英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「不滅のあなたへ」Season2 (アニメ)

2023-04-30 18:44:01 | アニメ
《今記事で、いろいろ疑問点を述べますが、アニメのSeason2までを視聴した時点でのものです。
 「現代編」もあるようなので、そこで、改名されることも多いと思いますが、私は放送される「現代編」(アニメ)を待つつもりですので、コメントをくださる場合は、その点に留意していただけると有難いです》

 (参考:Season1の記事2021年9月1日)

 昨年秋(2022年秋)から放送された「不滅のあなたへ ~Season2~」をようやく視聴。
 Season1が終了し「Season2は来年秋放送」と聞いた時は、《なんだ、そんな間が空くのか》と思ったものだった。しかし、月日が経つのは早く、昨年(2022年)10月に放送が始まった時には、《もうそんなに経ったのか》と。
 しかも、実際に始まっても、なかなか観る気が起きなかった。《主人公のフシは、自分と関わった人の死によって成長する》というストーリーの根幹があるので、視聴する身にとっても、けっこうしんどい。
 それで、視聴に二の足を踏んでいた。実生活で、寒いのが嫌い、雪かきは嫌……なので、春になってから一気に観ようと思っていた。一気に観れば、しんどい期間も短い。


 やはり、多くの登場人物が死んで、敵であるノッカーとの戦いは過酷なものだったが……面白かった。
 面白かったが、Season1の方がおもしろかったかな。スケールや劇的な展開自体はSeason2が上回っていた。しかし、ストーリーの緻密さはSeason1の方があった。
 もちろん、Season1は未完で、不明な部分を先送りしたので、矛盾や疑問がはっきりした形にはならなかったということもある。
 その点を差し引いてもSeason2はストーリー展開をしっかり構築せずに、話を進めたように感じた。それで、疑問点が多くなった……


 
ノッカーについての謎、疑問
 ノッカーの存在や、目的が謎だった。
 Season1では、フシの敵、フシと相反する存在で、《フシを葬る》のが目的、《人間を襲う》のが手段(目的かも)という感じだった。
 人間に寄生(侵入)し意識を乗っ取り、ゾンビ化して人間を襲う。人間に寄生するという点では『寄生獣』に似ているが、寄生獣は人間を乗っ取った状態で生きる、生きのびようとするので、目的が違う。ただし、寄生獣を生み出した存在は、《自然界からはみ出てしまった人間を駆逐する》のが目的だったようなので、寄生獣も本来はノッカーとよく似た存在と言える。
 それが、Season2では、守護団のカハクの左腕に寄生しているノッカーから、ある程度のノッカーの目的を知ることができた。(『寄生獣』のミギーと酷似)
 ノッカーは、《肉体(人間)はファイ(魂)を閉じ込める忌むべき存在》で、《人間を襲うのはファイ(魂)を開放するため》らしい。
 なので、Season2ではノッカーはフシが関与しないところでも人間を襲っていた。Season2では最優先事項が《フシを葬る》ではなく《人間のせん滅(魂の解放)》になっていたように思う。

 そもそも、観察者は《世界の情報を記録・保存する》ためにフシを創った。(そのため、フシは記録したものを再現できる能力を持っている)
 では、ノッカーは誰が作ったのか?……
 フシ側の人間には、“黒い人“と呼ばれていたが、番組キャラクター名は“観察者”。その呼び名からすると、フシを創る一方で、それと相反する存在のノッカーを創り、両者の戦いを観察すると考えたが、作者(番組制作サイド?)は明らかにしない。
(“現生編”もあるようなので、そこで、いろいろなことが明らかにされるのかもしれない)

ストーリーの設定に関する疑問・謎
①パロナは、なぜ復活しなかったのか?
 Season2の後半で《使者を再現、復活させることができる》というフシの能力が明らかになった。
 その顕著な例が“不滅の三戦士”のカイ、ハイロ、メサール。彼らは、フシによって何度もよみがえり、ノッカーと戦った。
 蘇った者は、人形やロボットのようではなく、人格、記憶、能力がそのまま再現され、生前の本人そのものであった。
 ただし、蘇らせることができる条件があって
・フシが対象人物の健康体を再生できること(対象人物が健康であった時に会っていなければならない)
・対象者が厳正に未練がなく、昇天してしまっていたら蘇らせることはできない

 (ノッカーに寄生されてしまったらダメなのかと思ったが、トナリは復活した)
 この2つが条件だとしたら、パロナは未練がなく昇天したということになるが、ハヤセに殺された(かなりの惨殺)らしいので、昇天したとしたら不思議。
 同じようなことがアルメについても言える。彼女はメサールが好きだったが、その思いを遂げることができなかった。ノッカーに寄生されて死亡したが、その前に、メサールとは兄妹であったことを知ってしまった。この事実に絶望して、現生を去ってしまったのだろうか?(昇天してしまったのだろうか?)

②守護団の目的がよく理解できない
 初代?ヒサメはフシと敵対したが、同時に支配したいという欲望もあったようだ。
 その欲望を代々引き継いだと考えられるが、“勝手に押しかけ応援助力段”のようで、親衛隊的団体と思えばよいのだろうか?
 なぜ、“寄生獣ミギー状態”(実際は左腕だが)を保てるのかは、不明。


個人的な不満点
①マーチの2度目の死は悲しすぎる
 人間としてのフシを失った大きな悲しみで、今後の人生を否定して何も受け付けずに死んでいった(実際は、薬による安楽死)。
 もっと生きて欲しかった

②グーグーの安楽死
 あれだけ勇気があって真っすぐなグーグー、半死半生になったとしても安楽死を選んでほしくなかった。

③トナリの一度目の死
 フシがノッカーに対抗できるため、自ら毒耐性を獲得したトナリ。
 なのに、フシと再会してすぐノッカーに寄生されて死亡……悲しかった(後に復活したけれど)。

④エコの存在意義
 土器人。自分の意思を伝えるのが困難。
 ノッカーや自然などの異変に敏感で、活躍したが、カハクの左腕のノッカーに寄生され(←確信なし)、死を選ぶが…ノッカーがそれを許さず逃亡を図る。
 結局、カハクが左腕ノッカーを取り戻し、エコは仲間のもとに帰ったが、衰弱して死亡。
 フシはエコを救えたはずだが、そのまま死なせた。なぜ?
 現代編で、エコはフシに大きく関わると予感。

⑤フシの比重が大き過ぎ
 不滅の三戦士やボンやカハクや兵士たち、更にグーグーら復活者も奮戦したが、結局、フシの力に負う部分が大き過ぎ。
 「ノッカーは、人間の数が減らない(←フシの復活させる能力による)ことに、意気消沈?」という説明はあったが、最終的にはフシは人間離れした存在になってしまった。
 ストーリー的にもう少し人間の力を示してほしかった。


………ボンは阿保王子だと思ったが、思慮深く、信念の人だった。
コメント
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