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登山 写真撮影等多趣味ですが最近は卓球で登山のためのトレーニングして 山岳写真撮影に励んでいます。

南アルプス開拓の父ー竹澤長衛物語の巻

2013-01-12 | 登山、ハイキング
昨年OAC、OBで千種アルパインクラブのIさんからの案内で、そこの会員の松尾修さんが執筆され、山と渓谷社から販売される竹澤長衛物語の予約販売(正式販売前)品を入手しました。
そこで私が感じた感想を記載します。
1)竹澤長衛は明治22年生まれで昭和33年(1958年)に生涯を閉じている、著者の松尾さんは1960年生まれで、長衛さんには会っていないのに、よく生久しく彼の生き様を書くことが出来たと感心しました。
2)明治から大正、昭和初期にかけて、信仰による登山からスポーツとしての登山が丁度始まる時期の様子が具体的に書かれており大変興味深かった。
3)一例ですが、大正14年京都三高の西堀栄三郎他3名が冬季仙丈ヶ岳から北岳をスキーを使い登頂した時、案内している、こんな時期に(日本ではスキーが普及していない)スキーで登ったパーティーがいたことに驚きました。
4)その後この西堀氏とは樺太の調査にも同行しており、人夫に土地勘のある、先住民のウイルタ族を採用している、当時樺太には他にもギリヤーク等の先住民が住んでいたがその後彼らがどんな生活をしているか、大変興味がある。彼の観察したウイルタ族はアイヌと異なり平たい顔立ちをしており、北モンゴロイドの特徴を有していたようだ。