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病人の長い一日~その1(病院編)

肝臓を悪くするとまず安静と栄養摂取、取り合えず一ヶ月ゆっくり休んで
というのが最初に抱いたイメージだった。



肝臓に限らずどんな病気でも入院中は、ベッドに横になって、一日何もす
ること無く、管理された病院食を食べて、検査して診療受けて、ゆったり
とした日常を連想するのではないだろうか。

たしかに手術直後だったり、よほど重症だったりするとそんな一日になる
のだろうが。


しか~し、病人は忙しい!

ある程度回復し、自己管理項目が増えてくると、自分が病人であることを
忘れてしまうぐらい忙しいのだ。


そんな入院中の一番忙しかった頃は到底自己管理などできず、あちら立て
ればこちら立たずで、思わず一日の工程表を作ってしまった時があった。




【入院中のある一日】

 6:00  ・起床
       ・自己測定による「体温」「血圧」「血糖値」「体重」の
        計測      
 6:00~6:30
       ・採血(多い時で8本程、一日6回採血の日もあった)
 6:30~7:30
       ・洗面(洗面所の空きを見計らって)
 7:30  ・インスリン自己注射(10単位)
 7:30~ ・朝食
 8:00  ・免疫抑制剤服用(セルセプトorプログラフ)(時間遵守)
 8:00~ ・朝薬服用(プレドニゾロン4錠、ファンギゾン5mL
            ゾビラックス1錠、ゼフィックス1錠、
            オメプラール1錠、ガストローム1包、
            カナマイシン2錠、スローケー1錠、
            ラクツロース30mL、酸化マグネシウム1包、
            ウルソ2錠、バクタ1錠、グラケーカプセル1錠、
            アミノレバンEN1包)
 9:00~ ・回診(夕方を含め不定期で)
 9:15~9:40 
       ・CT(30分~1時間)
10:30~ ・X線撮影
11:00  ・泌尿器科受診
11:30  ・自己測定による「体温」「血圧」「血糖値」の計測
       ・インスリン自己注射(18単位)
11:30~ ・昼食
       ・昼薬服用(ファンギゾン5mL、カナマイシン2錠、
            ラクツロース30mL、酸化マグネシウム1包、
            ウルソ2錠、グラケーカプセル1錠、
            アミノレバンEN1包)
13:20~ ・リハビリ
14:15~ ・心エコー
16:30~ ・MRI(40分~1時間30分)
       ・風呂(30分以内)
17:30  ・自己測定による「体温」「血圧」「血糖値」の計測
       ・インスリン自己注射(16単位)
       ・夕食
18:00  ・夕薬服用(ファンギゾン5mL、ゾビラックス1錠、
            カナマイシン2錠、スローケー1錠、
            ラクツロース30mL、酸化マグネシウム1包、
            ウルソ2錠、グラケーカプセル1錠、
            アミノレバンEN1包)
20:00  ・免疫抑制剤服用(セルセプトorプログラフ)(時間遵守)
       ・就寝前薬服用(ガストローム1包、カナマイシン2錠、
               ラクツロース30mL)
21:00  ・就寝



ざっとこんな具合だ。

毎日が毎日、検査があるわけではないが、逆にこれに点滴交換、肝生検や
他科診療やもっと時間のかかる検査(肝GSAなど)が加わって、それこ
そベッドの上で横になっている時間がほとんど無いような日もある。
        

上記以外に水分摂取量のチェック、排便回数のチェック、尿の確保なども
毎日しなければならない。

もちろんその人の病種や状況によって個人差はある。



夜21:00、放送の合図と共に電気は消される。

すぐ眠れるかっ、て、無理無理。
みなこっそりTVを見たり、メールのやり取りをしたり、なが~い夜が
始まるのです。(その前から高いびきをかいて寝ている人も勿論いる)
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本田美奈子さん~夜明けのうた

本田美奈子.クラシカル・ベスト~天に響く歌~(DVD付)
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コロムビアミュージックエンタテインメント

