・宇野健介(柏原収史)が小早川奈穂美(上野なつひ)に故意にぶつかり、奈穂美の携帯を搾取し、何かの弱みを握り、付きまとい始める
・奈穂美の婚約者・星宮光一(田中佑弥)が殺害されたが、宇野には完璧なアリバイがあった。しかし、“取って付けた感”がぷんぷん匂う
【事件のポイント】
①宇野が掴んだ奈穂美の弱みとは
②宇野のアリバイを崩せるか
③金を要求せず、奈穂美との結婚を望んだ理由
……①奈穂美は裏カジノで儲けていた
②アリバイを証言したバーの店員・花牟礼静香(田川可奈美)は宇野の幼なじみで、宇野の不遇な人生を不憫に思いアリバイ工作に協力した
③星宮も宇野の幼なじみで、宇野が歩むはずだった幸せな人生を盗み取っていた(宇野の思い込みも多分に含む)
③について補足すると、宇野は幼なじみの二人に離れ離れになりたくないと頼まれ、養子縁組を断ったが、その縁組を星宮のところに回り、縁組が成立。星宮は宇野にそのことを隠していた。
宇野は本来歩んでいたはずの人生を、星宮から奪い返した。
ドラマの主眼は③に置かれていた。しかし、平凡。
②のアリバイは捜査の過程で静香が幼なじみと判明して、崩れる。(ちょっと記憶が曖昧なのですが)静香が宇野の幼なじみだと視聴者に明示したのはラスト近くで、《ああ、そうだったのか》という感触はあった。
ただし、右京たちはアリバイを崩すことには重きを置いていなかったので、《謎が解けた》という感慨はなかった。まあ、店員協力のアリバイは、アリバイ工作としては威張れないので、ウエイトを置けなかったのだろう。
①も“ありがち”のような気がする
平凡な脚本という自覚があったのかは分からないが、金井寛氏はラストで暴挙に出る!…………真相を暴かれ、確保された宇野を捜査一トリオが逃げられ、投身自殺されてしまう。
インパクトが欲しかったのかもしれないが、これ必要?!
人生を奪い返すことに固執していた宇野が、その象徴である結婚イベントに臨まないのは矛盾している。
宇野は結婚式会場を屋上から眺めていたので、覚悟していたのかもしれない。
いきなり、与党幹事長の後継者になるのは無理があるし、奈穂美とうまくいくとは思えない。
そもそも、婚約パーティも無理があり過ぎ。
相当残念な脚本だった。
【その他の感想】
殺害現場付近に落ちていた鍋蓋の持ち手。その鍋の持ち主が事件を目撃していたかもしれないと、捜索するが、『警視庁捜査一課長』の大岩捜査一課長(内藤剛志)の号令と“見つけの山さん”こと小山田管理官(金田明夫)がいないと無理であろう。
第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話
【ストーリー】番組サイトより
ドン底の男がセレブ令嬢を脅迫して結婚!?
特命係が難攻不落のアリバイ崩しに挑む!
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、レストランの前で揉めている男女を見掛け、間に入る。しかし、2人は大丈夫だと言って足早に立ち去ってしまった。翌日、亘はネット記事で、昨晩の女性が与党幹事長の娘・小早川奈穂美(上野なつひ)と気付くが、その矢先、彼女の婚約者である資産家男性が他殺体で発見される。
捜査に乗り出した右京と亘は、奈穂美に事情を聞き、揉めていた男の素性を尋ねる。すると、落とした携帯電話を届けてくれた礼に、食事をしただけだという。問題の男は、宇野(柏原収史)というキャバクラの客引きで、奈穂美に一方的に結婚を迫っているらしい。
右京と亘は、宇野に疑惑の目を向けるが、確固たるアリバイがあることが判明。それでも、拾った携帯電話から奈穂美の弱みを握り、結婚しろと脅しているのではないかという疑いは消せず、捜査を続けるが…!?
男はなぜセレブ令嬢との結婚にこだわるのか?
いっぽう、脅迫を受けている令嬢にも秘密が…
右京と亘が、かつてない衝撃に見舞われる!
ゲスト:柏原収史 上野なつひ
脚本:金井寛
監督:杉山泰一
・奈穂美の婚約者・星宮光一(田中佑弥)が殺害されたが、宇野には完璧なアリバイがあった。しかし、“取って付けた感”がぷんぷん匂う
【事件のポイント】
①宇野が掴んだ奈穂美の弱みとは
②宇野のアリバイを崩せるか
③金を要求せず、奈穂美との結婚を望んだ理由
……①奈穂美は裏カジノで儲けていた
②アリバイを証言したバーの店員・花牟礼静香(田川可奈美)は宇野の幼なじみで、宇野の不遇な人生を不憫に思いアリバイ工作に協力した
③星宮も宇野の幼なじみで、宇野が歩むはずだった幸せな人生を盗み取っていた(宇野の思い込みも多分に含む)
③について補足すると、宇野は幼なじみの二人に離れ離れになりたくないと頼まれ、養子縁組を断ったが、その縁組を星宮のところに回り、縁組が成立。星宮は宇野にそのことを隠していた。
宇野は本来歩んでいたはずの人生を、星宮から奪い返した。
ドラマの主眼は③に置かれていた。しかし、平凡。
②のアリバイは捜査の過程で静香が幼なじみと判明して、崩れる。(ちょっと記憶が曖昧なのですが)静香が宇野の幼なじみだと視聴者に明示したのはラスト近くで、《ああ、そうだったのか》という感触はあった。
ただし、右京たちはアリバイを崩すことには重きを置いていなかったので、《謎が解けた》という感慨はなかった。まあ、店員協力のアリバイは、アリバイ工作としては威張れないので、ウエイトを置けなかったのだろう。
①も“ありがち”のような気がする
平凡な脚本という自覚があったのかは分からないが、金井寛氏はラストで暴挙に出る!…………真相を暴かれ、確保された宇野を捜査一トリオが逃げられ、投身自殺されてしまう。
インパクトが欲しかったのかもしれないが、これ必要?!
