エルダーBP

登山 写真撮影等多趣味ですが最近は卓球で登山のためのトレーニングして 山岳写真撮影に励んでいます。

アイヌのルーツの巻-2

2011-07-17 | 民族学、考古学!?
前の記事で比較的最近日本人から見たアイヌの歴史を記載しましたが、アイヌは文字を持たなかったので、それ以前のことが分かり難いのです。
添付した伊藤氏は自身のHPの中で、アイヌはホモサピエンス(アフリカを出た時は間違いなく黒人であった)が白人と黄色人種に分化する頃の形質を残しているという仮説を発表されていますが、この点私も同じように思います。所謂少数民族が住む土地を変えながら、その民族の形質を長い間、保っている事例はスペインのバスク地方に居るバスク人のように有るからです。
また日本人のルーツを考える中で日本に暮らしていた、縄文人に対し、朝鮮半島経由で弥生人が入り込み、沖縄や伊藤氏の説のように、日本の北に逃れ、そこに縄文人の遺伝的形質が多くのこったと言う考えがあります。
私も基本的には同じ考えですが、アイヌ=北方縄文人という説には同調できません。
縄文時代以後、北海道、千島列島、樺太にはアイヌやそれ以外の北方民族が暮らしており、彼らはよく住む場所を移動したからです。
また北海道に有った縄文遺跡の発掘物とアイヌの文化に余り共通性がないのも理由です。
最後に今回アイヌ舞踊を見学する中で撮影させていただいた、踊り手の顔形を添付しますが、前の記事の記述の通り、通常のモンゴロイドとかなり異なることが理解頂けると思います。
私は大変不思議に感じますが、最近の日本人の顔形の中で白人的な美人顔が増えていることも事実ですが平均的なアイヌの顔も目鼻立ちが比較的白人的と思いました。

アイヌのルーツの巻-1

2011-07-17 | 民族学、考古学!?
私は若い時から人種や民俗学に興味が有り、その中で日本人のルーツやアイヌに付いても大変興味が有りました。
そして今回、7月2日から14日まで北海道を旅行しましたが、阿寒湖畔に有るアイヌ村で伝統の踊りを鑑賞する中で、踊り手の顔立ちから、アイヌのルーツを考えてみました。
まずアイヌに関する、基本的な情報を添付しますが、私が若い頃読んだ本では、当時多くの学者が白色人種系で有ると考えていたことに注目しました。
そして今回知床自然世界遺産情報提供施設、ルサ・フィールドハウスに居た学芸員のお話では知床に有る縄文遺跡の住人はアイヌ系では無く、アイヌはその後、北から北海道に入ったということでした。
この記事の後で添付する、伊藤氏の説は、アイヌは日本の北縄文、文化のルーツと位置づけていますが、私は現在、先述の学芸員の説に同調しています。