山野草を楽しむ

育てて楽しむ山野草

雪割草の実生

2007-03-28 | 雪割草

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↑ 一昨年タネを播いて昨年発芽した実生苗。
これも発芽後1年で開花したことになる。まだ小さな花だが、よく見ると二段咲のようにも見える。

2年前には、二段咲が生まれないかと期待してタネを播いたはずだった。
しかし、開花してみるとなんか物足りないような気がする。
色も薄いし、二段弁も特徴ないし、、、まあ来年以降どんなふうになるのかわからないが、ここ2年の間で自分の好みが変わったというか、要求レベルがアップしたのだろう。

とすると、今年播く予定のタネが開花する3年後には、私の好みはどうなってるのだろう?
ハテさて、困ったもんだ(^^;
せっかくタネ播いて育てても、期待した花が咲いても、うれしくない???

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↑ でも、たとえ普通の花であっても、色とりどりの実生苗がそろって開花する姿は見ていて飽きない。
そして、たんねんにひとつひとつながめてみれば、けっこう個性豊かな花も生まれてるようだ。

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みなそれぞれ、大きく成長した姿を早く見たいものだ。


去年の姿は?

2007-03-27 | 雪割草

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↑ 昨年の雪割草まつりにて 1,000円で買った株
ラベルには私の字で「底白ピンク短シベ」って書いてある。
短いオシベはいいとして、「底白」かなあ?

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↑ 大きさからみると、昨年もその前年も咲いてると思う。
けど、こんな花は全く記憶にないし写真も撮ってない。
昨年の姿はどんなだったんだろう?

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↑ これは数年前に小さな苗でいただいたもの。
毎年のように成長して貫禄でてきたというか、目鼻パッチリという感じ。
なんとか大株に育って欲しい。


庭のイチゲ

2007-03-25 | 山野草

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なかなか山歩きできないので、庭の写真ばかり撮っている。

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↑ 以前はもっとたくさん咲いてたのだが、来年はどうなるだろう?

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↑ 上の集団は、薄い赤紫が入るタイプなので、真っ白のものよりおもしろい。

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↑ ブロック塀沿いの青花は昨年よりチョット増えたようだ。

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↑ こちらはこの前いただいた花  (Keiさん 無事開花ですよ)
まだ鉢植えだけど、いずれは庭へ仲間入りしてもらおうかなあ?


優しい感じの雪割草

2007-03-24 | 雪割草

Hepaa
↑ 色白でスラ~っとした感じで、我が家では通称「シャラポワ」と呼んでいる。
まあたいした意味はない。
弱々しく見えるが、なかなかどうして丈夫な性質で、我が家に来てから10年くらい経つかもしれない。

「シャラポワ」とは我が家のニックネームであって、正しい名前はというと
Hepatica acutiloba 「アメリカミスミソウ」という。
ロシアじゃあなくてアメリカ産だったよ。

タネもよくできるし、ジベレリンの反応も早い。
落葉性なので、ひょっとして枯れたかな、と最初の頃は心配してたが、春になるとさっと芽を出し花を咲かせる。

Hepaichi
↑ こっちは日本産。これも優しい感じで、まとまって咲くとなかなか良い。


雪割草実生苗のその後(つづき)

2007-03-23 | 雪割草

以前紹介した実生苗のその後

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◆発芽後12ヶ月経過
2005年5月タネ播き
2006年3月発芽、ジベレリン処理
夏に一度植替え実施
撮影:2007年3月23日

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兄弟が20本弱あるが、その内2本が発芽後1年で開花した。
濃紫一重の標準花だ。

親はどんなかというと

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♀濃紫の二段咲に ♂濃紫一重白シベの花粉を交配したもの。
であるから、標準花の子が生まれて当然なのだが、この子は二段咲の血を持っていることになる。

さてと、これをどうするかだな?
1.自家受粉
2.兄弟同士の交配
3.親に戻し交配

1.生まれたばかりの花にタネを実らせたくない。
2.もう1本の兄弟は咲くタイミングが合わないかもしれない。
3.親は? えーと、どこ行ったんだ?  まだ咲きそうもない(^^;

棚を眺めていたら、おあつらえむきというか、昨年Kさんに頂いた花が咲いてる。0703235
極濃紅の二段咲、「格」が違うような立派な花だ。
これもまだ小さいので、本当のところはタネを着けさせたくないとこなんだけど、、、
まあひとつくらいはいいかな?
ということで、花粉をつけてみた。
二段×一重(二段の血あり)ということで、確立50%、ということになるのかな???

