毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

幸せへの道は祈念する事から…北斗市

2007年12月30日 17時14分48秒 | Weblog
社員は家族と一緒にどのような年末を過ごしているのでしょうか。
遠くにいる息子や娘と孫達、そしてその家族は皆が健康に過ごしているだろうか。
ファース加盟工務店の社長、経営幹部、社員、そして協力業者の方々は、年末の準備を終えて新しい年を迎える準備ができたのでしょうか。
既に数千棟にも及ぶファースの家のユーザーさんの皆さん方は、快適で健やかな年末を過ごされているのでしょうか。

「住む人と 幸せを分かち合う 家づくり」
建主さん、工務店さん、協力業者さん、資材メーカーさんなど、家づくりに関わった全ての人々が、建主さんとそのご家族と同じ幸せを分かち合うのです。
私達、ファースグループは、この理念、志のもとに活動をしております。
今年一年も、理念、志を貫くために必要な様々なハード(家に性能)の研究をして参りました。

出来る事の全てが出来たのだろうか。
出来た事の何処までを伝達出来ただろうか。
もっと出来る事があったのでは無かったろうか。
このように考えれば次々に湧き上がって来るものがあります。

この年末になり、其々が其々の個人に戻り、家族、親戚、友人などと思い思いの時間を過ごしているのでしょう。関わる事の出来た彼ら、彼女達の笑顔が、笑顔のままで全員が良い年を迎えられる事を、今はひたすら祈るだけです。
今ここで何も出来なくとも、関わった人々の幸せを念じ、祈る事なら出来るのです。
幸せへの道は、全てが祈念する事から始まります。

一年間、本当に多くの方々に支えられてきました。
また毎日、1000名もの方々がこのブログを読んで戴きました。
心より感謝とお礼を申し上げます。
ブログファンの方々、仕事で関わった人々の全員が、和やかで健やかな年末を過ごし、平和で穏やな新年を迎える事を一心に願っております。

写真は一昨日、東京からのフライトで機内から新潟県付近の雲海に沈む夕日を撮ったものです。
この沈む太陽は、明日また、東の空から力強く、そして勢いよく昇ってくるのです。
皆さんと一緒に、大きな希望を持って新年を迎えましょう!!!!
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家づくりは百万の知恵がいる…北斗市

2007年12月29日 15時08分37秒 | Weblog
今日の北斗市は台風のような季節はずれの大雨と強風に見舞われています。
真冬の北海道は、この大雨の後に必ず気温が下がり猛吹雪となります。夜半頃からこの嵐が猛吹雪になり、どうやら機嫌の悪い天気で年を越しそうな気配です。私達、ファース本部は、こうした冬の嵐の機会を捉えて様々な実験を行っています。今日も本州並みの気温、湿度が、低温、乾燥になる温湿度変化が家の断熱素材に与える影響を調べています。

家づくりは、最初に地盤の地耐力、地盤波長などを設計の前に行い、その地盤特性に見合う構造設計が基本となり骨組みなどが組まれ行きます。外壁材、屋根材の紫外線劣化、通気層の役割、断熱材と気密層との連帯構造などは、見た目で判断出来ないのですが、後になってから影響が出てくる重要な部分です。色彩や配色も出来上がりを左右しますが、その組成を知っていなければ、竣工時の一時な満足でしかなくなります。

化け学を行っている技術者は、亀の子反応などと言われる化学式の記号を見れば、物性がどのようなもので、どのような特性があるのかを直ぐに判断出来ると言います。
我々素人には、亀の子反応と言う言葉だけで拒否反応を示してしまうものです。
ペンキと言われる塗料はまさにその化学記号の応用編で作られていると言えるでしょう。

建造物の屋根に塗装する事で優れた遮熱効果を発揮する屋根専用の遮熱塗料もあり、昨今は幅広い色相領域で夏期の熱暑を防ぎ、室内環境の向上、冷房費の節約に役立ちます。
太陽光線の中で放射熱の強い近赤外線を反射し、優れた遮熱性能を実現した塗料も…
これは塗料メーカーさんの受け売りの営業トークですが、塗料も特段に進化してきました。

写真は今週25日に来社して戴いた国内最大の塗料メーカー、エスケー化研㈱の札幌支店長、吉田守さん、(私の左隣)と工藤良則さん、越智伸一さんと撮りました。
気をつけて身の回りのものを見ますと、その全てに塗料などの着色剤が使用されています。
衣類、食品、食器、家具、内装、外装などあらゆる物が着色されているのです。
この世に色が無く白黒だったと考えれば、色の重要性も理解できます。

エスケー化研さんは、先月、中国北京の展示会で知り、現地から吉田支店長さんを紹介して戴きました。塗料の話を聞けば誰もが目からウロコです。
家づくりは、地盤から塗料まで、まさに百万通りの知識が必要ですね。
この年末年始の休暇は、その知恵と知識を掘り越す機会にしたいもの…
年末年始も、出来るだけこのブログ更新をして参りたいと思います。
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社員は家族…平塚市~東京新橋~羽田空港~函館~北斗市

2007年12月28日 18時29分28秒 | Weblog
一年に二度ほど参集する全体会議ですが、全社員が一箇所に集まる事は難しいものです。
札幌と東京のスタッフ、工務店さんや、ユーザーさんなどからの依頼で急に用事が出来たもの、体調を壊して動けないものなど、いつも一人や二人の欠員が出るものでした。
今年は、一昨日と昨日の二日間での社員研修、全体会議に全社員が参加出来ました。
恒例のボーリング大会と忘年懇親会も終了し、昨日の夕方に解散して行きました。

