10月10日、カンボジア政府は、インフォーマル経済開発国家戦略2023~2028年(the National Strategy for Informal Economic Development 2023-2028)を発表しました。発表式典には、フン・マネット首相も参加しました。
インフォーマル経済は、経済の重要な一部ですが、政府の監督を受けず、課税対象ともなっていない分野を指します。この戦略は、インフォーマル経済の保護、生産性や耐久性の改善、人材開発等を促進することを目的としています。また、インフォーマル経済が国民の生活向上に重要な役割を果たし、持続可能で危機に強い開発の達成に資するようにしたいとしています。具体的には、フォーマル経済へのシフトの促進、登記や登録の簡素化、保健や教育等の社会的支援策の提供、労働者のスキルの開発と強化、インフォーマル経済主体への広報活動等を実施するとしています。
カンボジアでは、工場等で働く正規労働者については、国家社会保障基金等により、労災、健康保険、年金等の仕組みが整いつつあります。他方、商業登記や税務登録を行っていない中小零細企業や、夜の街等のインフォーマルセクターで働いている人たちにはこうしたサービスが行き届いていません。インフォーマルセクターで働く人々は、病気やケガ、不安定な雇用等で、日々の暮らしも貧困・脆弱な状況にあります。カンボジア政府が、こうした点に着目して政策を立案したことは大きな意義があるものと見られ、今後の着実な政策実施が期待されます。
(写真は、プノンペンのセントラルマーケット)
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インフォーマル経済は、経済の重要な一部ですが、政府の監督を受けず、課税対象ともなっていない分野を指します。この戦略は、インフォーマル経済の保護、生産性や耐久性の改善、人材開発等を促進することを目的としています。また、インフォーマル経済が国民の生活向上に重要な役割を果たし、持続可能で危機に強い開発の達成に資するようにしたいとしています。具体的には、フォーマル経済へのシフトの促進、登記や登録の簡素化、保健や教育等の社会的支援策の提供、労働者のスキルの開発と強化、インフォーマル経済主体への広報活動等を実施するとしています。
カンボジアでは、工場等で働く正規労働者については、国家社会保障基金等により、労災、健康保険、年金等の仕組みが整いつつあります。他方、商業登記や税務登録を行っていない中小零細企業や、夜の街等のインフォーマルセクターで働いている人たちにはこうしたサービスが行き届いていません。インフォーマルセクターで働く人々は、病気やケガ、不安定な雇用等で、日々の暮らしも貧困・脆弱な状況にあります。カンボジア政府が、こうした点に着目して政策を立案したことは大きな意義があるものと見られ、今後の着実な政策実施が期待されます。
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