人生を奪い返すことに固執していた宇野が、その象徴である結婚イベントに臨まないのは矛盾している。
宇野は結婚式会場を屋上から眺めていたので、覚悟していたのかもしれない。
いきなり、与党幹事長の後継者になるのは無理があるし、奈穂美とうまくいくとは思えない。
そもそも、婚約パーティも無理があり過ぎ。
相当残念な脚本だった。
【その他の感想】
殺害現場付近に落ちていた鍋蓋の持ち手。その鍋の持ち主が事件を目撃していたかもしれないと、捜索するが、『警視庁捜査一課長』の大岩捜査一課長(内藤剛志)の号令と“見つけの山さん”こと小山田管理官(金田明夫)がいないと無理であろう。
第1話、第2話、第3話、第4話、第5話、第6話、第7話
【ストーリー】番組サイトより
ドン底の男がセレブ令嬢を脅迫して結婚!?
特命係が難攻不落のアリバイ崩しに挑む!
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、レストランの前で揉めている男女を見掛け、間に入る。しかし、2人は大丈夫だと言って足早に立ち去ってしまった。翌日、亘はネット記事で、昨晩の女性が与党幹事長の娘・小早川奈穂美(上野なつひ)と気付くが、その矢先、彼女の婚約者である資産家男性が他殺体で発見される。
捜査に乗り出した右京と亘は、奈穂美に事情を聞き、揉めていた男の素性を尋ねる。すると、落とした携帯電話を届けてくれた礼に、食事をしただけだという。問題の男は、宇野(柏原収史)というキャバクラの客引きで、奈穂美に一方的に結婚を迫っているらしい。
右京と亘は、宇野に疑惑の目を向けるが、確固たるアリバイがあることが判明。それでも、拾った携帯電話から奈穂美の弱みを握り、結婚しろと脅しているのではないかという疑いは消せず、捜査を続けるが…!?
男はなぜセレブ令嬢との結婚にこだわるのか?
いっぽう、脅迫を受けている令嬢にも秘密が…
右京と亘が、かつてない衝撃に見舞われる!
ゲスト:柏原収史 上野なつひ
脚本:金井寛
監督:杉山泰一
番組サイトには「難攻不落のアリバイ崩し」とありますけど、誇大広告もいいところで、はっきり言って子供だましだと思いました。
犯行現場につくまでの間に防犯カメラに写ってしまえば露見してしまう工作です。たまたま映らなかったのでしょうか。
脅迫のネタを幼馴染に預けておくのも、そんなに安全な隠し場所とは思えません。その気になればすぐに突き止められてしまいそうです。
奈穂美にしても、裏カジノでわざわざ写真を撮ったり、スマホにロックをかけてなかったり、普通に考えてそんなことしないでしょという行動ばかりで、脚本の都合が目立ちました。
あのようなバッドエンドは、私は決して嫌いではないのですが、さすが3人で囲んでに連行されてる途中で振り切られるのはさすがに無理があるというか・・・・・。
個人的には今シーズンワーストでした。金井氏だから仕方ないでしょうか(『妹よ』はよかったのですが。)
>脅迫のネタを幼馴染に預けておくのも、そんなに安全な隠し場所とは思えません。その気になればすぐに突き止められてしまいそうです。
自ら協力したように話していましたが、花牟礼静香は巻き添えを食ったと言ってもいいような感じでした。
脅迫した相手がもっとタチの悪い奴だったら、命が危なかったでしょう。
>奈穂美にしても、裏カジノでわざわざ写真を撮ったり、スマホにロックをかけてなかったり、普通に考えてそんなことしないでしょという行動ばかりで、脚本の都合が目立ちました。
ええ、同感です。
宇野とぶつかって、持ち物が散らかったとき、宇野が拾うのを傍観していました。
店員とか使用人なら、そういうこともあるかもしれませんが、かなり不自然でした。
奈穂美は無防備すぎです。よほどのお嬢さんなのでしょうか?まあ、幹事長の娘なので、それなりにお高くとまっているという設定なのかもしれませんが。
>あのようなバッドエンドは、私は決して嫌いではないのですが、さすが3人で囲んでに連行されてる途中で振り切られるのはさすがに無理があるというか・・
ある意味捜一トリオが一番の被害者かもしれません(脚本家の)。