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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

スケールメリットの利益は何処へ…北斗市

2008年06月30日 22時24分43秒 | Weblog
メーカーから出荷される時の元原価を聞いたら誰もが驚く事でしょう。大量生産、大量消費を行なう生活物資の場合、これはある程度、致し方の事情があります。
次々に開発される商品を購買者に告知するには、膨大な広告宣伝費や営業費が伴い、商品搬送、店舗設備などの流通経路での費用も相当な費用になります。

一般の住宅について考えてみますと、年間に数棟しか受注しない零細な工務店が仕入れる、建材、部材、備品の価格と、大手ハウスメーカーの仕入れ価格では相当な違いがあります。
製造原価は同じでも大量供給すると、梱包、搬送費用などが大幅に削減出来るからです。
この削減された費用の事をスケール・メリットと言っています。

メリットとは利益と言う意味も包含していますが、住宅産業における、このスケール・メリット(利益)は誰が得ているのでしょう。場合によっては販売代理店のルートが割愛される場合があります。物流も大手運送業者に一本化され、地域の経済環境にも多大な影響を与えています。

大量供給で得た利益が誰の懐に入ったのかを追跡を…
メーカーでもない、販売代理店でもない、そしてサブユーザーもエンドユーザーも安い価格で購入している訳でもありません。
かと言って大手ハウスメーカーが膨大な利益を貪っているようでもありません。
するとこの利益は何処へ…

住宅を大量に売るためには、数年で建替える高額な住宅展示場を建築し、膨大な広告費をかけて集客し、多くの営業マンを雇用して受注活動をしなければなりません。
つまりスケール・メリットの多くが建主さんとハウスメーカーが受注契約するまでの期間に掛かる営業費となっておりました。この営業費は建主さんが支払っているのですよ…

私達、地域の工務店の殆どは、年間の受注数も少ないので、建材、部材、備品の購入費用にスケールメリットを得る事が出来ず、通常価格で購入せざるをえません。しかし、多額な営業費を費やしておりません。隣近所の口コミ営業が基本となっているからです。
したがって高い購入費が、建築受注価格に転嫁される事も殆どありません。

営業費用に莫大な費用を費やしても年間着工数は代わりません。
私達のような地域の小さな工務店が営業費を費やせず、関わる方々に利益還元をしながら家づくりを行なっても年間着工数は変わらないのです。
建主さんの賢明な選択を促したものです…

今日は二年半ぶりに携帯を取り替えましたが、二年半前と変わら笑顔のドコモショップの東さん(写真)です。携帯のスケールメリットとは…
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人もいつかは土に還り、その還り方を…北斗市

2008年06月28日 17時51分00秒 | Weblog
原油が高騰し、少子高齢化が具現化し、地球温暖化が顕著になり、とても住み難くなったような感じを覚える事があります。「生きるって言うのはこんなにも辛いもの」でも何故か我々は懸命に生きようとしています。それでも思った通りには生きられないものですね。先般は、強盗の前科を持つ人が再び強盗を働き、自棄になって拳銃を乱発し、挙句の果てに大勢の人々の前で自殺する悲惨な事件がありました。

世の中に起きている様々な事象を検証しますと、自分だけではどうにもならない絶望感に苛まれ、自棄になって起こす犯罪者の心情が垣間見られます。
私達は、自分にとって都合の悪い事象が重なりますと、世の中の全ての悪条件が自分に向っているような錯覚に陥るのでしょう。自分の都合だけで世の中が進んでいる訳では勿論ありません。

都合の悪い事象の一方では逆作用の恩恵を受けている人々も多くいるのです。
また自分が幸せの絶頂に在るときは、その陰で苦境に喘ぐ人も同じ数だけ存在するのだと思うべきでしょう。

原油価格の高騰でバイオ燃料の原料となるトーモロコシなどの価格が暴騰しました。
小麦などの栽培からトーモロコシにシフトしたため、パンやウドンなどの日常物資までが大きく値上がりしています。その裏で投機マネーを操る人々が大儲けをしています。
このような矛盾を是正する政策も必要で政府は、投機マネーの規制案を提言しています。

何とも自分の思ったようには生きられないものです。一方、自分の思う通りにも死ねないものでもあるのでしょう。無理矢理自らの命を絶つような行為をとると、この前の立て篭もり拳銃自殺事件のように、大勢の方々に不安と不快感を与え、その陰惨な状況は、一生を終える際の最悪な死に方になってしまったようにも思います。

どんなに辛い人生であっても、いよいよ最後の時になり、その一生を振り返り、自分の人生は「とても善い人生だった」と喜んで生涯を終えたいものです。
少なくとも人々の心の中に、その人の足跡を少しでも遺す事が出来て、そして自然に土に還って行く事が出来れば理想と考えます。誰もが生まれてきたらいずれは土に還って行くのが宿命なのでしょう。
然るにその土へ還る、還り方が問われているように思います。

