・被害者のスーツの仕付け糸の謎(経緯)
・頻繁に着信があった非通知電話
・女友達や元彼とのいさかい
・本来のスーツに付いたカフェオレのシミ
・面接のアピールに海外ボランティアの経験を語らなかったのは何故?
被害者の行動を追っていく右京たち、登場人物が多く疑えば、皆、怪しく見えてくる……
女友達、元彼、面接官(四菱商事)、面接官(東山証券)、紳士服点の女性店員(さすがに怪しくはなかったが、仕付け糸を付けたまま送り出すのだろうか)、就職塾の講師、右京と道でぶつかった就職活動の学生、被害者の姉……
ボランティアの写真に写っていたのは誰なんだあ……と気をもませて、、。
面白い話だったが、容疑者を増やして話を面白くするために、登場人物たちの行動が短絡的になってしまった
①女友達の逆恨みと、その友達に対してきつい言葉を吐く被害者
②元彼の軽率な言葉と、その彼を蔑ろにし続けた被害者。さらに、別れた後、嫌がらせの電話を掛ける元彼
③被害者に内定を辞退されて、キレてカフェオレをぶっ掛ける面接官
④犯人の動機(偶然に自分の弱みを持たれて、殺人に走る)
⑤薄っぺらな犯人が、社長の令嬢に見初められるのは無理がある
⑥被害者は、基本的には「よく出来た人」みたいだが、就職第一の行動と普段の言動のイメージが一致しない(殺される直前の、犯人への接し方も不自然)
⑦被害者がなぜ四菱商事にこだわった理由がはっきりしない。一流企業だからなのか、それとも、四菱でやりたいことがあったのか?
上記のように、ストーリーに無理があったが、今話には『現代の若者の人生観への疑問を呈する』というテーマがあった。上記⑥も、それ故の事象なのだろう。
・自己(個性)をアピールする面接(就職活動)のはずなのに、画一的なリクルートスーツを着用する(マイナスイメージを与える危険性があるのなら、皆と同じの点数(イメージ)で良い)「同じような服装の下で浮き出す個性を判断する(アピールする)」という考え方らしい
・良い大学に入るために良い高校に入る。良い大学に入るのは、良い会社に入社する為。仕事ではなく就職がすべてである。
・大学の学生生活も、エントリーシートや面接の為に、いろいろな活動を行う
それって、面白い人生なのだろうか?
就職のための作為的活動のアピール体験談や偽の体験談(犯人)で採用してしまう面接官、一流企業……大丈夫なのか?
被害者の行動追跡の右京たちの捜査、いろいろな謎、若者の人生観の問題提起と、面白い話だったが、完成度がイマイチで残念だった。
★非常に役に立った享
仕付け糸について質問する際、右京が享を使って具体的に場所を指し示すことができ手際よく進んだ。
★やはり生意気な享
(なりたい職業に付ける人は少ないという話題から、「享も刑事になれてよかったじゃん」という悦子の呼び掛けに対して)
「俺が思い描いていた刑事像とどっか違うんだよなあ、特命って」
右京の最高の推理に接することができ、かなり好き勝手に捜査するという恵まれた環境にいるというのに………
★上機嫌な峯秋
息子の享が、本心から警察官(刑事)になりたかったと知り、笑いをこらえきれない峯秋。ちょっと、微笑ましい。
【ストーリー】番組サイトより
就職活動中の女子大学生・奈月(岩田さゆり)の遺体が発見された。奈月の手帳によると、事件当日は夕方に一流商社の面接を受けていたが、午前中に出かけてから面接の時間までの行動がわからない。右京(水谷豊)は、全員横並びの黒のスーツ姿という常識に疑問を抱きつつも、奈月のリクルートスーツに仕付け糸がついたままになっていることが気になる。一方、享(成宮寛貴)は、奈月の携帯に非通知の着信が頻繁にあったことに引っかかる。ストーカー被害にでもあっていたのだろうか?
捜査一課の伊丹(川原和久)らは、アリバイが曖昧な奈月の元カレ・紀平(斉藤祥太)に不審を抱くが、別れてから一度も奈月と会っていないと犯行を否認。紀平によると、奈月の第一志望は、事件当日に面接を受けていた一流商社であることを聞き、右京らは早速その商社へと向かうが…
一流商社の内定を得るための面接テクニックから浮かび上がった犯人とは?
ゲスト:岩田さゆり、斉藤祥太、近野成美
脚本:金井寛
監督:近藤俊明
・頻繁に着信があった非通知電話
・女友達や元彼とのいさかい
・本来のスーツに付いたカフェオレのシミ
・面接のアピールに海外ボランティアの経験を語らなかったのは何故?