写真は解散寸前に、本社の前で全社員の集合写真を撮りました。
当社は工務店ですから当然ですが、ワイシャツ、ネクタイ、スーツを着込む機会など、めったに無い職人社員も多くおります。写真を見れば誰が職人なのか一見で分るでしょう。
スーツの似合う人は、腕の良い職人にはなれないのかも知れません。
職人とは肉体で仕事をする人の事を言うからです。

人の姿や風采には、普段の仕事ぶりや環境が滲み出てくるものです。
前列、私の隣が社歴40年の福田久次君ですが、彼は鉄骨トビ職時代から常に現場員として働いてきました。彼にネクタイ、スーツなど絶対に似合いません。考えてみれば私自身もその時代があり、福田君と同じようにネクタイの似合わない風采だったようです。動物も植物もその環境に順応するように進化するものですが、我々人間も周辺環境にフィットするように変貌してゆくのでしょうか。

当社は、現場での家づくり施工、現場での性能実証、現場でのメンテナンスなど、全て実際に活用できる実務ノウハウを取り纏め、業界に提供する事を使命にしています。全てが現場から情報発信されていると言う事になり、その発信元は、最もスーツの似合わない現場作業員から発せられています。

今日は東京で住宅性能評価機関の業務部長の寿浦光晴さんと情報交換を行って参りました。
寿浦さんは東京大学の大学院卒で、我々と全く異なる世界に居るようですが、彼こそが現場に精通したノウハウを欲していると言う事で、合作する事で善い仕事が出来そうです。

私達は、当社の社員以外の全国の各工務店におられる、ネクタイなど絶対に似合わない現場の作業員から多くを学んでいるのです。ちなみに、集合写真に写った社員の中に私も含め合計5人の中卒者がいますが、前列4名、最後列2名と言えば、だいたい風貌で察しがつくと思います。この方々が当社の知恵袋なのですが…

社員のひとり一人が様々な生活背景が異なります。
全社員が自分の子供、兄弟、そして家族で在るといつも思っています。
また加盟工務店の経営者の中にも、心の通じ合う、息子や兄弟がたくさんいるのですが、このような大家族持って、重圧もありますが、幸福感を覚える事の方が多くなりました。
昨今、私もかなり進化したのでしょうか、彼ら彼女達の瞳の輝きで仕事の満足度、健康状態、家庭環境などが把握できるようになりました。いつもいつも輝いていて貰いたいものです。

年末年始は、社員全員がそれぞれの充実した休暇を楽しんで貰いたいものです。
当方は年末年始も大好きな研究開発の仕事をする事に…
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運命と生命…北斗市~函館~東京~平塚市

2007年12月27日 23時45分53秒 | Weblog
北海道から津軽海峡を渡る連絡船に乗り18時間かかって東京に上野に着いたのは、昭和42年、私が21歳の時でした。中卒で飯場暮らしのトビ職となり19歳で独立して21歳の時に上京して今の福地建装をつくりました。仲間を呼ぶにも住むところも無く、当時大学生だった、幼い時から親友でもあった小川徹雄君が春休みを利用して東京から迎えに来てくれました。私より一歳年上で彼は東京外国語大学の学生でした。

彼と上京して千葉県市川市本八幡駅の近くに4畳半一間の4連続きのアパートを借り、それから5人の仲間を呼び寄せ、仲間が上京するまでの一週間、彼と一緒にそのアパートで自炊や自立する準備を行ったのでした。
彼は大学卒業後、建設機械メーカーに就職し、フランス語と英語が堪能、その語学を生かしてアメリカ支社に駐在するため渡米しました。十年近くの期間、アメリカに住んでおりましたが、両親の希望と、国内の乳幼児用品メーカーの要請を受け入れて帰国しました。

元々、努力家だった彼でしたが、途中採用のハンデを乗り越えて順調に成果を残し、管理職から取締役になり一部上場企業の専務にまで登り詰めました。
順調に人生航路をステップアップする彼と異なり、トビ職家業から建築の仕事にシフトしたものの、一進一退の苦難を辿っておりました。何とか企業としての形を為してきたのですが、小川徹雄君とは何度も企業経営について議論を交わした事があり、現在に至るまでに彼の影響はとても大きいものがありました。

彼は今年の3月まで専務の現役でおりましたが、後進に道を譲ると言ってリタイヤし、週2回の出勤体制で残りの日々を平日ゴルフ三昧を楽しんでおりました。
今年の6月に彼と電話で話が弾み、語学の得意な彼と一緒にインドとエジプト旅行を挙行しようと話をしたばかりでしたが、その彼が8月の健康診断で自覚症状もないままに膵臓ガンの末期だと告げられ、今月になって入院し、あっと言う間に亡くなったと言う事です。
直接、医師からガン末期を宣告され、自らが死を迎えるためにホスピスに入り、死の寸前まで家族に対して早く逝く事の無念さを語っていたそうです。
誰よりも彼自身が無念だったでしょう…更に常に傍にいたご家族も辛いかった事でしょう…そして私も無念さが…

諸行無常と言いますが人生ってあまりにも無情なものです。
彼の遺影など見たくもなかったのですが…
神奈川県平塚市の自宅に祀られた英霊に合掌し、彼の生前の偉業を称え、受けた恩恵にお礼を申し上げて来ました。人の寿命は年齢どおりなどでありません。

