地よさ、さりげない愛情表現を・・・

ファースの家

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ガラスの性能について・・・鹿児島~鹿屋市~鹿児島

2006年06月15日 22時58分59秒 | リフォーム
写真は今日15日、講演を行った九州電力、鹿屋営業所長の千葉文良さんです。
今日は九州電力の招きで鹿屋管内のビルダー会の方々を対象にした講演です。

今日の講演では温暖地の窓にこそ必要な機能ガラスについての話を行いました。
窓に使用されているガラスに様々な性能をあるの事に多くの方々は気づいておりません。
窓ガラスは、透光性、断熱性、気密性、強化性、遮熱性などの性能が加味されています。
普通の家に使用される厚さ3㎜の窓ガラスは、熱貫流率(逃がす熱量)が㎡あたり約5wですが、ペアーになると2.5wまで減り、それにLow-Eと言う機能を持たせますと1.6wまで減少できます。しかし、Low-Eの付け方によっては、透明性が若干落ちる場合があります。

このガラスのLow-E機能と言うのは、特殊な金属の粒子をガラスにコーティングしたり、表面に練り込んだりする事で、断熱性、遮熱性などを向上させる事が出来ます。
特に遮熱性能は冷房対応にとても有効に機能します。ガラスの受光、受熱はガラスに進入する角度が重要な要素となります。ガラスに直角に進入すると最も多く受光、受熱が出来ます。したがって角度を変える事で受熱を抑制して冷房エネルギーを減少させる事も可能になります。温暖地にこそ必要なガラス機能と言えます。

ガラスを一見しただけでは、ガラスの違いが解り難いのですが、近くに寄ってよく見ると、二枚のガラスになっているか、斜めから透かして見ますと若干ながら色が付いて見えるのがLow-E機能の入っているガラスです。当然、価格が異なりますが、暖房省エネ、冷房省エネと暖房、冷房のクオリティーを考えたら、確実にペアーでLow-E機能付きの方が、イニシャルコストの元が取れ、快適性の高い家に住む事が出来ます。

今日、午後から鹿児島に移動し、ファース加盟工務店、保住宅サービス主催のセミナーで講話を行いました。夜には保代表の仲間達である若い経営者の方々と懇親を深める機会がありましたが、若くして企業を起こし将来展望も見据えた若き経営者達に大いなる躍動感を覚えました。明日は鹿児島県内でもう一回、講演をして夜のフライトで札幌に移動です。今夜は多くの質問が寄せられており、今夜中に回答します。
明日は鹿児島県内でもう一度、講演してから札幌にフライトです。
土砂降りの大雨もあがり、明日の朝はホテルの真向かいの桜島の姿が見えるかもね・・・
ファースの家

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日本列島の温熱環境・・・北斗市~函館~東京~福岡

2006年06月13日 20時24分23秒 | リフォーム
写真は、今日13日、九州電力福岡支店さんが主催した工務店向けセミナーで、講演終了後に撮りました。向かって左が九州電力福岡支店、住宅電化グループ長の三根茂さん、右が課長の渡部正博さんです。
今朝の函館空港は9℃、羽田空港が19℃、福岡空港が29℃と、ちょうど10℃ずつのアップでしたが、この時期によくある日本列島の温度分布です。

このような南北、東西に細長い日本列島で北海道の高気密、高断熱をそのまま九州に持ち込んでも通用しません。今日、参集した、福岡県の工務店さんにも強くその理由を述べました。北海道は本州のように夏、湿度85%、気温35℃などにはなりません。
本州の家づくりに欠かせないのが、この夏場の湿気対策が不可欠な要素となります。
8ヶ月間が夏なのですから、8ヶ月、冬の北海道と家づくりの根本が異なります。

気温30℃で湿度80%の時、その80%の湿気は気温に換算すると約30℃の気温に相当する熱を潜在しており、本当の断熱とは気温とこの湿気の持つ「潜熱」をも遮断する事です。
更に夏場対策としては、天井断熱の手法、窓ガラスの熱遮蔽機能、庇の意義などを中心に講義を行いました。このように温暖地の家づくりは北海道や寒冷地の家づくりより、はるかに複雑な要素をかかえております。