被害者の行動を追っていく右京たち、登場人物が多く疑えば、皆、怪しく見えてくる……
女友達、元彼、面接官(四菱商事)、面接官(東山証券)、紳士服点の女性店員(さすがに怪しくはなかったが、仕付け糸を付けたまま送り出すのだろうか)、就職塾の講師、右京と道でぶつかった就職活動の学生、被害者の姉……
ボランティアの写真に写っていたのは誰なんだあ……と気をもませて、、。
面白い話だったが、容疑者を増やして話を面白くするために、登場人物たちの行動が短絡的になってしまった
①女友達の逆恨みと、その友達に対してきつい言葉を吐く被害者
②元彼の軽率な言葉と、その彼を蔑ろにし続けた被害者。さらに、別れた後、嫌がらせの電話を掛ける元彼
③被害者に内定を辞退されて、キレてカフェオレをぶっ掛ける面接官
④犯人の動機(偶然に自分の弱みを持たれて、殺人に走る)
⑤薄っぺらな犯人が、社長の令嬢に見初められるのは無理がある
⑥被害者は、基本的には「よく出来た人」みたいだが、就職第一の行動と普段の言動のイメージが一致しない(殺される直前の、犯人への接し方も不自然)
⑦被害者がなぜ四菱商事にこだわった理由がはっきりしない。一流企業だからなのか、それとも、四菱でやりたいことがあったのか?
上記のように、ストーリーに無理があったが、今話には『現代の若者の人生観への疑問を呈する』というテーマがあった。上記⑥も、それ故の事象なのだろう。
・自己(個性)をアピールする面接(就職活動)のはずなのに、画一的なリクルートスーツを着用する(マイナスイメージを与える危険性があるのなら、皆と同じの点数(イメージ)で良い)「同じような服装の下で浮き出す個性を判断する(アピールする)」という考え方らしい
・良い大学に入るために良い高校に入る。良い大学に入るのは、良い会社に入社する為。仕事ではなく就職がすべてである。
・大学の学生生活も、エントリーシートや面接の為に、いろいろな活動を行う
それって、面白い人生なのだろうか?
就職のための作為的活動のアピール体験談や偽の体験談(犯人)で採用してしまう面接官、一流企業……大丈夫なのか?
被害者の行動追跡の右京たちの捜査、いろいろな謎、若者の人生観の問題提起と、面白い話だったが、完成度がイマイチで残念だった。
★非常に役に立った享
仕付け糸について質問する際、右京が享を使って具体的に場所を指し示すことができ手際よく進んだ。
★やはり生意気な享
(なりたい職業に付ける人は少ないという話題から、「享も刑事になれてよかったじゃん」という悦子の呼び掛けに対して)
「俺が思い描いていた刑事像とどっか違うんだよなあ、特命って」
右京の最高の推理に接することができ、かなり好き勝手に捜査するという恵まれた環境にいるというのに………
★上機嫌な峯秋
息子の享が、本心から警察官(刑事)になりたかったと知り、笑いをこらえきれない峯秋。ちょっと、微笑ましい。
【ストーリー】番組サイトより
就職活動中の女子大学生・奈月(岩田さゆり)の遺体が発見された。奈月の手帳によると、事件当日は夕方に一流商社の面接を受けていたが、午前中に出かけてから面接の時間までの行動がわからない。右京(水谷豊)は、全員横並びの黒のスーツ姿という常識に疑問を抱きつつも、奈月のリクルートスーツに仕付け糸がついたままになっていることが気になる。一方、享(成宮寛貴)は、奈月の携帯に非通知の着信が頻繁にあったことに引っかかる。ストーカー被害にでもあっていたのだろうか?
捜査一課の伊丹(川原和久)らは、アリバイが曖昧な奈月の元カレ・紀平(斉藤祥太)に不審を抱くが、別れてから一度も奈月と会っていないと犯行を否認。紀平によると、奈月の第一志望は、事件当日に面接を受けていた一流商社であることを聞き、右京らは早速その商社へと向かうが…
一流商社の内定を得るための面接テクニックから浮かび上がった犯人とは?