「毎日を悔いなく充実した日々を送りなさい」と、遺影となった彼が言っているようです。彼はいつまでも心の中に生きています。
彼の奥さんの、娘さんの、息子さんの、私の心の中に…

写真は彼が毎日、通った平塚駅の夜を撮りましたが、夜の灯りも沈んで見えてしまいます。
仕事納めの明日は都内で仕事をし、夕方のフライトで北斗市の本社に戻ります。
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詐欺師に口下手はいない…北斗市

2007年12月26日 22時49分55秒 | Weblog
口下手な人は詐欺師にはなれないと言います。
しからば立て板の水の如く、言葉が流れるように出てくるような喋りの上手な人には、職業の選択肢が多くなるのでしょうか。
ところが住宅メーカーのトップ営業マンと言われる人が喋りの上手な人と限りませんし、生命保険のトップセールスの方も寡黙な人が多いそうです。

また、マンツーマンでのヒアリングと大勢の人前で語る講演とは全く意味合いが異なります。
大学教授みたいに毎日のように講義を行なっている講師の中にでも講演の中身はともかく、表現力の乏しい講義しか出来ない人もおり、内容までが陳腐に聞こえてしまいます。
講演の中身が無くとも表現力が豊かですと内容までも素晴らしく感じてしまうような講師もいますが、伝える内容が充実しており、それを人様に真剣に訴えようとすると講師の身体全体からは、エネルギーがオーラのように発散するものです。
また、大勢を集めて、セミナーを行う霊感商法や紛い物商法などの講師は総じて講演が上手ですが、心を照らす瞳の輝きが澱んでいるのです。

トップ営業マンも、腕利きの詐欺師も共通する事は、互いにとても聞き上手なのです。
対象者の話をじっくり聞いてあげると言う事は、目的を果すための基本なのではないか…
聞いてあげる事で対象者の心情や状況を把握出来、トップ営業マンは、自分の商品と対象者が何処でフィットするかの接点を探求でき、詐欺師は相手の懐具合と心の隙を探ります。
トップ営業マンと詐欺師では扱い商品が異なるだけで、売るものが紛い物だと詐欺師と変わりないとも言えるのでしょう。

全国の工務店の経営者とお会いする機会が多いのですが、この厳しいと言われる時代において堅実な経営をなさっている方は、寡黙で朴訥な方が多いのです。
写真は先日、訪問した青森市内のファース工務店、㈱北海道ハウスの専務、相馬伸慈さん、当社の岩山と撮りました。伸慈君はお父さん社長の後継者ですが、社長に似て口数が少なく寡黙な人ですが、次世代工務店の経営者として遣るべき事を堅実にこなしています。
このブログにリンクしている写真日誌をご覧ください。相馬専務の人となりが解ります。

今日は本社で全体会議を行いましたがファース本部のスタッフは、私も含め、立て板に水のような喋り上手が多いのです。しかし黙して語る術も習得する必要性を感じました。
明日も社員研修と会議が続きます。今夜の北斗市はマイナス6℃となり、まだ下がりそう…
今日、親友が亡くなったとの悲報が入り、明日は急遽、神奈川県に向います。
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笑顔の溢れる家づくりを…北斗市

2007年12月25日 18時48分27秒 | 住まいのお役立ち日誌
無理矢理につくった引き攣った笑顔は、対面した人に安らぎを与える事などありません。
本当の笑顔があると言う事は、笑顔を作れる環境に身を置いていると言う事でしょう。
内側から溢れる笑顔は、対面する人の気持ちを和やかにし、一緒に安らげるものです。
工務店が家づくりを計画する人々と打ち合わせをする際には、計画の段階からこの笑顔の根源を込められる環境づくりがとても重要なのです。

何度も言うように、住んでから満足するために必要な家の基本性能は不可欠な事項です。
家づくりを目指す人々に、笑顔溢れる居住空間を提供するには、そこに関わる人々に先ず、笑顔溢れる環境が潜在していなければなりません。
その笑顔をつくれる環境とは…

私達は、それぞれに、人知れぬ様々な心情をかかえているものです。
その個人的な心情は必ずしもハッピーなものだけでなく、悲しみや悲哀もあるかも知れません。
誰しもがこのようなプライベートな課題を抱えている人が殆どでしょう。
このプライベートな問題を、家づくりを目指す人に波及させる訳には参りません。

工務店経営者や家づくりに関わる人々は、プライベートな課題を建主さんはもとより、人様に悟られる事のないように自然解消させる業も包含しており、寛容性、包容力などが求められているのでしょう。

写真は、先週末に訪問した青森県八戸市のファース工務店、シーユーハウジングさんで撮ったものです。
前列の社長、中里肇さん、コーディネーターの清水端美幸さん、後列の右から工務の戸田真之さん、同じく一山貴謙さん、企画の枡甚智子さん、当社の岩山です。

スタッフの方々全員に、内側から湧き出る笑顔がありました。その雰囲気がそのまま社風となり、そこにいる我々も自然と善い笑顔になっているものです。
笑顔をつつむ居住空間は、笑顔をもってこそ出来上がると言う事でしょう。
シーユーハウジングさんが建築した建主さんのどなたからも、幸せそうな笑い顔を見る事が出来ます。
素晴らしい家づくりは、素晴らしい職場環境から生まれそうです。

