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国民健康保険

会社を辞めて今年で16年になる。



会社を辞める時、それは転職や離職時と同様、色んな会社負担分と共に、税金やら
保険料やら年金料が、直接的にどっしりと自分の肩に圧し掛かってくる時でもある。


例えば道(県)市民税は、前年の収入から税額が求められるので、無職の時でも納税
額がかなり多かったりする。


収入が激減した時などもそうだ。

こちらの都合などお構いなしに納税書が次から次と送られてくる。





それでも道(県)市民税は、累進課税如く収入の増減に比して課税されるので、最初
の年さえ乗り越えればなんとかなる。

年金も、色々と制度根本の問題が囁かれているが、基本的には平均的に納付額以上
の給付を受けられる。(人によって条件は違うけど)



病気になって困ったのは健康保険だ。

自営業なので国民健康保険。

法人登記をしているので社会保険に加入する事ができないわけではないが、働けなく
なって一番困ったのはもちろん収入の道。

休業手当等の給与保障を受けられない。


類似の保障制度もまったく無い。



なので一年半の入院、療養中は生命保険とがん保険の手術・入院時給付金に頼らざる
をえなかった。





それでも今は働けているので収入はある。

しかし、毎年今の時期困るのは国民健康保険料の高額な支払い。


つまりある程度の収入があると、信じられない様な額の納付書が送られてくる。


自治体による違いはある。

保険料は札幌市の場合、

・所得割

・均等割

・平等割

の3本立て。


その一つ一つに、

・医療分

・支援金分

・介護分

の保険料率、保険金額が割り振られる。



この中で収入に直結するのは所得割。

札幌市は、この所得割の料率が、医療分・支援金分・介護分を合わせて15.26%。

前年所得から33万円を引いた金額の15.26%だ。



こうなるとまさに「保険貧乏」



だからといってここがしっかりしないと「特定疾患」や「重度助成」も受けられなく
なる。


以前(病気になる前)、友人に「払えない時は相談に行った方がいいよ。」と
言われた事があり、それ以来、毎年この時期は役所へ向かう。

しっかりと理論武装して。



毎年、窓口で同じ話をするのだが、自分の収入ラインが一番保険負担が大きいと
いうことは理解して貰える。

札幌市は全国の自治体の中で3番目に保険料が高い。

これも担当者は理解している。


それでも制度は制度で窓口レベルでどうなるものでもない。



「相互扶助」という言葉をいつも持ち出される。

助け合い、それは当たり前の事。否定はしない。


かつて、まだ景気の良かった頃、満額に近い保険料を納めていた。

それだけの収入もありそれに耐えうる身体もあった。



「相互扶助」というならば、今、まさに今だ・・・・


全力で働きたくてもそうはできない今、無理なものは無理と言う。




こんな会話を繰り返しながら、減額してもらった納付書を携え、役所を後にする
のです。




でも・・・こんな交渉をいつまで続けられるか・・・

やっぱり、日本の社会保障制度そのものが変わらないと・・・

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