あと数年、またひとつ楽しみが増えた。


国際雪割草協会「雪割草まつり'07」(その5)

2007-03-22 | 雪割草

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即売会場は別室になっている。
ここもそんなに広い部屋ではない、どちらかと言えば、「狭い」。
であるから、即売品の数も他の展示会に比べると少ないほうだ。
販売する側からにしても、限られたスペースに売れ筋商品だけを並べることは難しいことだろう。

書き忘れていたが、展示コーナーの片隅に、いや、片隅でなくて中央だったな、「夢の花」というラベルの鉢が3つあった。
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雪割草協会の会誌を読んでる方は、ピンときたかもしれないが、説明がないので一般の方は「何のこっちゃ?」と思ったことだろう。
さて、この花は? 何でしょう?

雪割草の魅力は
「豊富な色、形」にあることは間違いなく、一堂にこうした花をながめるのはとても楽しい。
そしてもうひとつ「シロートでも手軽に品種改良できる」というのがある。
「品種改良」といっても趣味の楽しみで、おおげさなことではなく、まあ手持ちの花同志を交配して、タネを播いて育てる、ということだ。

そもそも園芸の楽しみ方もいろいろあって、
「苗を買って花を咲かせる」
「株を増やす」
「花や葉の色の組合わせを楽しむ」
まあ人それぞれだけど、この雪割草のように「自分で交配してタネ播いて新しい花を作る」という作業は園芸の最高の楽しみではないかと思う。
こんなことがシロートでもできるのは雪割草だけかもしれない。
(クリスマスローズは場所とるしなあ)

そういった面から考えると、交配の過程(親子孫の紹介)とか紹介されているとさらに興味を惹くかもしれない。

そういえば、講演会でも講師の岩淵さんがそのあたりのお話を強調されているように感じた。
さあ、まだまだ今シーズンは交配のチャンスがあるので、私もやってみようと思う。

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最近、二段や三段に押されて「千重咲」人気は下がってるのかもしれないが、やはりこうした大株を見ると、実に見事だなあ!
----------- END ---------


国際雪割草協会「雪割草まつり'07」(その4)

2007-03-21 | 雪割草

午後から岩淵さんの講演会(プロジェクター使用)

・雪割草の仲間の紹介
・園芸上の分類(ごく最近、岩淵さんの作場で撮影されたという写真が次々に紹介された)
・交配の楽しみ

展示会場にも講演内容に関連した参考出品があった。400

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↑実生の兄弟株
タネを播くといろんな花が咲くので、ぜひみなさんもどうぞ!という内容。

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↑最近の品種とのこと、複雑な模様になっている。 

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↑メシベが正常なので「二段咲」に分類 「二段唐子咲」?

◆「残存花弁」についてのお話もあった。
ちょっと復習してみると
キンポウゲ科の植物は花びらが退化して、、、(中略)、、、
たとえば、クリスマスローズの花では
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↑(我が家の写真)
一番外側の花びらに見えるのが「がく」で、中心部にあるオシベ、メシベとの中間に見える「ネクタリー(蜜管)」と呼ばれる部分が本来の花びらの名残りということ。

さて雪割草、有名な「綾姫」タイプ。
正常なメシベ、オシベがあって、さらに二段弁に見える小さな花びら状の部分、これが「残存花弁」ではないのか、
というお話。
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↑(これも我が家の写真「綾姫系交配種」)

この残存花弁については、やまくささんのBLOG彩の華日記
にも記事がありましたので興味のある方は参考にどうぞ。

講演はちょうど1時間で終了。
最後にもう一度即売会場を一廻り、あまり無駄遣いできないので買うつもりはなかったのだが、安いポットをひとつ買ってしまった。
展示されてるのが、非常に華やかな花ばかりだったので、白い花が印象的に見える。
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↑オシベが中途半端な二段弁
「残存花弁」ではないよね?