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一年間の入院中にも色々なことが世間では起きていた。


一つ大きな事が姉歯一級建築士などによる耐震偽装の問題。

脳症から覚醒し始めた頃発覚した事件で、何故か不思議な気持ちでTV画
面から流れるニュースを眺めていた。


そしてその前には、もう一つの大きなニュースがあった(らしい)。

本田美奈子さんが長い闘病の末、11月6日、亡くなったというニュースだ。

あった(らしい)というのは、その事実を知ったのが翌年2月、初めての退
院の更に後の3月のことだから。


自分が発病、入院する前から本田さんが白血病で入院、闘病生活を送ってい
る事は知っていたが、亡くなった時は肝性脳症で苦しんでいた頃で、まった
く知らなかったのだ。


先日、TVで本田美奈子さんと、作詞家の岩谷時子さんの入院中の肉声テー
プのやり取りを紹介していて、同時期に闘病生活を送っていながら、助かっ
た自分と、残念ながら亡くなってしまった本田さんの無念に思いを馳せてし
まった。

「Temptation(誘惑)」が大ヒットした時の圧倒的な歌唱力、「1986年のマ
リリン」の時の衝撃、どれも懐かしい。


骨髄バンクの支援キャンペーンのテレビ、ラジオのコマーシャルに使用され
た「アメイジング・グレイス」、誕生日の前日に一時退院を許された際に、
ナースステーションで「アメイジング・グレイス」を歌ったそうだ。



臍帯血移植により回復に向かっていただけに、きっと亡くなる間際まで、自
分が死んでしまうなどと、これっぽっちも思っていなかたったのではないか。

生きる「運命」と亡くなる「運命」、無常です。



本田さんが好んで歌っていた岩谷時子さん作詞の「夜明けのうた」


♪夜明けのうたよ あたしの心の
あふれる想いを 判っておくれ
夜明けのうたよ あたしの心に
おおきな望みを 抱かせておくれ♪
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再手術ヘ向かって~目が離せない


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<・・・一年前>

・・・2006年 8月 14日



「病人から目を離してはいけない」とよく言われるが、移植手術後ずっと
自分が「目が離せない」人間だった。

廻りの人達からすれば迷惑極まりない存在だったのだと思う。



ICUから一般病棟に戻ってからは、かなりの期間ずっと個室だった。
しかもナースステーションのまん前。

いつでも24時間、看護師さん達の監視下にあるということか。

通常、移植手術をしてもある程度落ち着いて、少しずつ自分で行動できる
ようになると、大部屋に移される。


数値がなかなか回復せず、肝性脳症が長く続いた事もあり、個室生活が
通常より長くなってしまったのだ。


ただそれでも、入院中は常に看護師さんが管理してくれるから、自分と
しては余計な心配は不要だった。
(でも妻をはじめ、家族は大変だったようだが)



ところが一旦外泊したり一時退院の時は大変だ。


まず薬の副作用による血糖値の問題がある。

すっかり乱高下が激しくなってしまっていた血糖値、高い時は計測器が測
定不能(600以上)になるまで上り、低い時は40近くまで下がる。

高くなる時はインスリンの自己注射である程度抑えられるので問題ないが、
恐ろしいのは低血糖になった時。


いざ低血糖になると、めまい、頭痛、動悸などに襲われ、ひどくなると、
いきなり倒れて気を失なう事もある。

入院中も一日最低3回、測定し続け、その値に一喜一憂してきた。

退院にあたっても一番問題になったのが、血糖値の管理だった。


我が家は二世帯住宅で両親と同居のため、日中一人になる事はほとんど
無かったので、その点では助かった。



更にいつ起こるかもわからない腹痛もある。
いつも痛いことに変わりはなかったのだが(どこも何も痛みが無い期間は
皆無だった)、どうにもならない痛みというのが、突然起こる。

実際、入退院を繰り返したのも、突然の激痛によるものが多かった。


こうなると一人ではどうにもならない。


廻りにたくさんの人がいてくれた私は環境的に恵まれていた方だと思う。



廻りに手を差し伸べてくれる人がいない環境の中で闘病生活を送っている
人は本当に大変だと思う。

「目が離せない」人を見守る「目」が無かったら・・・、今の日本には
こういった人達がどのくらい居るのだろう。
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次から次と

