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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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高気密、高断熱の家ではガスが燃えません…北斗市~木古内~青森~十和田~八戸

2007年12月21日 20時47分40秒 | Weblog
玄関を入ってほんのりと柔らかい温かさ…暖かさでなく、温かさなのですが…
つまり乾燥した暖かさより、潤いのある温かさの違いです。

この温かい家をつくる為には、断熱材を厚くするよりも、隙間を作らないようにした方がはるかに効果的である事がわかり始め、スチレンフォームの断熱材の継ぎ目を完全にテープで目止めした、完全気密の住宅を創ったのが昭和60年の年でした。
ところがその完全気密の家では、ガスが燃焼しなかったのです。窓を開ければ再燃すると言う事は、室内が酸欠状態になっている事をしめすものです。

ガスが燃焼しないと言う事は、そこにいる人々に対する健康的な影響など言うに及ばない事です。当然ながら、同時換気で吸気と排気を一緒に行えば燃焼機器に問題ありませんが、家の気密性は、冷たく、乾燥した外の空気を室内に入れない事が最大の目的です。
換気とは、換気経路の確保などの理由もありますが、外気環境に近づける事なのです。
つまり、家の気密化と換気の理屈は明らかに矛盾すると言えるでしょう。

すなわち、暖かい家をつくるための高気密住宅にした場合は、好むと好まざるに関わらず、燃焼機器を使用できず、電化機器にせざるを得なくなるのでしょう。止むを得ず、ガスコンロを電気コンロに替え、湯沸し器を温水器に替えました。またFFストーブは最微小燃焼させるため、不完全燃焼になって効率が悪化し易く、メンテナンスも頻繁になるため、これも電気蓄熱暖房機に替えざるを得ませんでした。

当時は石油を燃やして電気をつくり、その電気で暖房、厨房、給湯を行うなど、とんでもなく贅沢で反社会的行為だと、学術者の方々からこっ酷い罵声を浴びせられたものです。
現在のオール電化住宅の普及状況は、その社会背景が必然的な要素となっております。
家の性能と電気機器の冷暖房効率が比例して向上する事から、このオール電化住宅の普及状況は益々進んで行く事でしょう。

写真は一昨日、東京事務所を訪問して戴いた、東京電力本社、営業部 住宅グループJICRA住宅電化アセッサー、課長代理の横山裕美さん、課長の難波一俊さんと撮ったものです。
東電さんには我々が辿ったオール電化住宅の道程を綴った資料があり、難波さんや横山さんも、電化住宅の確たる理念を持っておられた事に安堵し感心しました。

今日は、今夏に亡くなった青森ファース会、会長の一戸住宅さんの社長さん宅を訪れ、焼香をさせて戴きましたが、偶然、東北電力青森支店の営業部長さんともお逢いできました。
東京電力さん、東北電力さんなど、電化住宅をコアとした多くの方々の交流が、私にとって大きな財産となっております。

今日は平内町、十和田市を経て八戸市にやって来ましたが、明日、やはりオール電化住宅、ファースの家竣工後、温かくなっているかどうの情況を視察して、深夜に北斗市へ帰社の予定です。
乾燥した、みちのくの夜は、本当にシバレますよ…

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