今日は明日の全体会議の議案や案件の検討など、久々に執務室での仕事に没頭出来ました。
また塗料メーカーさんの訪問で我々の知らない塗料特性のお話を伺う機会がありましたが、後日ご紹介を致します。
今日は道南北斗市も最高気温が氷点下の真冬日でした。
明日は札幌、東京からも参集し社員全体会議ですが、これも終始笑顔で終えたいもの…
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家は人なり…北斗市

2007年12月24日 16時15分12秒 | Weblog
日本の家屋の平均寿命は30年だと言う事が公的な建設白書にも記載されており、既に公知の事実となっております。しかし、家が30年で朽ち果てるのでは決してありません。
然るべき前提が整っていれば、家は100年でも200年でも機能を果しながら立派に現存し続けるのです。その少しの前提が伴わないために30年で無残にも叩き壊されています。
200年住宅のための然るべき前提とは…

具体的には、土台や柱、間柱などの家を支える構造部材が腐食しないような配慮が施されている事です。それは単に木材を太くしたとか、薬剤で防腐防蟻処理を施すより、敷地の地盤環境(地下水面位など)と床下地盤面高さ、床下構造など、従来の規準を見直す必要があります。このような構造的な条件が必須となりますがそれだけではありません。
構造的な問題は、住む人に対して、その家に住み続ける意欲を減退させる場合が多いのです。住むほどに、その家に愛着が深まって行く為には、ライフスタイルによって程好くメンテナンスが行われ、そのメンテナンスも施工する工務店と、建主さんが楽しみながら友好的に実施される事が最も大切な要素となります。

家が完成し、住んでから、土台が腐った、壁にカビが生えた、床がブヨブヨになった、寒すぎる、暑過ぎるなどの問題が発生したらどうでしょうか。
ハウスメーカーや施工工務店に連絡したら、何とも心許ない対応…夢や希望が失望へと変貌し、住宅ローンの完済と同時に叩き壊している…とても悲しい現実が今の住宅産業に潜在しているのです。
「家は人なり」これは40年間に渡り家づくりに携わって来た私の持論でもあります。
家づくりは、見栄えも必要ですが、住んだ人々に幸福を与える人間重視のソフトとハードが織り為っていなければなりません。
家は人々の幸福を包む空間なのですから…

このような日本の住宅産業を200年寿命にするためには、私達のような構造的な改革の実現と、資産価値を適正に算定して住宅買取制度を実現させるためのコラボレーションが不可欠となるでしょう。
先週20日木曜日、ご縁があって東京新橋にある、日本モーゲージサービス株式会社の本社を訪問させて戴きました。

写真は、左から社長の鵜澤泰功(うざわ やすのり)さん、業務部長の寿浦光晴(すうらみつはる)さん、開発部長の仲田幸嗣(なかたこうじ)さんです。
鵜澤社長さんの会社は、竣工完成後に家の資産評価が、実質的な資産価値を大幅に下回る現状を打破するため、独自の資産評価法を構築し、実際に中古住宅の買い取りと販売を行うビジネスモデルを構築しています。
それには独自の資産評価法と買取資金提供をセットにさせる事業を立ち上げます。
鵜澤社長さんは、とても穏やかで温厚なお人柄ですが、日本の荒廃した住宅産業を変革を目指す並々ならぬ意欲を潜在しており、この業界に風穴をあける先駆者となるでしょう。

「家は人なり」この当方の理念は、鵜澤社長とも共通しており、鵜澤社長との会談が将来の住宅産業に大きな光明となる機運を感じました。

年末年始の休暇を直前にした今日の祭日振替は、いささか困惑気味ですが、誰もいない執務室で新年度の構想を創造する機会にもなりました。
今日、穏やかな天気の北斗市でしたが、明日は全社員が北斗市の本社に集まり、全体会議を招集しました。
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建主さんは工務店の財産となります…八戸~三沢~青森~木古内~北斗市

2007年12月22日 21時17分58秒 | Weblog
ある言葉の遊びのテレビ番組で「不要なものは」の問いに「飛行機の過ぎた滑走路と、お金を戴いた後の建主さん」と言う、回答のあった事を記憶に残っております。
飛行機の離陸の際は、過ぎ去った後の滑走路など、なるほど無用の長物となります。これは着陸の際も同じ事が言えるのです。滑走路は離陸も着陸も飛行機にとって、前方の残り距離こそが価値であるのだと言うのが解ります。

家が竣工し、お金を戴いた建主さんから後日、電話や連絡があった場合、その殆どがクレームであり工務店にとっては、飛行機の滑走路を同じだと言うのです。
日本の住宅業界は、クレームの出ない家づくりを行うより、この竣工後のクレーム対応を上手に回避するためのノウハウが業界マニュアルとして存在しています。
最初から家づくりにクレームは憑き物だと言う事が前提となっているようです。

ある評論家が工務店やハウスメーカーにとって竣工後の建主はコストだなのだと、言ったコラムがあります。
ちゃんとした工務店にとって建主さんはコストではなく、貴重で大切な財産となるのです。
地域に密着して工務店は、クレームの発生しない家づくりを目指して取り組んでいる所が多く存在いたします。先ず、住んでから満足を得られるための性能が担保され、施工工務店と建主さんとの人間関係が良好に、いつまでも保持されている事です。
この性能と言うハードと、関わる人々の真心と言うソフトが一体化すると、工務店にとっての建主さんの存在は、何よりも大きな財産となるのです。

