11月15日、国際的格付機関のムーディーズは、カンボジアのソブリン発行者格付けを今回も「B2」で変わらずと発表しました。しかし、今後の見通しにつては、これまでの「安定的」から「ネガティブ」に引き下げました。見通し引下げの理由として、これまで外国直接投資、観光、譲許的借款等で埋め合わされてきた経常収支の赤字がリスクとなりつつあると指摘しています。各国での金融引き締め等による外国直接投資の伸び悩み、観光の回復の遅れ、各国の景気停滞による輸出の伸び悩み等が懸念されるとしています。
ムーディーズでは、GDP成長率予測を、2022年4.5%、2023年5.5%としています。主要取出先である欧米の景気減速懸念から、すぐには新型コロナ以前の7%といった高度成長に回復することは難しいものの、かなりの成長を見せると予測しています。
経常収支の赤字が完全には埋め合わせられなくなるため、ムーディーズでは、カンボジアの外貨準備が少しずつ減少していくと予想しています。2021年末の170億ドル(輸入の6.2か月分)から、今年7月には161億ドル、今年末には150億ドル(4.8か月分)、2023年末には130億ドル(3.8か月分)となると見ています。
対外債務については、ほとんどが償還期間が長い譲許的借款であり、債務支払い負担は、政府歳入の2%程度と、非常に低いレベルにあり、問題ないとしています。しかし、今年初めて発行した国債については、金利上昇局面であったこともあり、予想通りとはなっていないと指摘しています。
なお、リスクとしては、経常収支赤字の拡大、外国直接投資の減少、外貨準備の減少等をあげています。
なお、ムーディーズの格付けでは、AaaからBaaまでの10段階は「投資適格」、Ba以下は「投機的」と分類されています。カンボジアの「B2」は、「投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付け」と定義される「B」のうち中位にあることを示しています。
(写真は、発展が続くプノンペン市内)
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ムーディーズでは、GDP成長率予測を、2022年4.5%、2023年5.5%としています。主要取出先である欧米の景気減速懸念から、すぐには新型コロナ以前の7%といった高度成長に回復することは難しいものの、かなりの成長を見せると予測しています。
経常収支の赤字が完全には埋め合わせられなくなるため、ムーディーズでは、カンボジアの外貨準備が少しずつ減少していくと予想しています。2021年末の170億ドル(輸入の6.2か月分)から、今年7月には161億ドル、今年末には150億ドル(4.8か月分)、2023年末には130億ドル(3.8か月分)となると見ています。
対外債務については、ほとんどが償還期間が長い譲許的借款であり、債務支払い負担は、政府歳入の2%程度と、非常に低いレベルにあり、問題ないとしています。しかし、今年初めて発行した国債については、金利上昇局面であったこともあり、予想通りとはなっていないと指摘しています。
なお、リスクとしては、経常収支赤字の拡大、外国直接投資の減少、外貨準備の減少等をあげています。
なお、ムーディーズの格付けでは、AaaからBaaまでの10段階は「投資適格」、Ba以下は「投機的」と分類されています。カンボジアの「B2」は、「投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付け」と定義される「B」のうち中位にあることを示しています。
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