ゲスト:岩田さゆり、斉藤祥太、近野成美
脚本:金井寛
監督:近藤俊明
どきどき感にかけるというか相棒とのよさがでてなくて惰性で見てる感じですが(笑)
今回は就活を絡めた事件だったから興味もあり
うなずくところもありました
いい学校にはいっていい大学にはいって
大企業にはいる
それがいちばんいいって
言われ続けて教育を受ける
ドラマのようにボランティアをしてると面接の加点があるからと
急にボランティアに参加する
よくあることだよね(笑)今回のドラマで嘘までついてはいってしまってたけど
そういう人いるかもと思った
殺人につながるのはありえないけど
最後の画面の息子が警察官になりたくてなったのを知って喜ぶ石坂さん(役名でなくてごめん(笑))親はみんなそうだなあって
あは~しみじみ思っちゃいました
>最近の相棒は、どうもあんまり面白さと言うか
>どきどき感にかけるというか相棒とのよさがでてなくて
今週は事件と若者の人生観を絡ませた意欲を感じましたが、捜査を複雑にしようとしたため、被害者の性格や言動がぶれ、殺人の動機も理解し難いものとなってしまいました。
>最後の画面の息子が警察官になりたくてなったのを知って喜ぶ石坂さん(役名でなくてごめん(笑))親はみんなそうだなあって
今シリーズの石坂さん(峯秋)は、前シリーズと若干趣が違いますね。それが却って不気味です。
物語に共通する、心情で引き込むか、推理(トリック)で引き込むか、なんですが、今回推理はほぼない。被害者も加害者も人間性が希薄(描かれていないというか描いた積もりになって失敗しているというか)で、出来のいい馬鹿(被害者)と出来の悪い馬鹿(加害者)を眺めている感じでした。
しかし、加害者の方はちょっと酷すぎるでしょう。あそこまで頭が悪いのが面接担当で社長の覚えよくその令嬢とつきあっているとか、あの加害者を基準に考えればどんな大企業も数年で消滅するくらいの馬鹿集団にしか思えない。まあ肥大化した組織が倒壊する寸前で、ほぼ破滅が確定している今の日本でも象徴しているのかしらん、と思うと、味覚が麻痺するくらいに香辛料が効いているのかもしれません。
詰め込み過ぎ、人間性希薄、加害者がひど過ぎる、そいつを雇った一流企業など、私の感想(本記事)とかみしろさんの感想は一致していると解釈すればいいのでしょうか。
テンポが良すぎで推理がないという点は、今までにも何度も書いていますが、相棒の享が物分かりが良すぎて、それに拍車を掛けています。
今回は、仕付け糸と内定辞退の推測で活躍はしましたが……
今回は、テーマと事件の複雑化を狙いましたが、空中分解してしまったせいで、被害者は多重人格、加害者は人間失格でしたね。
簡単に犯人が特定できないように、一定程度関係ありそうな人物を登場させる場合、その人物の物語も最低限回収しないと、見ている方は釈然としません。
40分程度で無理なく回収できるのは、二人か三人までです。犯人はAかBだろう。意表をついてCくらいまでです。舞台が「孤島の洋館」とか限定されていれば、一定のテーマを持って集まった人間など増やすことも可能ですが、その場合でも通常の倍程度の枠がやるのが無理なくやるにはいいでしょう。
元カレ、親友、内定辞退の面接官、犯人。
元彼は一見軽そうな感じだが、芝居の肥やしに海外ボランティアにゆくなどそうでもないようだ。三年間何もしてこなかったとこき下ろされた親友(?)も、あまりそういう風には見えない。この二人との関係から、何故被害者はそこまで「第一希望」の会社に執着したのか、という疑問が当然生じ、それが回収されることを英さん同様期待したのですが、
「なるべくいい会社に入ることが正解だと小さいころから・・」
がどうやらその答えのようです。
前のコメントで「できのいい馬鹿」と私が被害者を評したのはこれが大きな理由で、大河ドラマの伊藤博文(だったか誰だったか)ではないが、官僚をつくる為の東大、を筆頭に前ならえの教育制度の狙いにずばりはまったタイプのようなのですね。
で、そういう人間にとって就職面接とは正に大切なことであり、その大切なことに自分の大事な経験を語るのは本来必然の筈なのですが、受かるには本当のことよりも嘘でも受けがいいのが大事でそれが正しい、という価値観を刷り込まれていた為(ドラマ内では殆どこのあたり説明されていないが、そういうことなんでしょう)、話さないという、二律背反のような心理状態になっていたことが、就職予備校講師に相談したことで伺えるのですが、それも回収しない(ライターはそれを面接のネタにはしない、で完全に説明した積もりなのだと思います)。
これらが回収されていないことで、最後まで視聴者にとって、被害者、元カレ、親友が人間になりきらない。登場人物に血肉が通わない訳です。