昨日は十和田市のファース工務店、佐々木建匠さんを訪問しましたが、先の完成内覧会でファースの家の建主さんが、現場に来て積極的に説明役を担ってくれたそうです。
今日は、八戸市内のファース工務店、㈱シーユーハウジングさんが建築した建主さんのお宅を訪問しました。
写真は私の隣から建主さんの大下博文さん、奥さまの陽子さん、そして施工したシーユーさんの社長、中里肇さんです。

大下さんご夫妻は、悔いのない家づくりを目指して様々な住宅展示場を見学したり、色々な工法を勉強し、インターネットでファースの家を知り、近所に存在したシーユーハウジングの中里社長のお人柄に触れ、迷う事無くファースの家の建主さんになったと言います。今日は、始めて奥さまの陽子夫人にお逢い出来ましたが、ご夫妻揃ってファースの家と中里社長、設計担当の清水端美幸さんの大ファンであると、溢れるような笑顔で迎えてくれました。

会社に戻ったら、早速、大下さまからメッセージが届いており、その中の一言を抜粋させて戴きました。
【間違った住宅探しをしている人に対し、一人でも多くの人々に気付いてもらうため、小さな歯車の宣伝広告として世の人々へアピールして行きたいと思っております】
このような住み手側からのメッセージは何十万枚のチラシより効果があるのです。感謝!!


家づくりは決して生易しい仕事などでありません。しかし、しっかりとしたハードと作り手側のソフトが一緒になれば、その工務店の大きな財産になる事を実感し、そして何と言っても、住宅システムの開発者冥利に尽きる大下さんご夫妻との対面でした。

日曜日に札幌、知床、東京、北斗市、八戸、青森と周り、多くの工務店や販売代理店、そしてユーザーさん訪問と充実した出張納めになりました。週明けには、ファースの家のような資産価値の高い家を、的確な資産評価をし、適正価格で買い取り制度の構築を準備している先駆者をご紹介します。
明日は久々の休養を…

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高気密、高断熱の家ではガスが燃えません…北斗市~木古内~青森~十和田~八戸

2007年12月21日 20時47分40秒 | Weblog
玄関を入ってほんのりと柔らかい温かさ…暖かさでなく、温かさなのですが…
つまり乾燥した暖かさより、潤いのある温かさの違いです。

この温かい家をつくる為には、断熱材を厚くするよりも、隙間を作らないようにした方がはるかに効果的である事がわかり始め、スチレンフォームの断熱材の継ぎ目を完全にテープで目止めした、完全気密の住宅を創ったのが昭和60年の年でした。
ところがその完全気密の家では、ガスが燃焼しなかったのです。窓を開ければ再燃すると言う事は、室内が酸欠状態になっている事をしめすものです。

ガスが燃焼しないと言う事は、そこにいる人々に対する健康的な影響など言うに及ばない事です。当然ながら、同時換気で吸気と排気を一緒に行えば燃焼機器に問題ありませんが、家の気密性は、冷たく、乾燥した外の空気を室内に入れない事が最大の目的です。
換気とは、換気経路の確保などの理由もありますが、外気環境に近づける事なのです。
つまり、家の気密化と換気の理屈は明らかに矛盾すると言えるでしょう。

すなわち、暖かい家をつくるための高気密住宅にした場合は、好むと好まざるに関わらず、燃焼機器を使用できず、電化機器にせざるを得なくなるのでしょう。止むを得ず、ガスコンロを電気コンロに替え、湯沸し器を温水器に替えました。またFFストーブは最微小燃焼させるため、不完全燃焼になって効率が悪化し易く、メンテナンスも頻繁になるため、これも電気蓄熱暖房機に替えざるを得ませんでした。

当時は石油を燃やして電気をつくり、その電気で暖房、厨房、給湯を行うなど、とんでもなく贅沢で反社会的行為だと、学術者の方々からこっ酷い罵声を浴びせられたものです。
現在のオール電化住宅の普及状況は、その社会背景が必然的な要素となっております。
家の性能と電気機器の冷暖房効率が比例して向上する事から、このオール電化住宅の普及状況は益々進んで行く事でしょう。

写真は一昨日、東京事務所を訪問して戴いた、東京電力本社、営業部 住宅グループJICRA住宅電化アセッサー、課長代理の横山裕美さん、課長の難波一俊さんと撮ったものです。
東電さんには我々が辿ったオール電化住宅の道程を綴った資料があり、難波さんや横山さんも、電化住宅の確たる理念を持っておられた事に安堵し感心しました。

今日は、今夏に亡くなった青森ファース会、会長の一戸住宅さんの社長さん宅を訪れ、焼香をさせて戴きましたが、偶然、東北電力青森支店の営業部長さんともお逢いできました。
東京電力さん、東北電力さんなど、電化住宅をコアとした多くの方々の交流が、私にとって大きな財産となっております。

今日は平内町、十和田市を経て八戸市にやって来ましたが、明日、やはりオール電化住宅、ファースの家竣工後、温かくなっているかどうの情況を視察して、深夜に北斗市へ帰社の予定です。
乾燥した、みちのくの夜は、本当にシバレますよ…

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地域密着工務店のあるべき姿…東京新橋~東京羽田~函館~北斗市

2007年12月20日 19時45分38秒 | Weblog
小さな市場である地方であっても、ひしめくように多くの工務店が存在します。
人口の少ない地域では、工務店の存在そのもがとても目立つもので、工務店経営者が知らない事でもその地域の住民は何でもよく知っているものです。
その工務店の情報が、良い事も、悪い事も…特に悪い情報は、良い情報よりも広がる速度が速いのです。

