さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

世界の潮流ですから…

2014-09-26 05:44:06 | ダイアリー

オバマ大統領が、ISIS(イスラム国=超過激スンニ派が組織する行政体で今はイラクとシリアにまたがる地域を支配している)を殲滅するためシリアにも攻撃すると発表してから、2週間経ってようやく空爆を開始した。

国際紛争から足を洗う、世界の警察官をやめるといっていたオバマ大統領が 威勢のよく宣言したシリア空爆はなぜ 実行まで時間がかかったのか?

オバマ大統領は プレスにも 国連総会でも シリア空爆は 他国 有志連合国との行動である(アメリカの単独行動ではない)ことを強調したことが 理由のようだという。 この中東有志 5ヵ国連合を 編成するのに手間取ったといわれている。

有志国がアメリカとの連合に躊躇する理由は?

・国連安保理の決議を抜きにする参戦には 後々の紛争処理にお金と時間が伴うから

・国連安保理決議は中露の反対で実現しそうにないことから(中国はISISの誕生はアメリカの責任故アメリカ単独で解決すればよいとし、ロシアはシリアでの軍事的な利権を守るためシリアでのより複雑な交戦図を敬遠しているため)

・シリアには石油資源がないので 参戦してもあまり得るものは無い

・英独仏からの軍事的な支援は小規模にとどまりそうで 欧米諸国との共同作戦というより米国支援と理解されるから

・共同作戦に多くの国は アメリカへのリップサービスに支援にとどめたいとしているから  等々のよう。

その背景は、
・今後とも 中東の過激派のターゲットは (中東の争いは スンニ派vsシーア派 民族間の争い 部族間の石油利権争 イスラエルvsパレスチナ と複雑かつ長期戦にも関わらず)金持ち国アメリカとするのが 多くの貧しい人々の理解を得られるからで、アメリカに組するということは、 自国内のテロの頻発化や テロ対策で国家的な損失を招くもの、少なくとも 得策ではないとの判断があること

・国連は パン事務総長が前アナン総長と異なり 就任時からアメリカべったりで、反アメリカ/反イスラエルという中東紛争に 国連は機能しない という認識があること

・アメリカは世界の警察官をやめたので、今後 脅威となるのは 軍事力の行使を躊躇しない中・露・シリアで 彼らを刺激したくないという配慮があること  でしょう。


安倍さんも、オバマさんへ「共同作戦にはお金を出します、経済支援 後方支援は任せてください」などとはあまり大ぴらにしないように…
コメント