さすが年度末、さっきようやく1つ仕事が完成、データをメールで送信し
たと思ったら、保留中の違う仕事の関連のメールを受信。

この「メール」って、いいんだか悪いんだか


新卒で就職した頃の会社はファックスさえ無く、人力で書類を運んでいた。

やがてファックスが当たり前になり劇的に便利になったと思ったら、宅急
便が急激に普及、そして安く。


そこにメールが登場、今では書類データに限らず、大容量の設計図面デー
タまで簡単に送れ、しかもあらゆる資料がネットでダウンロードできてし
まう。

なんとも便利になったもんだ。


最初の会社にいた若かりし頃、書類を抱えて札幌から仙台まで日帰りした
のが懐かしい。

仙台での滞在時間は僅か15分だった。




次から次と、ネット上をデータが飛び交うように、色んな仕事もたくさん
やり取りできる、そんなバブリーな時代が、又来るといいんですけどね。

さてっと、身体と相談しながら、又明日から頑張るか。

あっ、もう今日だ
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再手術ヘ向かって~食欲

----------------------------------
<・・・一年前>

・・・2006年 8月 13日



前年8月に発症して以来、一年間に渡って満足に食事をしていなかった。


入院直後から絶食が始まり、絶食が解けても食欲があろうはずもなく、
病院食を完食した覚えが無い。


腹痛やら体調不良やらで入院する度、まず絶食から始まるので、一年間
の入退院生活の中で、一応食事といえる食事をしていたいたのは、2、3
ヶ月位だっただろうか。



再手術が決まり、7月中旬に一時退院してからも、相変わらず食欲は無い。

食べる事というか食べる事による腹痛を恐れて食べる事ができない、とい
うのもあったし、胃が小さくなっている為か、手術による胃の変形の為か、
少し食べただけで苦しくなり、量が食べられない。


一度、思いきって外食に出かけ無理して食べたところ、苦しくなって暫ら
く動けなくなり、更に夜中、腹部の痛みがより強くなってしまった事もあ
った。


それでもこの日、近所の居酒屋へ家族で出かけた。

月末の手術時には又絶食が始まる、そしてそれがいつまで続くかも解らな
い、しかも「もう二度と満足に食事ができないかもしれない」という気持
ちも頭の片隅にあったので、今のうちに食べられるものは食べておけ、と
そんな心境だった。
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うしおとこあたまよし

ぎょうざ牛丼セットのうた(ランボVSイーピン)
ランボvsイーピン,ランボ,イーピン,ニーコ,三井秀樹,須賀正人,上杉洋史
ポニーキャニオン

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何を隠そう、丑年生まれの牡牛座のわたしです。

しかも子供の頃のあだ名の一つが「うし」。。


思えば「牛」という動物、肉的には大変重宝されながらも、それ自体
の存在感がいまいちっていう気がします。



「牛突猛進」とも言わず、「牛の耳に念仏」とも言わず、「牛に小判」
とも「牛も歩けば棒に当たる」とも言いません。


ただ、一つだけ好きな言葉に牛くんが出てきます。


【鶏口牛後】 ~鶏口となるも牛後となるなかれ~

 (-大きな団体で人のしりについているよりも、小さな仲間のかしら
   となった方がよい。)


もの心付いた時からの人生訓でもあります。
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あさってのきたよしお

