英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

岸田総理の答弁 2024年6月17日、6月18日

2024-06-22 17:13:05 | 時事
実は、この記事は
「安倍派会計責任者の証言【政治資金パーティーの収支報告書に虚偽記載に関する裁判での被告人質問】」
「抜け道だらけの“政治資金規正法改正案”」よりも、先に下書きを書いていましたが、タイムリー性を考えて、後回しにしました。


――衆議院決算行政監視委員会・6月17日――
【政治資金規正法改正案について】
「”トゥー・レイト”、゛トゥー・リトル”だった。
 この事態を矮小化させようとする総理の思いがあったのではないか?」(立憲民主党・野田元総理)
”矮小化しようとした”という指摘は、あたらない。
 完璧だという法律を一度に示すことは不可能である。
 政治家として結論を出していくということが重要である。
 (法改正後も)議論を続けていかなければならない」

【野党との協議について】
取引可能な野党と議論をし、巻き込んで、そして採決する。
 私は違うと思う。邪道だと思う。
 中身は“ザル法”でプロセスは“邪道”。認めることはできない。
 国民に信を問うべきである」(立憲民主党・野田元総理)
(立憲民主党とは)残念ながら建設的な意見交換することには至らなかった。
 決して、ある政党をスルーしたとか、議論の対象にしなかったものではない


【国会議員に支給されている”調査研究後方滞在費(旧文通法)”の使途公開などをめぐって】
「《旧文通費改革をやろう》と党首間の合意はした。
 これが先送りされれば、約束は履行されなかったと思わざるをえないし、大げんかだ
 会期延長してもやるべきだ(日本維新の会・藤田幹事長)
「今、衆参の議員運営委員会で取り組みが進められている。具体的な日程等に触れることは控えなければならない。
 党首間の合意であり、文書で取り交わした重みを受け止め、誠心誠意自民党として実行していく

――参議院特別委員会・6月17日――
【政治資金規正法改正案について】
「抜け穴だらけの法案になっている。
 なぜ、こんな欠陥だらけの法案の成立を、これほどまでに急がなければならないんでしょうか?(立憲民主党・小沼議員)
国民の政治資金に対する信頼を回復していかなければならない。
 大きな方向性については、しっかりと法律の中に明記をして議論を進めていく。
 そのために1日も早く法改正を行う


【”調査研究後方滞在費(旧文通法)”の使途公開について自民党が今の国会での実現に消極的なことについて】
「今決着をつけなければ、一体いつ、つけられるのか?
 ここで結論を先送りすることは、重大な国民に対する裏切りである」
国会日程が窮屈な中で細部まで含めて、各党各会派の理解を得て進めることは容易なことではない。
 《旧文通費(調査研究後方滞在費)の改革を進めたい》という思いは、全く偽りはない


維新の会
・調査研究後方滞在費をめぐる自民党の対応は合意に反したもので、容認できず。
 参議院では反対に回ることを確認
・岸田総理の政治改革に向けた姿勢が不十分だとして、総理に対する問責決議案を参議院に提出





(これまでも何度も述べてきたが)とにかく、総理の答弁は質問に対して正対せず、一般的な言葉で返す。
 その一般的な言葉自体は、妥当と考えられる。
 まあ、一般的な文言なので、当たり前。 例えば、「国民の政治資金に対する信頼を回復していかなければならない」なんてものは、そもそもそれが目的で改正案を練っているのだから、それを答弁として応えられても、何の答にもなっていない。
 さらに、「政治家として結論を出していくということが重要である」などは、何を言っているのかよく分からない。

 抜け道だらけの改正案について、抜け道についての議論をせずに、性急に成立させたが、
「国民の政治資金に対する信頼を回復していかなければならない。
 大きな方向性については、しっかりと法律の中に明記をして議論を進めていく」
と言うが、《改正したという事実と、改正案に抜け道を用意しておく》という大きな方向性を法律として明記したというだけである。

 その一方で、旧文通費については時間がないことを理由に、先延ばし。
  「会期延長してもやるべきだ」という言葉に対し
「今、衆参の議員運営委員会で取り組みが進められている」と言う言葉の後に、「具体的な日程等に触れることは控えなければならない」という言葉が続くのか、不可解だ。当然、「議院運営委員会で日程を調整して、早く結論を出したい」というべきである。
 上述した「政治家として結論を出していくということが重要である」は、こういう意味ではないのか?
コメント
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