写真は、先々週に関西に出掛けた時、機内から撮った富士山です。
凛として聳える富士、機内から観た雲間から突き出た富士、岐阜や静岡など、どの方向から見た富士山も、雄大で頼り甲斐のある存在に見え、富士は、我々に生きる勇気を与える力を持っていそう…
今日の本州方面は、大雨が降っているようですが、爽快な天気の北斗市でした。
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木造の昔気質の家づくり…東京~函館空港~北斗市

2008年06月27日 19時08分19秒 | Weblog
昔の大工さんがこだわりるケヤキの大黒柱が凛と立つ木造軸組みの家づくりは、この時代において既に時代遅れだと言う人がいます。木材の板目と柾目、木裏と木表を見分けながら墨を付け、ノミやノコを入れるこだわりの家づくりなのですが、事実この日本古来の技術、技能である匠の技を発揮する機会がとても少なくなりました。

日本の軸組み在来構法は、真壁構造と言って、外壁と内壁が木柱の幅の内側で納まるように出来ています。つまり、木柱の表面が、外部と内部に晒される構造となります。
漆喰やじゅらくのような壁材で、木材の美しさを際立たせる知恵と工夫によるものと思います。茶室、書院などの真壁造りは、まさに木肌や木目の美しさを強調するものです。

昔の人々は、このように家に対する価値観が、現在と全く異なるところにあったようです。
ケヤキの柱の紋様は、まさに芸術の極みと言える美しさで、四方全ての紋様が異なります。
その紋様の木目が、家屋の真ん中に位置して家で暮らす人々の営みを見続けるのでしょう。
家屋内の人の営みに合わせ、ケヤキの木目も年々とその肌の色合いが変わって行きます。

最初に薄茶の木肌だったケヤキ柱が、しだいにその色を濃くして行き、濃い茶色から黒色へと変わり、真っ黒から深黒色へと変化します。その年々と変わり行く木肌を眺めて家と一緒に齢を重ねて行ったと言います。昔の人は風流で情緒性が豊かであったのでしょうか。
踊るような杉の木目の楽しみ方、檜の艶木肌の美しさ、松の白色木肌の気品ある艶…
このような自然の木の目や木の肌、木の表情を楽しむのが、日本の家の特徴でした。

時代は変わり、家に求めるものが変わりつつあります。つつあると言うより、既に完全に変わってしまったと言うべきでしょうか。自然の木肌を愉しむより愉しみ方が違うのです。
欧米文化が到来し、家に合理的な機能が求められ、それが、現在の生活スタイルにフィットするのでしょう。木柱を両側から壁材で挟み込む大壁方式が一般的になりました。
愉しみ方が、カラフルな内装材、照明器具、家具調度品などに変わったのでしょう。

写真は昨日、福島市のファース工務店、㈱氏家を訪問し、社長の氏家常雄さんに福島駅に送って戴いた際に撮りました。氏家さんは根強い純和風ファンの期待に応えるための家づくりを実践しており、自然乾燥させた木材を何十年も在庫しております。本物の日本家屋を創れる数少ない工務店の一社です。氏家さんのホームページを紹介しますのでご覧くさい。

今日は、東京から本社に帰社し、午後からは機材関連のメーカーさんと技術交流でした。
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カミさんの存在で成り立つ工務店…郡山~福島~東京駅~東京大崎

2008年06月26日 20時26分41秒 | Weblog
「独りが頑張ったところで何も出来ない」
このコメントは、仕事の出来ていない理由を述べる人から出るセリフです。
確かにたった独りでは何であっても実現する事がとても難しい事でしょう。だからと言って何のアクションも起こさなければ、出来得る事すら出来なくなります。

物事を為す最初は、誰もがたった独りからはじめているものです。ひとりからの言動や行動から2人、3人4人と賛同者が増えて、やがてグループとなり企業となって行きます。
その最初の1人の行動がしだいに波紋となって人の輪を広げ、組織化されるのでしょう。波紋を起こす最初は、誰もがひとりだったはずなのです。

自分の思いや志(こころざし)をいくら人様に喋ってみたところで、喋るだけなら決して広がる波紋にはなりません。時代の先を読み、周りの環境を観察し、志にしたがった行動を起こし、その行動こそが人々の共感、感銘、感動を呼び寄せてこそ、波紋の輪が広がって行くのでしょう。

工務店経営者が行なう家づくりには、大工さんや左官屋さん、屋根屋さんなど、多くの職種が関わり、その職種ごとに職人が携わっています。その全てを指揮、統括する仕事が工務店経営者なのです。どんな腕の良い大工棟梁でも、屋根瓦やアルミサッシを作り、取り付ける事等は出来ないのですから…

先ず、一番近くにいる人の理解と協力を得る事がはじまりです。工務店経営は、奥さまの協力度合いが要になる場合が多く在ります。工務店に出入りする協力業者さんや大工さんなど、職人の肌の色や息遣いにも気遣いが出来るのは奥さんが最も適任です。
そして地域工務店にはそのような役割が最も必要な存在となるものです。

