カンボジア経済

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カンボジア高校卒業試験2018 グレードAは290人に減少

2018年09月12日 | 経済
 8月20日・21日に実施されたカンボジアの統一高校卒業試験の結果が発表されました。受験者数11万3365人のうち、66.2%が合格となりました。また、合格者のうち最も優秀なグレードAは290人(2017年424人)、これに次ぐグレードBは1532人(同2464人)、グレードCは4631人となりました。
 カンボジアの高校卒業試験は、現在のハン・チュオン・ナロン大臣が改革するまで、カンニングや試験問題の漏洩等の不正が多数あったと言われます。このため、改革初年の2014年の合格率は27.5%に激減しました。しかし、この改革により、学生もきちんと勉強するようになり、合格率は2015年56%、2016年62%、2017年64%にまで回復してきていました。また、優秀な成績のグレードAも、2014年にはわずか11名でしたが、2015年は108人、2016年は405名、2017年424人と増加していました。今年も、受験者数、合格率、共に順調に増加しており、試験改革の成果が次第に浸透してきているものと見られます。なお、グレードAの人数が減少したことについて、教育省では、今年の試験問題をこれまでよりも難度が高いものとしたことによると分析しています。
 カンボジアにとって、優秀な人材の育成は、最も重要な政策課題であり、高校卒業試験に合格した学生の大学進学と更なる研鑽が期待されます。

9月14日追記
 試験結果を見た受験生から多数のクレームが寄せられたため、教育省では結果を再検討したところ、数学の結果に関して740か所の会場で技術的ミスがあったとして、改訂した結果を9月14日に発表しました。合格者数は、7万6034人で、合格率は67.07%となりました。また、グレードAは408人、グレードB2222人、グレードC6041人、グレードD1万5180人、グレードE5万2183人となったとのことです。


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