英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season19 第10話「超・新生」

2020-12-20 21:42:22 | ドラマ・映画
 ドラマ冒頭、画商の埜原(蒲田哲)が踏切を通過する列車に飛び込み死亡した。
 埜原は「贋作を売った」と自首してきたが、買い手が目利きのなさを露呈するのを嫌い被害届を出しておらず、放免されていた。
 画商の自首と自殺の不可解さに疑問を持った匿名が、捜査を始める……


 真相は……画商が半グレ集団関係者に贋作を売りつけてしまい、画商のバックにいた暴力団『扶桑武蔵桜』と半グレ集団の抗争に発展していた。
 構想の原因を作った画商は、避難目的で警察に捕まろうとしたが叶わず、追い込まれ自殺してしまった。

 う~ん、追い込まれていたとはいえ、自殺するかなあ。
 しかも、自殺の手段が踏切を通過する列車への飛び込み……

 推測程度で右京らしい推理もなかったし…
 埜原の後任の贋作販売画商の四条真奈美(野口かおる)のしっぽを掴む右京と冠城の小芝居は楽しめたが、乾ききっていない絵の具の匂いで贋作の疑いが強くなるというのは、贋作の出来としてはどうなんだろうか?
 《彼女が“ヤクザの情婦”》《組は贋作工房を持っている》という情報も暇か課長からの聞いただけというのも、どうなのか?最近、青木や課長から情報を得ることが多い。
 
 さて、今回の肝は、刑事部長・内村の臨死体験&裏返り(“きれいな刑事部長”?、“正義の人”?)
 これまで暴力団組長との懇意の仲?の仄めかしの伏線があったので、巷では退場を囁かれていた。ただし、予告編で「(部長が)死んだ…」という参事官のセリフから、逆に亡くなることはないだろうと予想した(やはり、予告編は見てはいけないなあ)
 ただ、“正義の人”化するのは予想外。
 ただし、刑事部長は“汚い刑事部長”であってこそ存在価値があるので、今後の展開が心配。まさ、刑事部長や参事官が特命係に釘を刺しても、“糠に釘”状態だったので、部長がきれいでも汚くても特命係には影響なしかもしれない。でも、刑事部長が特命係に協力的だったら、『相棒』のドラマの魅力は減少してしまう。
 特命係の捜査に影響はなくても、他の脚本家にも影響を与えそうだ。



 今話で面白かったのは、埜原が雇っていた贋作画家が、右京の「これがあなたのオリジナルですねえ……なるほどぉ…」という言葉に憤慨し
「“なるほど”とはなんだぁ!《なるほどこれではこれでは売れないね》ということかっ!お前に絵が分かるのかよっ!」と激怒
……あまりの剣幕に、絵を買ってしまったシーンぐらい。

 半グレ集団の報復行為のシーン、残虐過ぎ!

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【ストーリー】番組サイトより
内村刑事部長が暴力団のシノギに肩入れ!?
贋作詐欺と画商自殺の背景に驚きの裏が!


 贋作を売り歩いていた画商が自首してきたものの、買い手は自身の目利き力が傷つくのを嫌い、いずれも「騙されたわけではない」と主張。“被害者が存在しない”という不可解な状況が発生する。経済事件を担当する二課でも詐欺罪に問えず、自首してきた画商をそのまま帰すことに。
 ところがその直後、問題の画商が自殺してしまう。亘(反町隆史)は、動機を「良心の呵責」と主張するが、右京(水谷豊)は事の経緯から、画商が警察に逮捕されることで“緊急避難”しようとしたのではないかと推理し、独自の捜査を始める。すると、贋作の製造、販売を、広域指定暴力団『扶桑武蔵桜』が取り仕切っていると判明。それを知った刑事部長の内村(片桐竜次)は、昵懇の関係にある組長の桑田圓丈(大石吾朗)と密談を交わす。
 いっぽう、扶桑武蔵桜の組員が、半グレ集団に暴行を受ける事件が発生。両者の衝突は、やがて大規模な抗争へと発展して…!?

贋作に手を染めた画商はなぜ遺書も残さず自殺したのか
裏で糸を引くヤクザと暴走する半グレ集団の関係は…!?
特命係の捜査が予想を超える緊急事態の呼び水となる!


ゲスト:大石吾朗 三国一夫

脚本:輿水泰弘
監督:橋本一

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今年もお世話になりました。 (marumori)
2020-12-26 08:07:31
英さん、こんにちは。

 今回は、内村刑事部長の「キャラ変」に主眼が置かれていたので、正直ストーリー構成は二の次だったという印象を持ちました。

 果たしてキャラ変は上手くいくのでしょうか?しっくりこないようなら、同じような手を使って元に戻すんじゃないかと勘ぐっているのですが。

 とりあえずは、次の登場に注目したいと思います。

 早くも前半が終了ですね。ここまででは『三文芝居』が一番面白かったです。次いで『目利き』、『プレゼンス』の順になります。

 まだ1週間ほど残っていますが、今年もいろいろとお世話になりました。来年は「相棒」関連以外でもコメントを増やしていきたいと思います。

 ちなみに、ゲストの名前が前回のままになっています(たった今気づきました)。
返信する
低調 ()
2020-12-26 16:21:10
marumoriさん、こんにちは。