ひとりで工務店を切り盛りしているように見える経営者にも、ご夫人の存在があります。
今日は郡山市内のファース工務店、㈲まるい工匠さんを訪問しました。
写真は社長の佐藤達朗さんと奥さまの佐藤ミネ子さんです。寡黙で実直な佐藤社長を支えているのは、いつも元気で明るいミネ子夫人の存在がとても大きいようです。厳しい状況の中でも経営者をしっかりと支えるカミさんの存在が在ればこそ頑張れるものなのです。

今日は、郡山から福島の氏家さん(明日のコラム)を訪問後、東京に戻り、明日のフライトで帰社します。
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若さの秘訣は気力充実に在る…東京~福島県郡山市

2008年06月25日 20時49分33秒 | Weblog
猛烈社員として活躍したビジネスマンが、会社を定年で退職した時点から一気に老け込み、数年で何処から見ても老人そのものに変貌した人が実際に存在します。
企業で活動すると言う事は多くの人々と関わり合っているのです。人は、人々との関わりが多いほど、その思いや情念が心の中に積み重なるようです。人々の情念を積み重ねてこそ人は、艶やかさと若さを保つ秘訣のようにも思えます。

私達のような経営者は、その活動内容の大半が問題処理と格闘しているようなものです。
社会的に責任の度合いが大きい人ほど、人々の情念を積み重ねそうです。
サラリーマンも新入社員の当時は、何とか存在感を在らしめる本能的な意識が働き、身体から覇気が漲っていました。その努力が血となり肉となって報われ、昇給して行くのでしょう。中間管理職になれば、部下と上司との兼ね合いの中で奔走します。

企業内の方々から信頼を得て行く人は、企業外からの評価が規準となります。
つまり、企業の外での活動成果が企業内の評価に替わって行きます。ゴマすり人間は、上司や一部の評価を得ても社内全体、或いは企業外からの評価など無いに等しいのでしょう。
自分自身が可愛かったら、人様のために尽力をすべきであり、それが自分の評価となります。

いつまでも艶やかな肌と溌剌とした若さを保つ人は、常に他人のために思いを巡らし、他人のために尽力をし、その事によって関わる人々から畏敬の念で見られるようになります。若さを保つ秘訣は、予断(見返り)を持たず自然な姿で人に尽力される事だと思われます。

写真は今日、訪問した郡山市内のファース工務店、㈲ヨシダ工匠さんで撮りました。
社長の吉田正吉さんと奥さまの吉田洋子さんです。ヨシダ工匠さんは15名の職人社員を含め、20人もの社員さんを抱えた工務店さんです。社長も奥さんも毎日、業務進捗、仕入れ、集金、支払い業務などの他に、社員さんなどの私生活や健康状態にも気遣いをしています。

ご覧ください。吉田社長(55歳)とさほど変わらない年齢だと言う洋子夫人は、女子大生のように若々しく見えないでしょうか。気力充実そのものが若さなの秘訣のようです。
今日は、東京から福島県郡山に移動してファース工務店の渡昭建設さん、ヨシダ工匠さん、それに会津若松から郡山に来て戴いた南会西部建設さんとの懇談を行ないましたが、いずれも気力と覇気が漲っており業界低迷などを感じさせませんでした。

明日は福島市内に立ち寄り、福島から東京へ戻る予定…
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温熱性能だけで家は成立しない…北斗市~函館~羽田空港~東京浜松町~大崎

2008年06月24日 19時35分12秒 | Weblog
省みれば、様々な経験をもとにしながら家づくりに対する理念が固まり、その家づくりに対する志が確立し、その上で高性能住宅の研究を行なって来ました。その高性能の家を、確信と自信を持って語り、建主さんが大金を支払ってファースの家を建ててくれました。

その家で建主さんは本当に幸せになったのでしょうか。確かに冬暖かく、夏涼しい、省エネで快適な家が出来上がっています。しかし、そのような温熱環境だけで家が成立している訳でありません。床板が乾燥しギシギシと鳴ってストレスを与え、建主さんは、施工者に連絡し、訪問した担当者が「木材の乾燥だから仕方ない」の非情な対応を…

近代的なデザインを目的に、階段の手摺りを、13ミリの細い鉄製角パイプを30ミリピッチで配し、都会的な雰囲気を醸し出し、建主さんも満足して戴きました。後日、その手摺りがグラグラと揺れ動き、危険性を感じるようになり、連絡を受けて来た施工担当者が、「このデザイン手摺りの宿命です」との言語についに怒り心頭で「社長を呼べ!!」…

家は数百種の部材、建材、備品など、数十万個ものパーツの組み合わせで出来上がっています。このようなパーツの全てが其々の役割を果たしながら整合して、家全体の機能は成立しています。私達が行なう、気密、断熱、遮熱、またそれに伴う換気や暖房、冷房なども、その数百種類の部材類のほんの数個にしか過ぎません。

