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カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

三井住友銀行とオリックス ACLEDA銀行に追加出資

2015年08月27日 | 経済
 8月24日、三井住友銀行とオリックスは、9月をめどにカンボジア最大手のACLEDA銀行に追加出資すると発表しました。それぞれ100億円程度を投じて発行済み株式の6~6.25%を取得するとしています。両社の持ち分法適用会社にすることで、グループの連結ベースの利益押し上げを図ります。三井住友フィナンシャルグループの連結経常利益を年25億円、オリックスの税引き前利益を年20億円弱押し上げる効果が生じる見込みです。豊富な拠点網を抱える地場銀行と協力関係を深め、高成長の見込める東南アジア市場で収益機会を広げる狙いです。
 ACLEDA銀行の株式を12.25%持つ香港の複合企業、ジャーディン・マセソン・ホールディングスの傘下企業から三井住友銀行が6%、オリックスが6.25%を買い取ります。両社は、2014年にACLEDA銀行に資本参加し、追加出資後の三井住友銀行の出資比率は18.25%、オリックスは12.25%に高まります。それぞれ単独3位と同率4位の大株主になります。ACLEDA銀行の設立母体と従業員持ち株会で株式の過半を持つ体制は維持される見込みです。三井住友銀行はすでに取締役を1人派遣しており、オリックスも追加出資後に取締役1人を送る予定です。
 三井住友銀行は日系企業向けの決済サービス、オリックスは中小企業向けリースなどのノウハウを提供し、成長市場の取り込みを狙うものとみられます。カンボジアの銀行業界は、高成長と好調が続いており、製造業以外の分野での日系企業のカンボジア投資の更なる成功例となることが大いに期待されます。
(写真はプノンペンのACLEDA銀行本店。旧本店(手前)の後ろに高層ビルの新本店を建設中。)

三井住友銀行の新聞発表
http://www.smbc.co.jp/news/j601074_01.html

オリックスの新聞発表
http://www.orix.co.jp/grp/news/2015/150824_ORIXJ.html


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