10日、同時多発テロから 13年目、オバマ米大統領は国民に向かってISIS(シリアとイラクにまたがるスンニ派武装組織、イスラム国)への空爆を シリアにも拡大すると宣言した。
今まで躊躇していたシリアへの空爆を決意させたのは、ISIS が米記者二人の公開斬首刑にしたことと 世論調査でブッシュ前大統領より評価が悪くなってきていること がいわれている。
幾度となく繰り返し、そして失敗に終わった イラク アフガンでの出口戦略なき戦いをオバマ大統領は シリアでも拡大し始めた。
出口戦略なき戦いということは、目的を明確に持たずに 対立関係が複雑な地域への軍事介入ということです。
米国がシリアを支援してISISを攻撃するということは、
・世界の警察官を止めたと宣言しているので 人権のため戦うという御旗はなくなった。
・ISISはシリア・アサド政権と戦っているので 米国はシリア・アサド政権を支援することになる。
・アサド政権の化学兵器使用を間接的にも認めることになる。
・アサド政権を支援している ロシア、中国、イランと組むことになる。
・ロシアがISIS平定と称してチェチェンを武力制圧していることを認めることになる。
・ロシアと組みするということで ロシアのウクライナ侵略を 間接的に認めたことにもなる。
・中国がISIS平定と称してウィグル族などの少数民族を弾圧していることを認めることになる。
・イランと一緒に戦うということはシーア派支援ということで いままでのスンニ派支援を変えることになる。
・シーア派支援ということでイスラム諸国のほとんどと敵対関係となってしまう。
・スンニ派の宗主国のサウジとの関係を悪化させる。
・ISISへの資金提供を主なっているクウェートやカタールとは特に険悪な関係に入ることになる。
・中東の主だった石油産出国との関係が悪くする。
・米国は アルカイダ ヒズボラ ハマス ISISとすべてのイスラム過激派組織と戦闘態勢に入ることになる。 ということ。
世界全体が 行く先のみえない状態に入ってしまったということでしょう。
安倍政権も 米政権に頼りっぱなしから 日本と同じ立場にある 英国 イスラエルなどと外交政策を模索する段階に入ってきたのかも…
そんな 不安を感じさせる オバマ大統領の シリアISIS殲滅作戦に介入するとのニュースです。