この温熱環境を保持したからと言って建主さんを満足させ、幸せに出来たと思うのは、大変な思い違いであり、傲慢な驕りでしかありません。省エネで涼しい、暖かい居住空間を保持しながらも、その空間で生ずる様々な不具合にも常に配慮する真心が必要なのです。
青臭い理念や理想をどんなに語っていても、実際につくる家にハードがあり、そして真心の篭ったソフトがフィットしなければ、家づくりに関わった人々が幸せにはなれません。

今日は弊社の東京事務所で三協立山アルミの新担当者と、理念と実情について意見交換を行ないました。写真は、向って右が三協立山アルミ㈱FC推進リーダーの川淵義雄さん、左が新担当の鈴木正広さんです。鈴木さんは山形ファース会を創設に尽力された功労者です。

川淵さんや鈴木さんと交わした意見交換で具現化された課題が今日のコラムとなりました。
いまだに朝夕の肌寒い北海道から来ると東京はさすがに蒸し暑いようです。
明日、福島県への移動ですが少しは涼しいのでしょうか…
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タバコ1箱1,000円時代になるのか…北斗市

2008年06月23日 20時31分37秒 | Weblog
タバコ1箱の値段が現在の3倍程度の1,000円くらいにしようと言う動きが急浮上していると言います。国家の歳入不足を補うための1,000円タバコの実現は、ある程度、実現性の高い施策だと言えるのではないでしょうか。来年度から基礎年金の国庫負担を引き上げるためは2・3兆円もの財源が必要となります。その分を消費税の引き上げで賄うにしても現況の政治状況で消費税に手をつける事はとても困難な事だと思われております。

1,000円タバコの増税で約3兆円ほどが見込めるそうで、喫煙に対する抵抗感が強まっている世論を背景にすれば消費税を高くするより、はるかに容易だと言う判断が通ります。
自民党の一部や野党は、消費税引き上げに強く反対しておりますが、タバコ増税には比較的、理解を示す方々が多いと言い、1,000円タバコは実現性が高い政策と言えます。

これは、愛煙家にとっては大変な事になりそうですが、自分の健康や間接喫煙と言う、知らずに周辺に迷惑をかけている事を考慮すれば致し方ない措置のようにも思います。
また、訪米などのタバコ価格が1,000円程度になっている事を考えれば、これを機会に禁煙を是非とも実行すべきであろうと思うのです。

それでもタバコを止めない人が必ずいるものです。社会から厄介者扱いされながら、肩身が狭い思いをしてまでも喫煙を続ける人もきっと多い事でしょう。
自らが身体を張って、国家の財源不足を補う崇高な役目を果たしているとの視線があれば、肩身の狭い思いをしながらタバコを吸う事もなくなると言う事でしょうか。

1,000円タバコの実現は、国家財政の財源確保に貢献すると同時に、喫煙の在り方を再認識させる機会になりそうです。1,000円タバコの実現の可能性は決して小さくないのでは…
しかし、禁煙する人々が大多数になれば、次にまたまた財源不足が具現化する事でしょう。つまり、1,000円タバコの実現で、財源不足の根本的な解決にはならないようにも思います。

ファース本部のある北斗市は、何十年もかけて市役所の職員数を市民サービスに影響の出ないギリギリまで削減し、市民と地方行政がチームワークで街づくりを行なっています。
行政は批判するだけでなく、住民も何が出来るかに知恵を絞る必要がありそうです。

受注戦争が厳しいと言う住宅業界であっても、このような社会を憂うのではなく、知恵と工夫を絞ればむしろ大きなチャンスとも言えそうです。明日は蒸し暑い東京事務所に…
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当社の現場監督はお客様です…北斗市

2008年06月21日 13時41分10秒 | Weblog
アメリカなどでは、ホームセンターで販売している部材価格に定価も仕切りもありません。
誰が買っても同じ価格なので建主さんも建材、什器備品の価格を全て知っています。
我々工務店が建材を買って来て、足場を掛けて、施工するその施工行為の対価が工務店の戴ける価格となります。米国では契約するまでの営業費を全て建主さんが支払います。
チラシ代、宣伝費、担当者が建主さんと打ち合わせのために足を運ぶのも全て営業費なのです。建主さんも出来るだけ、費用を掛けないように効率の良い打ち合わせを行います。

日本では、家づくりにおける中身についてはブラックホールと言われる場合があります。
「あなたと契約するために使用した営業費をください」と言う習慣がありません。しかし営業費は廻り回って建主さんが確実に支払っているのです。広告宣伝費も価格の中に潜在させています。勿論、商品情報を顧客に伝達するためには必要最小限の広告費は必要です。
ところが商品価格の大半をこの宣伝費で占めている場合が多いのです。特に住宅価格は…

戦前の日本の家づくりは、棟梁制度と言うのがあり、建主さんの意を汲んだ棟梁の指示のもとで、とても解り易い家づくりが実践されたと言います。高度経済成長に住宅業界が基幹産業にされたあたりから、いっぱがらめの量産住宅が供給されるようになりました。
アメリカかぶれを言われるかも知れませんが、家づくりの仕組みについては、私達が米国から学ぶべき事が多くあります。そもそも米国にはハウスメーカーなどが存在しません。

