山野草を楽しむ

育てて楽しむ山野草

ウチョウランはどうなるの?

2005-06-19 | 山野草
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ウチョウランの季節がやってきた。
雑誌でも「最新銘花集」などと特集が組まれ、バラエティに富んだ花が紹介されている。

「バラエティに富んだ」と書いたが、褒め言葉ではない。
これら最近の品種はどうなんだろう?
珍花、奇花のオンパレードではないの?
どぎついまでの赤紫のベタもきれいだとは感じないし、まだら模様の花も欲しくはない。
だれがこんな花にしてしまったのだろう。

ウチョウランのブリーダーたちはこういう花を理想としているのだろうか。
ひょっとして、これはもう、行き詰ってるのだろうか。
何しろ「銘」をつけるほどの花であるのだから、ウチョウランマニアには評価が高いのかもしれないが、一般的な山野草愛好家にはどうなんだろう?

山野草の愛好家というのは、花の姿形はもとより、花のつき方や花と葉とのバランスとか、鉢までも含めた総合的なバランスを大切にする傾向があり、そのほどよさを楽しんでいるのだと思うのだが、こういった人たちに受け入れられるのだろうか。

雑誌という性格上、珍しい花を広く多くの方に紹介しようとして、結果的にこうなったのかもしれないが、欲しいと思う花はほとんどなかった。
「趣味の山野草 2005/7月号」