地域密着型の工務店の建築する住宅には、先ず、耐震性、高耐久、省エネ性、健康性、快適性などの性能が担保されている事が先決で、次に建築する住宅に、情緒性などのゆとりや余裕、遊び心、ふくよかさ、住む人の個性や造り手の拘りが包含されている事です。

そして次に、経営者の姿勢が問われます。経営者が常に勉強熱心で人様の話をよく聞いて上げられるか。約束を守り、真面目で、誠実で、謙虚であるか。社屋や工事現場が綺麗で清潔で整理整頓が為されているか。工事に携わる社員も、協力業者も明るくて、元気で、礼儀礼節を重んじているか。
また、地域工務店の経営者の奥さまも地域の方々に慕われる人柄であるともっと良い…

このような事項が、経営者の思想で自然に実践されている工務店は、必然的に地域のブランド工務店になっている事でしょう。私も含め、このような事項は、解っていながらも、必ずしも完全に実践されていない工務店が多いのです。
上記のような項目は、各工務店ごとに、出来るところからはじめて行くようにすると良いと思います。

写真は一昨日の夜に訪問した、知床半島の付け根付近に位置する、斜里町のファース工務店の丹羽設計企画さんが経営するGreens café(グリーズ・カフィ)を訪問して撮りました。右から㈱丹羽設計企画の社長でこの店のオーナーである丹羽豊文さん、私の隣がスタッフの八木悠香さん、そしてこの店の店長で、丹羽社長の奥様である丹羽麻美さんです。

丹羽設計企画の社長夫妻は、工務店事務所の応接室を兼ねたサロンとして、このGreens café(グリーズ・カフィ)を今年の6月に開設しましたが、ランチを出すこのカフィもとても繁盛していました。丹羽さんは、社長の拘り、奥さまの気配りが行き届き、そして几帳面に現場を担う技術者の方、実質3名で切り盛りしており、この小さな市場の殆どの建築の仕事を受注しており、完全に地域工務店としてのブランドを確立しています。

丹羽社長さん、奥さんの麻美さんも、気取らず、驕らず、常に謙虚で、工務店としての在るべき姿をこの日本列島の最東端、知床の斜里町で見た感じが致します。
知床、斜里町に来て丹羽さんの取り組み姿勢がとても勉強になります。

昨日は東京電力さん、今日は午前、東京新橋で保障会社さん(後日ご紹介します)を訪問後、北海道に戻り夕方から学校評議会に参加して帰社したところです。
明日は早朝の列車で北東北に移動して今年、最後の出張業務を…
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百万力になる兄弟の絆…斜里町~女満別空港~羽田空港~東京浜松町

2007年12月19日 20時39分21秒 | Weblog
兄弟は他人の始まりなどと言いますが、同じ親を持ち、同じ家庭で育ちながら、常にいがみ合っている兄弟が多いと言う事です。身近な人生競争のライバルと言う環境は、両親が全く同等に行っているにも関わらず、親の愛情の奪い合い、与えたれた食べ物の量や質についての偏見、衣食住の差別を感じたりなど、予期せぬ感情が芽生えている事が要因のようです。

私は兄弟6人(姉3人、妹2人)で男の兄弟がいないので、男同士の兄弟の心情をよく理解できませんが、実際に兄弟家族がともに仲良くしている所が少ないと聞きます。
私のように女の姉妹がいるところより、男どうしの兄弟の方が難しいようです。
それは冒頭に記述したような事が要因なのでしょうか。

昨日は道東、釧路と網走の中間にある街、弟子屈町のファース加盟工務店、株式会社 近藤建設さんを訪問してきました。
「巨人、大鵬、卵焼き」と、昭和時代に子供達の三大好きのキャッチコピーがありました。
昭和の角界の名横綱、大鵬さんの出身地で、当社、推進事業部担当の扇常務の故郷でもあります。

写真はその弟子屈町で立派に建設会社を経営する、近藤建設さんの三兄弟です。
真ん中が長男で社長の近藤明さん、左隣が次男で専務の近藤隆志さんと当社の中村文紀、私の隣が三男で常務の近藤博幸さんです。普通の兄弟でも付き合いが難しいと言うのですが、お父さんが興した建設会社を三人で協力し合いながらの経営手法がとてもユニークで、素晴らしいのです。

三人にその秘訣を聞いたところ、其々の個性を認め合い、各担当部署をひとつの会社だと思うようにしている言う事でした。
社長は経営全般を担当、専務は技術部門を担当、常務は営業企画部門を担当と、ポジションがしっかりと区分され、相互に意見交換を重ね合っているのだそうです。
三人の兄弟が其々の才能を認め合いながら、協力してひとつの会社をまとめれば、他人が集まった経営体制より、はるかに力を発揮するのでしょう。

北海道の建設業界は、他の府県より公共事業に頼る傾向が大きかったのですが、その削減で厳しさも倍加しております。
近藤建設さんは早々に民間営業にシフトされ、訪問した当日も大型物件の契約約定書の取り交わし業務最中にお邪魔しました。三兄弟のチームワークで受注した物件だそうですが、男の兄弟の居ない私にとって、とても羨ましい場面でした。
兄弟の絆はまさに百人力なのでしょう。

今日はマイナス6℃のオホーツクからプラス6℃の東京に移動してきました。
明日は午前中は都内で仕事を行い、午後のフライトで北海道に帰社する予定です。
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相手に慈愛を手向けられる事…釧路~弟子屈~斜里町