したがって総合住宅展示場なるものもありません。全てオープンハウスと言う、建主さんがいる家の建築途中や出来上がった家の住宅を公開して営業を行なっています。
契約までに掛かる営業費は原価にもメンテナンスにも反映されないからです。また工事の施工途中を公開する事で「当社の現場監督はお客様です」と言うコピーが使用出来ます。

出来上がった家は、床、壁、天井などの仕上げ材でその中身が見えなくなりますが、施工途中の公開ではその全てを大衆に見せる事になります。当然ながら緊張感を漲らせながら施工に打ち込む事になるでしょう。勿論、手抜き工事などは出来るはずもありません。

写真は、今日21日、土曜日と明日の日曜日の両日にわたり行なっている弊社ハウジング事業部の構造見学会で撮りました。カメラを向けたらチョットよそ行きの顔を作ったインテリアコディネーターの北村真奈美と、エアライト職人でお客様メンテナンス担当の近江松男(右)と若手棟梁の山田篤志です。今日、明日、笑顔の北村が現場で待っています…
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構造見学会の詳細は此処で

地域工務店の在るべき姿が…札幌~倶知安~長万部~函館~北斗市

2008年06月20日 21時35分53秒 | Weblog
全国を回ると、年々、住宅着工数が激減していると嘆きの声が聞こえてきます。
統計を調査しても、総体的な住宅の着工数が減っている事も現状です。
ところが数十年前に建築した住宅が建て替え時期に入っていると言う現実もあります。
地域に密着する工務店が、リフォームなどの小さな仕事をしながら信用と信頼で培ったところが、堅実に受注を行なっています。

この時期において、堅調な受注を行なっている地域工務店は、その経営者の人となりが垣間見れます。共通点は、何でもかんでも受注活動を優先してはいません。地域の中で、地域住民に完全に溶け込み、地域活動に専念している姿があります。
町の消防団、町内会活動、人の面倒見の良さなどが、必然的に信頼を得ているようです。

地域密着の工務店経営は、一朝一夕では良い経営が出来ている訳でありません。
建築した建主さんはじめ、地域住民の方々に育まれたいるのです。困った人がいると飛んで行って、その代償を求める気持ちなど全く無いままに手を差し伸べます。自然とそのような活動が出来ているからこそ、黙っていても建築の仕事を依頼されるのでしょう。

今日は北海道後志管内、倶知安町のファース工務店、㈱羊蹄工業さんを訪問しました。
この倶知安町は、オーストラリア人の別荘地として注目を浴びている、ニセコ町の商圏内の町です。しかし、そのオーストラリア特需の恩恵など全く受けていないと言います。
ブームに乗った建築物件の殆どが大手の建設会社の紐付きで地元へおちる仕事が無く、むしろ資材高騰に拍車をかける弊害を被っているようです。

倶知安町は人口1万数千人の小さな町で、このような厳しい事情の中でも羊蹄工業さんは、毎年、堅実な受注量を確保しています。瀬尾社長が地域の風土、文化、住民との融和を大切にする思想が根付いているからです。社長や奥さん、息子さんも含め、羊蹄工業さんと言う会社そのものが地域に溶け込んでおり、地域工務店の在るべき姿を見た気がします。

写真は羊蹄工業さんのファースの家、施工現場で撮りました。私の隣から大工さんの藤田純一さん、波方直己さん、王生利彦さん(棟梁)と羊蹄工業の常務、瀬尾正宣さんです。
住宅不況と言われる中で、この会社の経営者と大工さん達は、伺うたびに愉しそうに仕事をしているのが印象的です。地域工務店は、普段の地域活動が営業活動そのものなのです。
小樽から普通列車で倶知安、そして長万部、そこから北斗市へ…北海道はでっかいどう…
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北斗市周辺・21・22日構造見学会です

内面が人を惹きつける…洞爺湖~伊達市~札幌

2008年06月19日 20時29分40秒 | Weblog
話が弾む人、一方、話しをしていてちっとも面白くない人っているものです。
何故なのかを探ってみますと、やっぱり内面的な要素が強いように感じます。
話題が豊富で、何でも知っているだけなく、何と言っても聞き上手です。よく耳を傾けてくれる人とは、本当に話が弾んで、ついつい時間の経過を忘れる場合があります。

人の悪口や愚痴ばかりを言う人と、愉しい時間を過ごす事など難しいでしょう。
自分の前で人さまの悪い噂を喋る人は、たぶん、自分の事も違う場所で喋っているのだと思われてもしょうがないでしょう。そのような悪評放送局みたいな人もいるものです。
悪口を喋る事で自分のストレスを掃き出しているのでしょうか。

罵詈雑言と言う言葉がありますが、その言葉を発する人の内面、内情つまり、自分自身の愚かさを掃き出しているのに他なりません。このような人との懇談は疲労感ばかりが募るものです。
一方、人の事を喋る時は、その人の良い部分だけを賞賛するだけの人もいます。
そのような人も大勢おり、一緒いるとしだいに自分も一ハッピーになるものです。

