さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

答えはあるのだろうか~

2017-01-31 09:02:35 | 抜き書き

<「遺産の総額は、百十億ドルなんだ」「金額を聞いて、わたしが腰を抜かすとでも思った?」「わたしは目をむいたよ」「でも、それはあなたがお金を崇拝しているからでしょう?あなたが属しているのは、お金がすべての物さしになる文化だもの。 お金が宗教になっているのよ」「そのとおり。しかし、セックスも負けず劣らず重要になっている文化でもある」「わかったわ。じゃ、お金とセックスね。ほかには?」「名声かな。だれもが有名人になりたがっているよ」「お寒い文化もあったものね。みんながみんな、目の色を変えて暮らしている。だれもが年がら年中働いてお金を稼ぎ、 他人に見せびらかす物を買ってばかり。どんな品物を持っているかで人間が測られる社会だから」・・・・・「だったら、あなたは神と無縁の生き方をしていることになるわ。あなたはとても孤独な人……わたしは感じられるの。 だって、あなたは神を知らないのだから」>ジョン・グリシャム白石朗訳「テスタメント」下P19~20より

これは遺産相続を進める弁護士と、遺産を受ける資格のある南米奥地にキリスト教を布教する宣教師たる42歳の女性との会話で、この女性が遺産相続を断る一節です。

よく小説に出てくる、お金、セックス、名声と無縁になれるか否か の問ですが、改めて考えさせられる一節でした。


経済を動かさねば皆生きてはいけないのだし、経済の多くのエンジンはお金、セックス、名声欲であるような気がします。ただお金やセックスや名声は、同時に、多くの犯罪を生んでいるし、人々の共生を妨げてもいるのです。

答えはよく分かりませんが、わたしは宗教を持っていませんが、お金やセックスや名声を越えるもの、価値のあるものがあるような気がします。価値は人によって様々でしょうから、様々な価値の最大公約数が我々の志すものかもしれませんね。

でその最大公約数はなに?
お金やセックスや名声にまみれないこと といえませんか・・・
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