>果たして(刑事部長の)キャラ変は上手くいくのでしょうか?しっくりこないようなら、同じような手を使って元に戻すんじゃないかと勘ぐっているのですが。

 そうですね。次回以降、注目です。
 「正義?…あれはやめた」とか言って、簡単に撤回するかもしれません。

 前半の面白い回の順位は同感です。
 今シーズンは低調ですね。

>今年もいろいろとお世話になりました。来年は「相棒」関連以外でもコメントを増やしていきたいと思います。

 いえいえ、marumoriさんのコメントは励みになっています。それと、今回も含めて、ミスのご指摘も有難いです。
 では、よいお年を。
返信する
気になってました (せろり)
2020-12-28 00:32:39
そうなんですよね、ゲストの名前が前回のままになっているの、このところずーっと気になってました
訂正されて、よかったです
こちらの内容と全然違うので、コメントすべきではないと思うのですが、英さんは、真面目に対応してくださる方なので、思い切って言ってしまいます
今、wowowで『ハウス・オブ・カード 野望の階段』をやってるのですが、これが見るのが苦しいです
私は、俳優が大麻所持とか違法薬物の依存とか、いろいろと追及されて、その俳優の作品が公開を制限されたりCDが店頭から消えたりするのは、なんか違うような気がして、作品に罪はないでしょう、と思っていたのです
でも、今回のケビン・スペーシーのは、ちょっとダメでした
俳優としての表現力とか、とてもすごい方と思いますが、そういう評価とは全然離れて、「14歳の男の子に」そんなことしてたんだってので、ドラマを見ていても、そのことが頭から離れなくて、私は自分をヘナチョコだと自覚しましたが、全米も同じだったようで、もうこれは仕方ないんじゃなかと思いました
返信する
作品と制作関係者の関係 ()
2020-12-28 16:51:05
せろりさん、こんにちは。

>そうなんですよね、ゲストの名前が前回のままになっているの、このところずーっと気になってました

 気をもませてしまい、ごめんなさい。
 もし、記事にケアレスミスがあったら、ご遠慮なさらずにご指摘ください(その方が助かります)。
 もちろん、できるだけご指摘されないよう注意します。

>私は、俳優が大麻所持とか違法薬物の依存とか、いろいろと追及されて、その俳優の作品が公開を制限されたりCDが店頭から消えたりするのは、なんか違うような気がして、作品に罪はないでしょう、と思っていたのです

 私も、基本的にはその考えです。
 ただし、それは一俳優や一スタッフの場合で、監督や脚本家など作品に自分の思想を反映できる立場にある人の場合は、NGだと考えます。
 俳優が悪事を働いても、(演技に於いて、自分の解釈や個性を反映することはあっても)役柄や演技を監督の意図通りに演じていればOKだと思います。(さすがに殺人はダメですが)
 ただし、自分の思想を作品に反映できる大物俳優の場合はNGです。

 さて、ケヴィン・スペイシーですが……ごめんなさい、ケヴィン・スペイシーも『ハウス・オブ・カード 野望の階段』も知りません。なので、ウィキペデアを……
 ………なるほど、事情が少しわかりました。

 彼の場合は、大物俳優という点でも引っ掛かりますし、問題行動の性質においても抵抗を感じます。
返信する
失礼しました (せろり)
2020-12-29 22:52:56
英さん、たいへん失礼しました

すぐに言えなかったのは、私は他の方のように将棋の中身もわからないし、あまり出すぎたことをしたら、いけないと思ったからです

だったら、気になってたということも言わないでおけばいいのに、更に、応えにくいようなことを聞かなければいいのに、やることが一貫性がないというか、半端ですね

私の将棋に対する見方というのか、感じ方は、羽生喜治九段が(この呼び方でよいのかもわからないです)大川記者の
「なぜ、羽生世代にこれだけ強い棋士が集まったと思いますか?」という質問に応えたのとピッタリします

「谷川先生の存在が大きいと思います。谷川先生が21歳で史上最年少の名人を獲得するかどうかという一番を、NHKが夜9時のニュースで報じたのを覚えています。結果ではなく、「まだ熱戦が続いています」という途中経過を放送しましたからね。それだけ世間が将棋に注目している」

その時期に、私も将棋界にすごい若者が登場したんだなぁと知りました
でも、将棋はできないので、わからないのです

12月の新刊で、講談社から『証言 羽生世代』(大川慎太郎、講談社新書)出てます

すみません、オチがないような文になってしまいました
取り急ぎ、お詫びまで
返信する
間違え (せろり)
2020-12-29 22:55:03
羽生さんのお名前は、善人の善ですよね

間違えました。重ね重ね、失礼をしてます

ごめんなさい
返信する
お気遣い、ありがとうございます ()
2020-12-31 10:17:57
せろりさん、こんにちは。
レスが遅くなり、ごめんなさい。

>すぐに言えなかったのは、私は他の方のように将棋の中身もわからないし、あまり出すぎたことをしたら、いけないと思ったからです

 あ、ごめんなさい。
 「早く指摘してくれればいいのに」という気持ちではなく、遠慮なく何でも言ってくださるのは嬉しい」という気持ちです。
 私も、他の方のブログでの誤りを指摘するのは、二の足を踏みがちなので、遠慮する気持ちはよくわかります。

 せろりさんのように、将棋はよくわからない方にも将棋に関心を持っていただけるのは嬉しいですし、こうしてコメントをくださるのは非常にありがたいです。
 ありがとうございました。

 今年はいろいろ散々な年でしたが、せろりさんにとっても、そして、皆様にとっても、来年はよい年になるよう願っています。
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