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BRUTUS (ブルータス) 2011年 6/1号 [雑誌] |
休日に行くことの多い新津の書店が、本年度の書皮大賞に選ばれたそうだ。
本を買うときに、ブックカバーは「要らない」と、いつも断っていたのでどんなブックカバーなのか全く知らなかった。
買う本が決まっているときにはアマゾンでもよいが、そうでないときには書店に限る。
この雑誌の対談記事にも同じようなことが書いてあった。
6月1日号の特集は「スタイルのある全国の本屋200点」。
「美しすぎる本屋」の写真はどこかの劇場のようだと感じたが、やはり元は劇場のようだ。美しい階段のお店も素晴らしい。
残念ながら日本国内の書店ではなかったが、いずれこんな書店が日本にもできるかもしれない。
「売れない文庫フェア」をヤケクソで開催して話題になった本屋のオヤジはエライ!
「対面販売重視の本屋」(大阪谷町)
女性オーナーが過去来店したお客(約500人)の嗜好と購入履歴を鋭く記憶し、その人が興味を持ちそうな新刊・雑誌が出ると、さりげなく薦める。
こんな山野草店が近所にあったらどうなんだろう?
「越後屋さん アイスブルーのグラデーションがきれいなゲンチアナが入荷してまっせ」とか、、、?
「1日1冊しか売らない本屋」(中目黒)
毎日違う本が日替わりで置かれているそうだ。翌日に売られる予定の本も隙間から見えるが、次の日でないと売ってもらえない。
こんな山野草店があったら・・・つぶれますね(^^;
おもしろそうな雑誌なんで出張に持参することにした。
来週は出張の予定があるので、何か持ってく本でもないかいな? と、コメリへ行ったついでに本を買ってきた。
「吉田千秋と植物」(著者:倉重祐二)
吉田千秋は明治28年に小合で生まれ、琵琶湖周航の歌の原曲である「ひつじぐさ」の訳詞作曲者と知られているそうである。
てっきり、モリシゲさんか加藤登紀子さんが作ったかと思っていたが、初めて知ったことだ。
「ひつじぐさ」の歌詞は「WATER-LILIES」の翻訳で、ここで吉田千秋は吉田日車というペンネームを使用している。
日車とはヒマワリの別名だそうで、こんなことも知らなかった。
知らなかったことはさらにつづく、
1695年の本邦初の総合的園芸書には、ヒツジグサについて「小蓮華」と書いてあり、さらにその後に完成した当時の百科事典には、ヒツジグサを指す言葉として「睡蓮」が登場している。
しかし、明治になって観賞用のスイレンの園芸種が海外から輸入されると、これらも含めてスイレンと呼ばれるようになってしまったので、「睡蓮」=「ひつじぐさ」という本来の意味はほとんど知られなくなってしまった。
「これんげ」と言えば小蓮華山。
小蓮華山と言えば新潟県の最高峰である。
しかし、このことは全国的にほとんど知られていないどころか新潟県民もほとんど知らない。
ただ、白馬岳への中間点として登山者には名前は浸透しているだろう。
名前の由来は、白馬岳を蓮華の花に見立てて大蓮華山と呼ばれるので、そのとなりの少し低い方は小蓮華、、、とまあ、どこを見ても同じことしか書いていないが、
ひょっとして
「羊の刻に開く」→「ひつじぐさ」
「羊の刻に・・・」→「小蓮華山」
というような関連キーワードはないものかと想像したりする。
そんなこんなで、明治・大正期の園芸の話がなかなか面白くて、出張行く前にざっと読んでしまったので別の本も用意しなければならない。
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*いつものように、写真と本文の関連なし。
高城のヒメサユリは新聞に出てたので混雑回避のため北へ向かうことにした。
最近、笹川流れのスカシユリを見てないし、高速無料もいつまで続くか不透明だしなあ。
行ってはみたものの、まだ花の時期には早かった。
アサツキらしきツボミが岩の上の方に見えたがユリのユの字も見えない感じ。
ここまで来たので、瀬波の鮮魚センターに寄ってみる。
ニョーボがあれこれ品定めしているが、「なんか県外の物産品が多い」とかで冷やかし程度になってしまった。
しかし、「イナダ大漁」とかで、30cm近いのが1匹150円!
それより少し小さめのアジが1匹250円なので、かなりお買得だろうか?
ノドグロも脂が乗ってうまそうなのだが、こちらは1000円超えていた。
帰り道に、この前見かけたツクバネソウのところに寄った。
なんか栄養状態が非常に良いように見える集団だ。
これがクマガイソウとかの集団なら素晴らしいのだが、誰も見向きはしないようだ。
近くでひょっこり顔出してるのもいた。
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撮影:2011/6/5
「ムサシノキスゲは、良い香りがする。」
と書いてあるページが多い。
このうち、実際に自生地で香りを確認した人がどれくらいいるのかはわからない。
「良い香り」と感ずる程度には個人差もあるだろう。
タネを播いたきっかけは、小型で芳香性ということもあったのだが、我が家で咲いた一鉢と地植え一株の香りを確認したところ
香りはある。
しかし同時期に開花中のヒメサユリほど良い香りではなかった。
「夜に香る?」 というようなことも目にした。
が、我が家の花は夜にはそれほど香りがなかった。
「朝咲いて夕方にしぼむ」というようなことも目にした。
が、我が家の花は朝に開き始めて、夕方にしぼむことはなく、次の日の朝も開花継続中だった。
香りについては、ここのところの低温続きであまり良い香りがしないのかもしれない。来年になったらもう一度確認必要だ。
そういえば、高城のヒメサユリが満開のようで、今度の日曜日頃がベストかもしれない。
良い香りを楽しむのもよいかもしれない。
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写真は本文と関係ありません。