私は全国を飛び回り、多くの人々と懇談する機会があります。
懇談する相手は、工務店経営者が多いのですが、その殆どが人を誉めるタイプの方々です。
この時代、家づくりを生業にして、工務店経営を持続させているのは、単に技術力だけでなく、内面的な包容力や寛容性などを包含していなければなりません。
建主さんと、大勢の協力業者さんを束ねるには、その経営者の人間力によるところが多いようです。

昨年の戸建住宅の着工数が50万戸で業者数も同じ50万社だと言われています。
年間1万棟も受注するハウスメーカーも同じ1社ですから、地域工務店が1棟受注できる確率が20年に1棟ていどの勘定になります。並みの人では生き残ってこれないのです。

工務店経営者は、建主さんの話をよく聴ける事と、協力業者さんの事情や状況も充分に理解でき、近所の人や関係者の話も、上手に吸収して上げられている事です。
現在、存在する工務店の経営者は、多かれ少なかれ、このような人間力を持っています。

昨日は伊達市の小松工務店、今日は弊社、札幌事務所で大興技建の石田社長、同じく、サンケイ建匠、社長の湯浅岳雄さんと懇談する機会がありました。
工務店経営者、其々の個性を活かしながら独自の工務店経営法を編み出しており、いずれも話が弾む人たちばかりです。

写真は湯浅社長と弊社の中村ですが、ちなみに二人とも身長187センチもあり、立って撮りますと自分が小人になるため、座って撮りました。


明日は倶知安を経由して北斗市へ…
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本当のエコとは…札幌~伊達市~洞爺湖

2008年06月18日 22時39分12秒 | Weblog
今日は来月、環境サミットが開催される洞爺湖に来ています。
環境…自然エネルギーを活用した太陽光発電が究極の発電方法なのでしょうか。
その太陽光発電の装置を製作し、設置し、メンテナンスを行い、寿命が来てから廃棄や再処理に相当のエネルギーを使用してしまいます。これは受光パネルの耐久性だけでなく、パワーコンデショナーと言われる装置は更にその寿命が限られています。

風力発電も太陽光発電より、もっとその製作、設置、メンテナンスのエネルギーが掛かると言います。このような視点で発電装置を見れば、原子力発電も、火力発電も、設置やメンテナンスに相当のエネルギーが掛かっているのです。
特にエネルギーを使用していないと思われる水力発電は、火力発電に相当する設置、メンテナンスでのエネルギーを使用すると言われます。水力発電は、ダムに沈殿したヘドロを定期的に除去しなければ、発電タービンの回転が直ぐに故障を起こすため、相当な費用を掛けてのメンテナンスが必要だと言う事です。

究極の発電装置と言われる燃料電池ですが、これも多くの課題が山積しているようです。価格が高いと言う課題は、大量生産で克服出来るのでしょうが燃料の水素調達に問題があるようです。水素を作るには電気を使用し、都市ガスや天然ガス、或いは石油を用いる事になります。つまりエネルギー普遍の法則と言うのは何処までも付き纏うのでしょう。
すると何が本当のエコなのかと言う事になりますが、結論は、出来るだけエネルギーの使用量を削減する方法を工夫すべきなのでしょう。自動車は燃料の食わない省エネ自動車に乗り、住宅は我慢せずとも冬暖かく、夏涼しい家に省エネ住宅に住むべきだと思われます。

家にはQ値(熱損失係数)と言う温熱における省エネ性能を表記する数値があります。
私達は実際に「Q1住宅」と言って、Q値が1.0w/㎡kの住宅を実際に建築しています。
Q1住宅では100㎡の家で、外気温が0℃の時、室内気温を20℃に保つ時のエネルギーが2kwで済む事になります。本州の通常の家のQ値が4.0にも及ぶものが殆どですので4分の1まで冷房や暖房のエネルギーを削減できる理屈になります。

今日は伊達市のファース工務店、(株)小松工務店を訪問しました。写真は向って左から社長の小松文雄さん、奥さまの小松房枝さん、私の隣が伊達市市議会議員でパソコンやホームページ管理アドバイザーの小久保重孝さんです。小久保議員は環境問題にもかなり精通しておられました。
今日は、小松工務店さんで省エネ住宅の真相についての意見交換を行ない、夜はサミット会場になる洞爺湖の昔懐かしい木造の旅館に宿泊です。
明日は札幌へ戻ります。
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生涯学習の意義…北斗市~函館空港~丘珠空港~札幌大通り

2008年06月17日 22時26分25秒 | Weblog
ある企業の経営者ですが今年で72歳、現役バリバリの方がおられます。社員200名ほどの企業ですが、彼が実権を掌握して約10年になり、時代の大きな曲がり角にあった時代です。扱い商材にも魅力がなく彼は、厳しい経営を余儀なくされると思っていました。