B・E・S・T
おかわりシスターズ
フォーライフ ミュージックエンタテイメント

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ここのところずっと忙しい毎日だ。

いったん忙しいとなると、自由な時間が取れないどころか睡眠時間の確保
さえ難しくなる。

暇になるとそれはそれで大変困るわけで、忙しい(仕事がある)事は本来、
とてもありがたいこと。


まぁこの仕事柄、「ほど良く忙しい」なんてことは期待できないので、忙
し過ぎるくらいがベストなんだろうけど。


建設関係の企業がバタバタと倒産していく現状の中で、なにがなんでも生
き残っていかなければならない。


先日、偶然書店で会った友人は、病気を患い今も定期的に通院中でしかも
建築関係の仕事を一人で続けている。

自分と全く同じ状況の彼が、

「こんな状況だからさ、もう入院なんて絶対できないんだよね。そんな事
になったらすぐ生活できなくなる」

と言っているのを聞いて身につまされた。




忙しい時、大変な時、こんな時は80年代を代表する曲(んなわけがない)、

「おかわりシスターズ」の【恋をアンコール】でも聞いて・・・

と思ったら、レコードプレーヤーが無い・・・

と思ったら、クロゼットにあった・・・

と思ったら、レコード針が無い


もうわけわかんない。

あしたの喜多善男って、今日かっ!
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ヘブスブリン

かねてから亀太郎さんに教えて頂いた情報通り、B型肝炎再発抑制剤
「ヘブスブリンIH」がようやく保険適用になった。


今日の定期検診で伝えられ、投与については患者本人の意思に任せられた。

一番心配していたのが、現在服用している薬を又変更しなければならない
のか、という事だったが、それは不要という事だった。


結局、結論は出さず、家族と相談の上、投与するかしないか決めるという
事で帰ってきた。


抗体値を100以上に常に保つ事を目標にしているそうだ。

それが一番安心できる事である事は間違いないが、引っ掛かっているのは、
又いつ適用から外れるかということで、もう医療行政に振り廻されたくな
い気持ちがある。

現状のバラクルードで異常が無いこともあるし、先生も言っていたが、
「ヘブスブリン」があくまで血液製剤であるという事もある。



「ヘブスブリンIH」が保険適用になる事は、ずっと望んでいたことで、
とてもありがたい事。

じっくり考えて、良く調べて、より良い結論を出したいと思っている。
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およげ!たいやきくん

【歴代シングルレコード(CD)売上げベスト3】

NO.1 およげ!たいやきくん(子門真人)

NO.2 女のみち(ぴんからトリオ)

NO.3 TSUNAMI(サザンオールスターズ)

        <byオリコンチャート>


昨日ラジオを聞いていると、「およげ!たいやきくん」がギネス世界記録
に認定され、CDで再発売されるとか、されたとかで、それにからめて
シングル売上げベスト3の曲の話しをしていた。

どれも懐かしい曲で、それぞれの曲にそれぞれの時代背景が重なる。
そして色んな事が連想される。



「およげ!たいやきくん」といえば、「ひらけ!ポンキッキ」だし、「ひら
け!ポンキッキ」からは「パタパタママ」が思い浮かぶ。

当時は「およげ!たいやきくん」の歌詞が、会社に勤めながらも、そこを
どうにかしたい、辞めたいとも思うサラリーマンの気持ちを代弁していた
と言われたが、子供だった自分にはピンとこなかった。

それが今になって改めて聞いてみると・・・たしかに深い


「女のみち」からは「8時だョ!全員集合」のカトちゃんが連想され、そ
して当時子供ながらにこの歌を口ずさんでいると、祖父に「ずいぶんシブ
い歌を歌っているな~」と言われた事が懐かしい。


「TSUNAMI」だと「ウンナンのホントコ!」の「未来日記」を真剣
に見ていたことを思い出す。


昔の歌を聞くと、どの曲を聞いてもその曲が流行った時代の世相までも思
い出される。



そういえば、「西遊記」のテーマソング、「ガンダーラ」がテレビから流
れているのを聞いて、祖父の言った一言が忘れられない。

「なんだこの『お経』みたいな歌は!」

たしかに似て非なり



でもこれらの曲、あんなにヒットして、嫌という程耳にしていたというの
にフルコーラスで歌えるか、というとせいぜい1番の歌詞くらいしか覚え
ていない。

それは現在だけでなく当時も。



フルコーラスを歌詞を見ないで歌える歌などそうあるものではない。

考えてみると・・・ようやく一曲みつかった。

今は無理だが、ヒットしていた当時はフルコーラス歌うことができた歌が。


「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)


別に太田裕美さんのファンだったわけでもなく、当時としては斬新(
な、その歌詞が強く印象に残ったからだと思う。

子供心には、

あなた 最後のわがまま 贈りものをねだるわ ねえ 涙拭く木綿の
ハンカチーフ下さい ハンカチーフ下さい

という歌詞は、解るような解らないような、とにかく新鮮だった。
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再手術ヘ向かって~説明

