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登山 写真撮影等多趣味ですが最近は卓球で登山のためのトレーニングして 山岳写真撮影に励んでいます。

ニューギニア山岳部族、石器時代から現代に突入の巻

2011-07-01 | 民族学、考古学!?
私は民俗学に興味が有り、以前連載記事を掲載しましたが、今回パプアニューギニアに滞在しその伝統を収集した塩田氏の本を読みました。この本は2006年に発行されましたが、彼がニューギニアに滞在したのは1985年ー87年で当時の貴重な情報です。
ニューギニアの沿岸地方は当時すでにキリスト教の影響を大きく受けていましたが、添付した地図の中央山岳地帯は丁度影響が出始めた頃でした。
当時のニューギニア山岳地域は石器時代で、まだ土器も無い状況でした。
そして言語の異なる部族がその境界で争う(戦争状態)ことも有る時、塩田氏は約2年彼らと生活し、失われかけている。彼らの伝統生活の記録に努めました。
ここでこの本の概要を簡単に述べることはできませんが、私が特に興味を感じたことを箇条書きにします、私の想像では日本の石器時代にも同様な状況が有ったのではないかということです。
1)比較的狭い山岳地帯に異なる言語の部族が存在し、時々戦争状態になった。
2)状況により、部族間で同盟を結び、他の部族と対決した。
3)同じ部族の中でも、毒殺など殺人が横行していた。
4)戦争状態の後、ブタなどの譲渡で、それを償うことも行われた。
5)キリスト教が入るまえに、ある種の宗教(山の神のような)が存在していた。
6)1夫多妻で財力の有る男性は数人の夫人を持ち、彼女らが農作業をしていた。
7)まだ酋長(村長)の権威が確率しておらず、原始民主制のような体制であった。
いずれにしろ、石斧や弓矢を武器に争いが絶えない、地域に白人が入り込み、キリスト教や、法律を持ち込み、急速に、文明開化されている、外から見ると、悲劇の民族ですが、彼らはどう感じているか、私には分かりません。


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