ところが彼は、完全ワンマンの体制をとり、不採算部門の切捨てと、有力な企業の買収や扱い商材の変更など、ダイナミックな企業改革を次々に実施して行きました。
この10年間その企業は、毎年、増収増益を続けております。全ての業務に対して陣頭指揮を行なうため、一般社員より早く出社し、一番後から帰るのだそうです。

彼は今年72歳ですよ…彼の勉強熱心さもまた有名で、他業種の企業情報の収集と分析、研究部門の充実などを図り、年配者が苦手なパソコンも自分で完全にこなします。
次世代対応型の機材も次々と導入するなど、若手経営者も圧倒するような経営手法をとっています。時代の先を読みながら経営資源の確保も怠る事などありません。

この10年間、彼が行なった経営に殆どに瑕疵が見当たらず、見事な経営を行なっています。しかし、辺りから見ていて懸念されるのは、周りのものが意見を言える環境にありません。
10年間にわたり、打つ手が打つ手が的を得て行きますと、必然的に自信過剰になってしまいがちです。やはり、忠告めいた進言をする人を近づけないようにしているようです。

彼と一緒に食事をする機会があり、後継者の育成課題についての考えを聞いてみました。ところが、彼の目指すビジョンとは、高齢者社会の先を読み60歳以上になってからその経験を活かし、成果を上げられる企業遂行の仕組みづくりでした。
彼の会社では、60歳の新入社員も珍しくありません。

年配者の経験を企業経営に活す仕組みなどは幾らでも在ると言い切ります。
彼の会社は確かに年配者ばかりですが、情報処理にはIT機器を使いこなさせています。
彼いわく、素人の若い人を採用し、給料を支払って仕事を教えるより、はるかに経営効率が高いのだそうです。但し、経営者自身が、誰よりも勉強をする事が必須であると…

写真は今日、弊社の札幌事務所で行なっている経営者研修で撮りました。
経営効率の改善がテーマですが、私の隣が札幌市内、ファース工務店、大興技建、社長の石田時也さんです。石田社長は今年68歳ですが、この研修で20歳代、30歳代と一緒に勉強する姿に感銘したしだいです。生涯現役の姿を見た気がしてこのコラムとなりました。
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人の心は常に汚染され、そして浄化される…北斗市

2008年06月16日 19時45分08秒 | Weblog
誕生したばかりの赤ちゃんに意図や思惑などは在ろうはずなどありません。
生きるために必要な本能的機能以外は、まさに純真無垢な状態で誕生してきます。
そのまっさらで純真無垢な赤ちゃんは、育つ過程の中で汚染され、そして浄化作用を繰り返しながら成長して参ります。真っ白なキャンバスは、ドロドロに汚す事も、見事な絵画に仕上げる事も可能なのでしょう。

人は誰もが最初から大きなビジョンや志を持っていた訳でないと思われます。
時間を経るごとに、そして年齢を重ねるごとに、人の生き方を問うようになるのでは…
しだいに夢を語れるようになり、人から慕われるようになり、自分の人生そのものを人様の誰もが心を打つ、美しい絵画のように仕上げたいと言う願望が芽生えるのでしょう。

常に夢を語り、願望、ビジョンに向って邁進していればこそ、先般、発生した「秋葉原無差別殺傷事件」など言うおぞましい事件などは起こり得ないのです。
この犯罪者にはビジョンや夢を語れる状況に無かった事が決定的な要因と思われます。
生きるって事は、自分の周辺で良い事も、良くない事もが絶えず発生し続けています。

つまり私達の心は、汚染され、それが意識的に、強制的に、或いは自然に浄化されつつ、人生と言う過程を辿っているのでしょう。その汚染される心を自然に浄化させるには、自分の生き方に壮大なビジョンや構想、願望を持つ事が最も効果的だと思われます。
自分が幸福になりたのなら、人のために何が出来るかと言う構想が必要で、その上で自分なりのビジョンや夢に向って邁進する事なのでしょう。

夢やビジョンが無ければ人の心の汚染は確実に進行し続ける事でしょう。
世の中には汚染物質が山積しており、平素の生活の中でも人の心は汚染され続けています。その汚染物質を浄化剤として変換させるには、壮大な人生ビジョンが必要です。
夢やビジョンは汚染物質の浄化剤であり、それを持てる人に犯罪者は生まれません。

写真は、昨年に入社した藤木幸太君です。先ほど、自分の提案する企画書を持って私の執務室に入ってきました。彼も入社1年を迎え純真無垢さに彩が為されるようになりました。
まだまだ頼りなさを感じますが彼が描く絵画も、しだいに綺麗な彩りを示すようになるのでしょう。彼達に、大きな夢と希望など、人生ビジョンが描けるようにさせたいものです。
明日は札幌事務所に移動します。
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親の責任、社会の責任、会社の責任と言うなら…北斗市

2008年06月15日 12時31分42秒 | Weblog
時間が経過するごとに、岩手・宮城内陸地震の被害状況が明らかになってきました。
私達は、誰もが何時、何処でどのような事故や災害に遭遇するかが解りません。
私のように毎日、飛行機や新幹線などで移動し事故に遭遇する確率が高いはずなのです。
しかし、今回は、山間で比較的、安全な地域でひっそりと暮らす人々が被災したようです。