----------------------------------
<・・・一年前>

・・・2006年 8月 11日



この頃の定期検診は毎週金曜日。

この定期検診の他に泌尿器科と放射線科の診察があり、一時退院中でも
頻繁に病院に通っていた。

普段自宅に居て「病院に行く」、というより、たまに自宅に行って「病
院に戻る」といった感じだ。


この日の定期検診で、手術予定日の前日、21日に手術説明がある事と、
家族の同席を求められる。



病院側として、万が一の事態に備えて術前説明は欠かせないもの。

移植の時からそうであったが、説明時に同席を求められるのは、妻はも
ちろんだが、その他に姉だった。


父ではなく姉であり、それは、より判断力や記憶力を求められた為なの
か。


入院中、手術以外にも色んな局面が何度もあって、なにかに付けて二人
の姉が呼ばれ、そのたびに迷惑をかけてしまった。

幸わい、二人の姉共に札幌市内在住だったのでまだ良かったが。


そしてもっと助かったのは、二人共嫌な顔を全くせず、こういった事を
最優先してくれた事だった。


おかげでかなり救われた気持ちでいられた。

こういったことが、病気と闘う上でどんなに力になるか、もしいつか逆
の立場に立たされた時が来るとしたら、その時は
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試練はどこまで

北海道の有名住宅メーカーである「木の城たいせつ」が事業停止し、自己
破産を申請することになった。

「木の城たいせつ」といえば「無落雪屋根」や「百年住宅」を謳い、長年
道内住宅産業を牽引してきた企業である。


その特異な企業方針や時代にそぐわない経営方法が招いた結果とも言える
が、決定的だったのが、昨年6月に施行された「改正建築基準法」だ。



この「改正建築基準法」、国土交通省もその非を認めているように、甘い
考えの元、見切り発車で始めたものだから、業界は大混乱し、これを起因
とする企業倒産が相次いでいる。

元はといえば、某建築士らによる不正が原因として起こった事だが、ごく
一部の悪行の為に建築業界全体を最悪の状態に貶めているのだ。

更にこれに国の施策が輪を掛け、全国に企業倒産を巻き起こし、職を失う
人を増やし続けている現状を考えると、これはもう社会保険庁の年金問題
と同じで、まさに「国家犯罪」に等しい。