国際雪割草協会「雪割草まつり'07」(その3)

2007-03-20 | 雪割草

展示品で興味を持った花

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↑県知事賞「紫舞衣」

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↑巨大で大迫力! こんなにでかいのは初めて見た。

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↑妖精咲「光琳」

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↑「ヤマツタイF」というラベル  大輪、葉にも特徴あり。

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↑妖精咲「春の宴」
よく見ると標準花が咲いてる。
Nさんに「春の宴に標準花が咲いてますね」とお話したら、「3つ咲いてる」って即座に返答あり。
やっぱりよく見てるんですねえ(^o^)
まさしく、よだれが出るような花粉だ。

以前から妖精咲きの親ってどんな姿をしてるのか興味があったのだが、なるほどねえ、ちょっとしたヒントだよ。関心のない人は、「今年は暖かかったから花もグターとして終わりだね」などと言って、足も止めずに通り過ぎて行くのでありました。

なお、入賞作品は→田中さんのBLOG
または しーさんのBLOGで見ることができますよ。


国際雪割草協会「雪割草まつり'07」(その2)

2007-03-20 | 雪割草

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展示会場の様子

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この日はかなりの人出だったので、ごらんのように行列して順番にながめている光景がみられた。
ただし、三条の大会ではおそらく雪割草の愛好家(実際に栽培している人たち)が多数を占めたのに対して、こちらでは一般園芸愛好家や「まつり」、「無料」だからやってきた、という人も多いように感じた。
雪割草の底辺拡大ということでは大いに貢献していることだろう。

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展示は2部屋に分かれているが、やはり狭い印象を受ける。
素晴らしい花や押し花や水彩画もたくさんあるのに、チョットぎゅうぎゅう詰めの感ありだ。


国際雪割草協会「雪割草まつり'07」(その1)

2007-03-19 | 雪割草

国際雪割草協会「雪割草まつり'07」(その1)

平成19年3月17日(土)、18日(日) 
新潟県長岡市国営越後丘陵公園

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18日(日)
昼前に到着したのだが、駐車場はかなり埋まっている。
(午後の2時半頃に帰ったのだが、ゲートでカウンター押してる方に尋ねたら、この時点で本日の入場者は1,800人とのことだった。)
後ろの斜面の様子でわかるように、まだ少し積雪があって、外の植栽地の開花のピークはまだ先のようだ。

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ゲートの様子
青空が気持ち良い。
この日、新潟市あたりでは、吹雪のために高速道路は50Km制限だったのに、ここはこんな天気。
チョット寒いのは仕方ないけど。

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入り口奥に広がる、広場の様子。
写真で見ると手前の車が邪魔だったなあ(^^;  
車の向こう側へ行って写真撮ればよかったか、チト残念だ。
でも白い雪と、青空と白い雲がすっきりと広い感じだ。

さてと、空の写真ばかり撮ってる場合じゃあなかった、展示品の会場とは別の建物へ向かって、恒例の大作を拝見する。

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今年は花がめちゃくちゃ多いような気がする。
出血大サービスのような感じ。
では、私も大きな写真にしてみよう。

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↑クリックすると大きくなります。
(しかし、これだけのものを作るのは大変ですね、片付けるのもこれまた大仕事だ。
スタッフのみなさん、ごくろうさまです。)

となりの部屋では水彩画が展示してある。
私も(ニョーボも)こんな絵を描ければなあ、と、いつものように感心するのみでありました。

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新潟では雪割草の展示会がたくさんあるのだが、ここの「雪割草まつり」は、雪割草の展示品以外に、このようなディスプレイとか水彩画、写真、押し花、講演会その他いろいろあって一番にぎやかだと感じた。