辞退された面接官だけが、頭にきてコーヒーをかけた、というまあ仕方ないという共感を得て、役目に対して充分(被害者、元カレ、親友に関しては、より深い部分での共感なり反発なりが、釈然とするには必要になります)な人間味を与えることに成功しています。
犯人は、なんか意味不明です。
被害者は話すつもりはないと一応は言っているのに、この先びくびくしたくない、という理由で突発的に殺人に至るという、人間失格というより、人格未満というか、あれではどう考えても普段からまともな人間であったとは考えられないのです。
尺が足りないので無理矢理詰め込みましたという最大のゆがみが犯人が意味不明という形になって出てしまったみたい。
見ていて気持ちが悪かったですよ。
矛盾は、AとBは同時に成り立たない。
二律背反は、相反する命題が同時に成立する、或いは反しない命題が同時に成立しないということ。私も正確なとこはわかりません、カントをちゃんとやんないと駄目なんでしょうかね。
犯人が簡単にわからないように登場人物を増やすと、視聴者は推理しなくなる。
犯人が簡単にわかってもいいや、と思うと、視聴者は推理する。
手が限定されると、人は手を読む。
より可能性が広い局面では、読みよりも判断を重視する。
何方も、人間の能力に見合った謎が大事ということ。
推理させるなら視聴者に考える時間を与えないといけないし、推理をメインにおかないなら最低限ちゃんと人を描きましょう、といった辺りでしょうか。
登場人物の描写、描写不足の分析、流石です。
>尺が足りないので無理矢理詰め込みましたという最大のゆがみが犯人が意味不明という形になって出てしまった
まさにその通りです。2時間、2時間半のSPで、脚本は太田愛さんに書いていただきたい素材、アイデアでした。
「二律背反」
AとBという事象(それぞれが独立、同等なものであることが多い)があって、それが同時に成立しない時に使われる。
たとえば、aとbが勝負をして、「aが勝つ」「bが勝つ」というふたつは同時に起こりえません。
ただ、この二つの事象は「aとbが勝負をする」という条件下に限り、他の者と勝負すれば同時に起こりえます。
相反する事象(命題)であることが多いようですが、必須じゃない気がします。と言うより、ある条件下では「相反する」事象になると考えたほうがいいのかもしれません。
ドラマの場合、「登場人物を増やす。イベントを増やす」「人間関係や心の動きなどを丁寧に描く」という事象は、ともにドラマのボリュームを増やす方向性を持っていますが、放送時間という制限をつけると、相反する事象になり、一方をを重視すると他方はおろそかになってしまいます。(制作者の努力である程度はカバーできる)
「矛盾」
これも2つの事象が同時に起こり得ないことですが、2つの事象が同等でないことが多い気がします。
たとえば、「昨日、26時間寝た」というのは「一日が24時間」の大前提に反しています。(もっと、良い例えがあると思います)
それに、前提があってそれに反するというように、時間的に差があることが多いような気がします
「二律背反」は同等、同時、条件下がポイント、「矛盾」は前提、時間差がポイントだと思います。
まったくの、素人考えで思いつきですので、的外れになっているかもしれません。
>推理させるなら視聴者に考える時間を与えないといけないし
ええ、くどいようですが、「相棒」の享が、一拍置かせる役目を担っているはずですが、残念です。
実際の面接では「面白い体験談」で採用するわけではありません。普通の体験談を通して、人柄や適性をみます。
最近では万全の就活対策をする「就活優等生」ほど、企業に嫌われるようです。その人の「素」が全く見えないからです。
まあ、「家元の座が欲しくて殺人を犯す華道界」(このパターン飽きたなぁ)みたいな、デフォルメされた世界だと思います。
>> 就職のための作為的活動のアピール体験談や偽の体験談(犯人)で採用してしまう面接官
>実際の面接では「面白い体験談」で採用するわけではありません。普通の体験談を通して、人柄や適性をみます。
ええ、私もそう思います。
この部分の私の意見は、現代の風潮について言及しているのではなく、ドラマでの「四菱商事」を揶揄したつもりです。
また、「面白い人生なのだろうか?」というのも、現代の就職活動をしている学生に対してではなく、被害者の女子学生について批判しています。
分かりにくい文章で申し訳ありませんでした。
このドラマでは、現代の就職状況への問題提起(批判)しています。共感するところもありましたが、全面的に支持はしません。
でも、確かに、面接官がどの点にポイント(基準)を置くのか興味はありますね。
>最近では万全の就活対策をする「就活優等生」ほど、企業に嫌われるようです。その人の「素」が全く見えないからです。
なるほど、気をつけます。……って、私が気をつけても(笑)