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登山 写真撮影等多趣味ですが最近は卓球で登山のためのトレーニングして 山岳写真撮影に励んでいます。

私の仕事遍歴ー7 地中熱利用エアコンの巻

2011-05-12 | 仕事遍歴
私の仕事遍歴ー6に引継ぎその後の話を思いだしながら、記載します。
A社の技術開発研究所(所謂技術部)には技術企画室と言う部署が有りましたが(現在も有ります)そこに在籍中、研究所としてのビジョンを作成する為、自動車の将来像を作成する業務を担当したことが有ります。
A社は主にメカを中心とした、自動車部品を生産していましたが、今後システムの電子化が進み、テリトリーとしている分野が脅かされるという危機感を持つに至りました。
そこで、自社が製造販売している製品分野を中心に、いかにシステム化を図るかということを真剣に考えました。
そしてA社の中では圧倒的な少数派で有った、我々電子技術者の努力もあり、A社は比較的上手く電子化の波に乗り、システム商品を増やすことが出来たと考えています。
また私はー6で述べたようにGEの企業戦略研究プロジェクトの事務局を担当し、GEのエアコンを調査した中でヒートポンプが少エネに貢献することに気がつき、それを発展させた新しいエアコンシステムを考案しました。
皆さんもお気づきの通り、冬場暖房にエアコンを使うと、よく霜取りが動作し、その間、暖房が利きません。
私は地中の温度が1年を通し、一定で有る事に着目し、エアコンの熱交換器を地中に埋めるアイディアを思い付きました。
このようにすると、ヒートポンプの効率が著しく向上し、もちろん霜取り不要になります。
しかしいかに安く熱交換器を地中に埋めるかが大きな課題になりました。
そして私はDIY先進国である、米国から、簡易井戸掘削装置を輸入し、実際に、井戸を掘り、実験しました。
添付したPATは冷房用の水を地下に下ろし循環させる物ですが、他に先述のヒートポンプエアコンの冷媒を地下で熱交換する案も考えました。
しかし残念なことに、私の力不足で、A社では事業化できませんでした、そしてその後このアイディアは米国で事業化され、現在日本でも販売されています。


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