いずれにせよ、私はいつも講演の最後に締め括るのですが、このような研修会で知り合えた知識や情報は聞かれもしないうちに喋らないように、と釘をさします。
アカデミックな知識や情報は、相手に興味が無い限り聞く耳を持ってくれません。
無理に聞かせれば、かえって心を閉ざすものです。
喋り上手は聞き上手、聞き上手は喋べさせ上手とも言います。
聞かれた時、正確にレスポンスが出来るよう、一生懸命に勉強を行うのです。

さて、昨夜のワールドサッカーで日本が敗れ、日本人のテンションが、とたんに熱の冷めたような感じです。でも博多の夜は梅雨の仕業で蒸し風呂のように熱いようです。
スポーツも勝てば官軍、負ければメチャメチャ言われます。
それにしてもマスコミは実力以上に騒ぎ過ぎと思いませんか・・・日本サッカーは歴史がないのだからね。

明日から鹿児島に二泊ですが、今夜は博多の中洲に繰り出す事もなくホテルで仕事です。また札幌の桧山さんに笑われそう・・・
ファースの家

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寒くなるオール電化住宅・・・北斗市

2006年05月21日 16時34分02秒 | リフォーム
写真はファース本部の近くにある松前藩が造った戦用城跡「清川陣屋」の桜ですが、満開の時は空が見えなくなるほどの桜の花びらも残り少なくなりました。今日は全国的に良い天気で、ここ北斗市も暖かい春の風が吹いていてまさに花吹雪です。
つい20日ほど前には本物の雪吹雪が舞っていたのですが・・・

北海道は8ヶ月間、冬なのです。家づくりも当然、寒さ対策が重要になります。
8ヶ月間、夏の温暖地とは様相がまったく異なるのです。
特に寒冷地のオール電化住宅は、エアコン暖房を使用し難い(外気から熱と取り込むのが困難)ため多くが蓄熱暖房機を使用しています。蓄熱暖房機は安価料金の深夜電力で、レンガに熱を溜め込みます。溜め込んだ熱を出し切ってしまうと冷たいレンガの固まりとなります。出来るだけ溜めた熱を深夜電力の通電する時間まで持たさなければなりません。

この放熱時間を通電時間の深夜まで持たすには家に気密や断熱の性能が必要となります。新築当時は間に合っていた蓄熱暖房機の熱量が、2年3年と経つうちに深夜まで持たなくなり、オール電化住宅は「寒くなる」と言う表現となるのです。燃焼暖房機の場合、寒い時は燃焼ボリュームを上げて稼動させるため寒いと言う表現になりません。
寒さ対策は気密性能が重要です。どんなに断熱材を厚くしても、隙間があれば膨張した暖かい熱はドンドン吐き出され、その分、外部の冷たい空気が入り込み、人の居る床付近に停滞します。寒いのです・・・

国内の住宅における断熱と気密の指導基準は、グラスウールで断熱し、ポリフィルムで気密をはかる事が骨子になっております。ところがポリフィルムによる気密性能は数年で半分以下に経年劣化する事が公的な研究で明らかになり、建築関係の学会論文にも明記されています。窓のガラスを抑えるビートと気密クッション(ゴムや樹脂)が痩せる事もありますが、ポリフィルムの上から建材を打ち付けるのでポリフィルムの硬化、建材、木材の収縮などが主な要因である事が解っています。

気密性能が劣化して室内の水蒸気が壁の中に入り込み、グラスウールの湿気量を増加させると湿った布団を着込んだのと同じ状況で寒くなります。グラスウールは壁体の内部に乾燥した空気を静止させる事で断熱効果を発揮するのです。この乾燥したまま壁体内の環境を維持するには、床下の乾燥状況、壁の構造、外壁の種類、向きと間取り、そして一番、影響を受けるのが、室内での生活の仕方なのです。この条件が合えばグラスウール断熱でもまったく問題を起こさない家となります。

グラスウール以外の断熱材も様々な課題を抱えております。
何が一番、住む人にとって利益に叶う住宅システムなのか・・・それは実際に住んでいる人から聞いて判断すべきであり、それも複数の方々からの意見を聞いて選択すべきでしょう。特に10年以上経っても経年変化を起こさない住宅システムは極めて限られてきます。
供給する側は自分のつくる家が一番良いと思い込んでいるのですから・・・

今日は本当に穏やかな一日でした。このファース本部の執務室から見える函館山の稜線が青空にくっきりと浮き上がりとても綺麗に見えます。
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