今日の日曜日は、休養日恒例で、朝からテレビを見ておりましたが番組の殆どが岩手内陸地震と、秋葉原殺傷事件です。おそらく暫く、この秋葉原殺傷事件報道が続くのでしょう。
彼が携帯サイトに書き込んだ「バラエティー番組の独占」をまさに実現した様相です。
彼がそのネットサイトに書き込んだ内容が、テレビ番組として構成し易いのでしょうか。

彼が発した「親のせい」「社会のせい」「会社のせい」の言葉…
好むと好まざるに関わらず、親がいたからこそ自分が存在しています。その実の親の顔も知らず孤児院などの施設などで育った人々も多くおり、そのような人々も社会に順応しようと葛藤しているのです。
社会に責任があるとするなら、この世の人々全てが犯罪者となっているのでしょう。
会社が自分に合わないと言うのなら、合う会社を選択するとか、無ければ自分で創る事も可能です。これは、この事件の報道番組で出るコメントの大多数の意見です。
つまり、親のせい、社会のせい、会社のせいなどは通じませんよ、と言う事です。

以前に発生した土浦駅の無差別殺傷事件も今回の事件も、犯人は見るからに温和そうで重大犯罪を起こすようなタイプに見えません。普段は社会に順応しようと自分を自制しているからでしょうか。
今回は、自分の社会に対する自制力が飽和状態になり、そして、はち切れた末に爆発した時に発生した事件のようです。
ネット社会での疎外感や、コミニュケーション能力の欠如などが問われていますが、ちゃんとそのような社会にも順応している人々が殆どなのです。

両親が謝罪会見を開き、その会見に心が篭っていないと批判する報道も多くありました。
このような報道もまた非難されるべきでしょう。確かに父親が記者の前で語る表現力の乏しさを感じますが、両親の心痛は、被害者両親の次くらいに大きいものと思われます。

報道の自由や表現の自由と言いながら、報道もまた対象者に対する慈悲と向き合っていないようにも思われます。写真は先日機内から撮った津軽海峡に沈む夕日です。
この沈む太陽は、明日また昇り、常に社会の営みや人々の慈悲を天空から見続けています。
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誰もがパニック(心神耗弱状態)になる…北斗市

2008年06月14日 18時17分40秒 | Weblog
秋葉原の通り魔事件は、何とも痛ましい事件でした。
偶然に居合わせ、被害に遭った方々に心よりお見舞いを申し上げ、亡くなられた方々のご冥福を祈ります。しかし、この事件を起こした犯罪者にも当然のように弁護士が付きます。その裁判でまた「彼は、当時、心神耗弱状態だった」と言う弁護を展開するのでしょうか。

殺人事件の裁判で、被告人の弁護士さんが、犯行当時の責任能力が無かったと主張する場合が多くあります。話題になった光市の母子殺人事件、秋田県の幼児殺人事件でも、犯行を起こした時点では、犯人が心神耗弱の状態にあって、自分の意思との別行動が殺人と言う行為になり、被告人自身を犯罪者として罰する事が出来ないと言う主張をしています。

裁判で弁護人が被告人の利益に供する弁護を行なうのは当然な事でしょう。しかし、この心神耗弱状況で責任を問えないとする弁護の組み立てには、いささか無理があるように思います。誰もがパニックになったり、興奮状態になったり、自分をコントロール出来なくなる場合があります。この状態を心神耗弱状況と言うのではないでしょうか。

火事場のバカ力と言う言葉があります。極限状態になれば普段の何倍もの力が出るのです。これも自分自身の自制を逸した行動と言えるのかも知れません。人は誰でも突然、思わぬ出来事に遭遇する事があり、その時にパニック状態にならないという保障などはありません。人間は、どんな心神耗弱状態になったとしても、殺人と言う行為に及ばないような理性が備わっていてこそ、人間と言えるのではないでしょうか。

人を殺めるような重大犯罪を犯す時の心境たるや、まさに心神耗弱状態と言えそうです。それでも理性が作用し、人の気持ちを分かち合えたり、相手の立場や関係者の心情を汲み取れ、とっさにその行動が自制されるのが人間と言う動物の定めなのだと思われます。

今朝は、岩手、宮城内陸地震が発生しました。
昨今は異常気象に加え、相次いで思わぬ大地震が頻発しています。このような天災などは全く、予想など出来ません。しかし、どんな場合においても一瞬のパニック状態(心神耗弱状態)から脱し、直ぐに冷静さを取り戻し、理性の伴った行動が出来るよう、日頃の訓練が必要と思われます。
岩手・宮城内陸地震の被害が広がらない事を念じましょう。

今日は、執務室で終日にわたり締め切りの近い原稿の執筆にあたりました。写真は会社の前から先ほど撮った函館山ですが、澄み切った空に映えて見えます。
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