エルダーBP

登山 写真撮影等多趣味ですが最近は卓球で登山のためのトレーニングして 山岳写真撮影に励んでいます。

欲望の資本主義 アメリカは格差社会の巻

2020-04-25 | 日記
かなり前ですがNHKの経済連載番組「欲望の資本主義」を見ての感想です。
これを書くにあたり米国の現状をNET上で調べました。
今新コロナウイルスで問題になっている医療制度についてかなり勉強になりました。
トランプ政権になる前からメディケイドとメディケア―という保険制度があり合計1億人くらいの人が加入しています。
しかしこれに入るには厳しい所得制限等があり無保険の人が約4000万人もいることが今回のような非常時に社会全体の不安になります。
そして多くの人が民間の医療保険に加入していますが、私はここに問題が隠されていると推測しています。
保険会社は医療機関や製薬会社に医療費を支払うにですが、国家でないので十分コストをコントロール出来ていないのではないかと思うのです。
国がある制度を作り民間に渡す時、業界(この場合保険、医療、製薬会社)で癒着が生じ、結果として多くの国民の不利益になりやすいのです。
これで異常な医療費の高騰を招たと思います。
またこれらを含め社会保障に国家予算の50%位を投入していることも知りましたが、それにも関わらず貧富の格差は拡大傾向、大都市にはホームレスのテント村ができる等先進国とは思えない状況です。
最低賃金では働いていてもアパートに入れないのです。
これでホームレスだけでなく多くの近隣の住民が困惑しています。
この背景には高所得者が不動産に投資しバブル状態になったのです。
共産主義は否定されましたが自由奔放な経済活動を許すとこのような格差社会になることが証明されたのです。
ここで新しい経済理論による経済新ルールを作り未来に繋げる必要性が有ります。
トランプ政権の企業に対する減税政策で株価が高騰(2ケ月前まで)雇用は改善されましたが比較的新しい移民が支える第3次産業などが就労する最低賃金の上昇は欧州に比較し低く抑えられています。
この番組ではこの低い最低賃金が経済改革を遅らせていると説いていました。
ここで問題になるのは最低賃金を上げるとすぐに経営が成立しない企業が多いことです。
韓国では文政権下で大幅に上げたため、中小企業者から悲鳴が上がっています。
しかし最初に産業革命を開始した当時の英国は相対的に賃金が高かったそうです。
日本でも話題になりますが、企業は利益を設備投資に回さず金融投資に回す傾向がみられます。
これも経済停滞の要因の1つと考えられます、企業が設備投資や研究開発に投資した場合の減税をもっと増やすことが重要と思います。
今回リタイヤしてしまいましたがサンダースさんの社会主義的な政治手法を調べそれで米国の経済が成り立つのか今後考えたいと思います。
この番組でジョセフ・スティグリッツ博士(ノーベル賞受賞)から独占企業の問題が指摘されました、独占禁止法が機能せず、マイクロソフトは世界中のOSを独占し巨額の利益を生み出しています。
私はこれを無理やり分社化させるのではなく独占を許す代わりに多くの税を義務付ける方が良いと考えます。
独占を容認しながら上手く多くの税金を集める工夫(法律)が必要です。
日本では世界に先駆けて高齢化社会が進展して、労働人口不足です、これを動機に、世界に先駆け最先端のロボット化などの投資に回す国家戦略が考えられます。