2007年12月18日 22時05分41秒 | Weblog
私はご縁があって全国各地で講演をさせて戴く機会が多くあります。
講演の時は必ずアンケートを戴く事にしておりますが、出来るだけ回答して戴き易いように、項目チェック方式に致しております。
○ 内容が良かった ○長くて退屈した ○企画が悪かった…
このように講演の項目ごとに、理解度を○にチェックしてもらいます。
記名でも匿名でも善しとし、参加者全員からアンケートを回収させて戴いております。

ひと頃は厳しいアンケート内容に落ち込んだ日々を過ごした時もありました。
今でも一方的で傲慢さだけを与えた内容の時は厳しい内容となる事があります。
講義が受け入れられるのは、貴重な時間を割いて参加して戴いた受講者の立場になり切れるかどうかです。自分の立場や自画自賛の印象を与えますと確実にしっぺ返しがあるものです。講演活動は、参加者の方々の立場を予め充分に把握しておき、その上でその人達の側に立つ内容でなければならいのですね。

自分の前に行なう講師がいる場合、必ず自分も参加者と一緒に聞き入る事が重要です。
これは前に行なう講師へのマナーと言うより、自分の講義内容を充実させるために重要な要素となります。そして、自分の後に行なう講師がいる場合、時間の許す限り聞く事です。
これも自分自身への情報インプットとなります。自分の担当する講義の時間ギリギリに会場入りし、終わってさっさと退場する講師もおりますが、内容が乏しくなるのは当然です。

講演で人物や組織を一方的に批判や批評を行う事は控えなければなりません。
当事者の背景全部を判らずしての批評は、自分自身の無知を披露しているようなものです。
これからの時代は勉強する人、企業、組織しか生き残って行けないだろう思われます。
講演会に参加する受講者も、講義を行なう講師も様々な情報収集と勉強が必要です。
そして、ここで確実に言えるのは、学んだ事を人様に伝達するには、受け止め側に対する慈愛の念が必須であると断言できるのです。

今朝は、新しくファースグループに仲間入りした、釧路市喜多町の㈲興住建装さんを訪問しました。
写真は右から愛猫ミースケを抱いた社長の工藤剛史さん、お客様担当の西嶋芳憲さん、当社の中村文紀、工藤社長の奥さまで財務担当の工藤真弓さんです。

興住建装さんは、この厳しい環境下で工務店を興した工藤社長夫妻を西嶋さんがサポートする形で立派に経営をなさっておりました。子猫をとても大切に出来る工藤社長のお人柄は、まさにお客様、協力業者さん、資材納入業者さんに対しても、常に慈愛の気持ちで接している興住建装さんの経営姿勢が反映しています。
ここでも多くを学びながらオホーツク海に面した斜里町にやってきました。

今日は弟子屈町の近藤建設さん、斜里町の丹羽設計企画さんを訪問しましたが、後日、ご紹介を申し上げます。
明日は女満別空港から一気に東京に移動です。
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熟年者の底力とは…札幌~丘珠空港~釧路市

2007年12月17日 20時46分26秒 | Weblog
どんなに粋がってみたところで年齢を重ねれば体力が必然的に劣って行きます。
熟年者は、若い人々と体力差が年々、徐々に大きくなって行く事でしょう。
しかし、その分だけ確実に経験を積んでいる事は確かです。この経験を様々な分野に活用する意識を持てば、体力差のある若人と五分以上に活動する事が可能となります。

何も出来ないと思っている人の多くが、実は何もして来なかっただけだと言えるのです。
定年でリタイヤされた元サラリーマン氏は、有り余る時間があります。
この時間を無為に過ごすのでなく、課題を絞って勉強をしてみたらどうでしょうか。
現役時代と全く異なる分野の勉強であってもその経験が様々な面に生かせるものです。

人生経験を積むと、喜びを得る加減や、哀しみに落ち込むのが身体で覚えているものです。専門分野の経験と全く異なっていても、生き抜く人生観が自然に備わっているのですね。
時間に追われ、家庭の雑事に奔走した現役時代と異なった環境では、構想や発想の視点すらが異なって来ます。本当の自分を見付け得るのも定年後の勉強だと言う人もおります。

会社定年後、現役時代と全く異なる事業を立ち上げ、企業を興し、上場を果した人も実際に存在いたします。その人はサラリーマンの頃、その会社で定年まで無事に過ごす事だけを考えたと言いますが、フリーとなった定年後、何でも出来る環境になって創めて社会貢献できる事業とは何かを意識したそうです。その環境の中で猛勉強に没頭するに連れて、志(こころざし)がしだいに固まって、企業を興す事になったと言います。

若年の時期には思いもしなかった、或いは為し得なかった学びへの挑戦こそが、自分自身が潜在した能力を見出したのでしょう。年齢を重ねたからこそ為し得た、まさに熟年の底力と言えるのです。団塊世代のあなたも潜在した自らの底力を、見出しては如何ですか…

写真は今日、訪問した釧路市内のファース販売代理店、㈱高橋建設内装工業の本社で撮りました。私の向かって左隣が社長の會田征雄さん、左端が専務の須山政英さん、右端が常務の尾形卓三さんです。いずれも団塊世代に近い年代のように見受けました(もっと若かったらごめんなさい)が、三人とも、とてもパワフルで、混迷した住宅業界の中でしっかりとした経営をなさっておりました。