思えば、天変地異ともいえる突然の病気を一年掛かりでようやく克服し、
多くの不安を抱えたまま復帰した仕事も、一年目はなんとかやり切った。

そして、いよいよこれから失った日々を取り戻すべく頑張ろうと思った
矢先の「天下の悪法」による昨年からの建築大不況だ。



良く世間では「乗り越えられる人の元に試練は与えられる」という。



確かに、多くの、本当にたくさんの人達の助けが集まって大きな病気を
乗り切れた。

一年間のブランクがあるにも関わらず、又仕事を任せて頂ける運にも恵
まれ、更にネットを通じて新しい仕事を得る事もできた。


そこには、「一生懸命頑張っていれば道は拓ける」という希望もあった。



でも、さすがに度重なる大きな波には逆らえなくなってきた。

段々と、「前向き」に考えることにも限界があると感じてきた。



どんなに頑張っても、個人レベルではどうにもならないことって、やっぱり
あるのだろうか。
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~~揺れる~~

~~~~ このパソコン、数週間前から揺れるんです。




購入して、かれこれ4・5年になるこのノートパソコン、メール・ネット
だけではなく、仕事にも使用しているこのパソくんの画面が、時々揺れる
ようになってしまいました。



画面が揺れる原因として、液晶画面とCPUをつなぐ線に問題があること
が考えられると聞いたことがあるので、やってみました。

揺れ始めたら、画面であるカバー部分と本体部分の接続部を指で押して圧
力をかけてみると、止まった




取りあえず、こうやって一時的に凌いでいます。


揺れ始めたら指で押す、又揺れ始めたらまた押す。


最初はメモリー不足かな、とも思ったのですが、この状態をみるとどうや
ら接続線のようです。

こんなことでいつまでもつかわかりませんが、もう少し頑張っておくれ、
パソくん。。
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少しだけ

少しだけ、上がるようになりました。



もう1年前、2006年末から上がらなくなって、激しい痛みを伴った
右肩が、最近ようやく改善の兆しで、肘の高さより上に上がるようにな
りました。

一年病と言われる四十肩・五十肩ではないですが、本当に一年を過ぎて
治るかもしれないと実感できるようになりました。
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再手術ヘ向かって~忙しさって

仕事の合間をぬって、昨年末から続けている新サイトの作成

と、既存サイトのHTMLの見直しと、各サイト登録と、SEO対策と、

同時進行でやっていたら、頭がウニになってしまいました。





----------------------------------
<・・・一年前>

・・・2006年 8月 10日



この年の11月には、仕事上の資格の更新の為の講習会に出なければなら
なかった。

11月というと、運良く手術が成功し、予定通り退院できたとしても、お
そらく一日がかりの講習会には出られない日程だ。


で、主催する協会に連絡すると、これが又、融通が利かない。

もしかしたら、まだ入院している可能性がある事などを伝えても、どうに
もならないの一点張り。


この講習を受けなければ資格は更新してもらえない。

一応救済措置はあるのだが、まったく現実に則していない。


こうなると病人には対処のしようがないのだ。



「特定疾患医療受給者証」のそれとまったく同じ構図だ。


それでも、なんとか回復していることに希望を託し、申込み書を発送した。




待ってくれないのは子供も同じ。

夏休みの自由研究だ。

子供は最初から自分一人で作ろうなどと思ってない。


こんな状態で、手術を控え落ち込みそうな気持ちが、色んな忙しさや
煩わしさで紛れていく。

こんな時だけは、忙しさを恨むことは無いのだと、今だからそう思う。
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良い歯医者、悪い歯医者

「いいって、何がいいの?」



もう何年も前に友人に言われて、何も答えられなかった言葉だ。

その友人Nくんは、小学校時代からの親友で、地方のT市で歯科医を開業
している。


ある時、そのNくんが札幌の我が家に来た時の事、歯科の話しになって、

「M(私)はこの辺だと、どこの歯医者にかかっているの?」

と聞かれたものだから、

「今はI歯科かな、でもこの辺だとK歯科がいいっていうから今度、そこ
にしてみようと思っているんだ」

と答えた時の事だ。


「いいって、何がいいの?」


一瞬ドキっとし、「そうだよね、何がいいんだろうね」

と答えるしかなかった。



そうなんだ、良くありがちだが、ある少数の言葉だったり助言だったり
を、まるで全世界の意見であるかのように語ってしまう。

この時は、しかも選りによって、歯科医そのものであるNに軽はずみに
言ってしまったものだから、恥ずかしい思いをしてしまった。



そしてこの逆もあったりする。

一応、ささやかではあるが建築に関わる仕事をさせてもらっていても、
時には面と向かって、

「この家だと、地下があるから地震に強いよね」(実は違う)

とか

「結露ってさ、どうしたら一番防げるか知ってる?」(一応知ってるつもり)

とか

「ねぇねぇ、この窓硝子、ペアガラスって言うんだって」(

とか言われたりする。




Nくんのこの言葉以来、誓ったことというか注意するようになったこと、

他人に何か伝える時は、自分の目で見て、自分なりに判断、納得した
事実だけを自分の言葉として伝えよう、けっして他人の受け売りだけは
伝えないようにしよう、ということ。


この病気になってしまって、この意識が結構役立ったりする。

口が裂けても、良く知りもせず無責任に、

「あの病院いいよ~



な~んて、言ったりしない、たぶんしないと思う、しないんじゃないかな、
まっ、ちょっと覚悟はしておけ
しあわせは~二人~で 育て~るもので どちらか~が苦労して
つくろうものではないはず~  




病院に限らず、会社でも政治でも、芸能界も、あれもこれも、最近は
圧倒的な大多数の意見に左右されがちで、その大多数に乗っかっていれば
取りあえず安心していられる、そんな風潮がまかり通っているような気が
する。(学校のイジメと同じやんけ)

少数の貴重で的確な意見がかき消されてしまうのだ。

イラク戦争の時だってほんの僅かな反戦者がまるで非国民のように扱われ、

サリン事件の時の河野さんや、つい先日だって実母と子を殺害された被害
者が大多数の声で犯人扱いされたりする。

これらはけっして他人事ではなく、明日は我が身だ。


せめて「自分だけは自分の意見」を持ちたいものだ。

インターネットで全世界がつながっているこの時代だからこそ。




あれっ、近所の歯医者の話しをしていた筈なのに。

全世界って・・・


まっ、世界中に「近所の歯医者」はあるからいいっか。
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