写った写真を見ながら、実年パワーの底力に安堵し、今日のブログ内容になりました。
夜になったらグングンと冷え込んできた釧路ですが、明日は、オホーツク海側に…
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武士の二言…北斗市~函館空港~丘珠空港~札幌大通り

2007年12月16日 21時36分28秒 | Weblog
今日のテレビでの日曜討論会でも盛んに選挙公約についての議論がありました。
参議院選挙で公約した年金問題が公約どおりに実行出来そうも無いのです。
確かに安倍前総理は3月いっぱいまでに解決すると公約をしたのを誰もが覚えています。ところがその公約した年金問題の解決の中身に、様々な理屈がつくようになりました。

年金支払い者の全てに対して漏れなく支払いの出来る環境をつくると言うのは、選挙時点で誰もが不可能だと思っていたのです。
しかし前首相は言い切ってしまったのです。
政党政治では、前首相の公約は政権が変わってもその公約は生きています。
もし前首相が続投していた場合でもここでは完全に辞任に追い込まれた事でしょう。

武士の二言…その昔「武士に二言は無い」これは日本の武士たる侍の誓いの言葉でもあったようです。
武士の口から出して約束し、その言葉どおりに事が進まなかった場合、切腹をして、命を持って償ったとされます。

現在のように選挙で勝ち取る権力でなく、強力、武力、知力などをもって就いた地位の武士達です。
それだけに、自らの口から出た言葉の重みを身体で受け止めていたのでしょうか。

現在は、選挙によって地位を得て行くのです。
ところがその選挙は、マスコミの偏見や時の風習、流布などで何倍もに誇張され、何が最も国民にとって大切なのかの争点が曖昧となる場合があります。
今年の参院選はまさに年金選挙となったように思います。

社会保険庁のずさんさや防衛庁の不正発注問題などは、関係官庁の役人、政府関係者は勿論、与野党全部の政治家、そしてそれを選出した我々、国民全てに責任があるのでしょう。

今、現在における日本の社会において、公僕たる官僚や政治家に武士道精神を求める事など到底無理のような気がします。
それは役員や政治家を批判するのではなく、戦後における我々、国民も、吾身を国家に奉げるような社会環境で育てられて来ませんでした。
あなた自身、自らが発した言葉に対して生命を賭して責任を取れますか…

私自身を省みますと、自分の発言を実行できず、既に何回もの生命を絶っている事でしょう。
現在社会においては「武士に二言あり」なのかも知れません。

今日の北海道全域が氷点下の真冬日でした。
明日の予定のため、最終便で函館から札幌市内、丘珠空港、そして札幌ススキ近くのホテルに入りました。

写真は先ほど撮った氷点下の狸小路です。
行き交う人々には、武士道精神など、全く関係の無い世界に生きているように見えてしまいます。
さて明日はもっと寒い道東釧路市に…
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誰にも避け切れない災難がある…北斗市

2007年12月15日 16時46分41秒 | Weblog
佐世保市スポーツクラブでの猟銃乱射事件は、世間に大きな衝撃を与えました。
普段、銃乱射事件などとは全く無縁なスポーツクラブのスタッフとプールで水泳レッスンを受けていた子供達や見学者に向け、いきなり銃を乱射するなど想像を絶する惨劇です。
お気の毒に亡くなられたお二人の方のご冥福をお祈りいたします。

このような事件が勃発すると、社会が無機質になったせいだとか、施設が無防備だったとか言うようなコメントが聞かれます。
事件発生と同時に報道合戦が始まりますが、そこにはキャスターやコメンテーターと言われる人々のコメントが多く入ります。
彼らがテレビに出演をし、コメントを求められると、もっともらしい発言をしなければなりません。
納得させられるコメントもありますが、むしろ全く的を外した発言が多いのです。
特に社会環境が凶悪事件の根源だとする解説にはいささか憤りを覚える事があります。

社会は常に変動しており、そして誰もがその変動に戸惑いながらも順応しようと懸命です。
社会変動に追随出来ない人が事件を起こすと言う論法は、もっともらしく聞こえます。
しかし、顧みれば、いつの時代にも凶悪事件が発生し、その要因の解説が、いつの時代にも同じような社会構造の歪みが生んだ事件だと言う解説がありました。

ひとつひとつの事件に一見、似たような背景はあります。
しかしその本質は、百件百様であり、幾つかの要素が重なり合って事件へと発展させてしまうと言うのが現実なのでしょう。幾つかの要素のうちの、たったひとつの要件が噛み合わなければ事件にはなりません。
決して変動する社会背景のせいなのでは無いのです。
乱射事件のよう災難は、何時でも、何処でも、誰にも、襲いかかる恐れがあるのでしょう。

災難を回避するために自宅から一歩も出ずに居たら、車が家に飛び込んで来て命を落とす人も実際にいるのです。
言い換えれば、絶対的な安全圏など在り得ないのだと言う事です。
つまりは、今、現在をいかに大切に、悔いのない時間を過ごそうかと言う事なのでしょう。

写真は先ほどファース本部本社で撮りました。今日の土曜日はノーネクタイデーですが、二人には外勤があったようで真面目にネクタイをキリリと締めておりました。
向って右が研究開発室の岩山係長、左が同じく彼の部下の藤木です。

社員は、我が子同然、また加盟工務店や加盟販売代理店も社員同然なのです。
関わる多くの人々に、災難の及ばない事を常に念じています。
明日も皆とともに、穏やかで良い日曜日を迎えたいものです。
無風の穏やかな北斗市でしたが、明日は夜までに札幌移動を…
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