山野草を楽しむ

育てて楽しむ山野草

RHSの配布種子(余り物提供)

2005-03-27 | 山野草
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RHSというのは「英国王立園芸協会」のことで、その日本支部はRHSJという。
年会費は16,000円と安くはないが、毎月1冊英国から雑誌が送られてきて、さらにその日本語ダイジェスト版のような日本支部発行版も別に送ってくれる。

さらに毎年年末にはタネの配布リストがあり、約700種の中から25種をただでもらえる。
多くは園芸種であるが、山野草愛好家の好みそうなものもずいぶん多い。

今年もたくさんタネを播いた。
とてももう播けない。
で、以下のものは希望する方に差し上げることにした。

英国の著名な植物園などでの採取種子
75 Narcissus bulbocodium
250 Helleborus x hybridus
379 Saxifraga umbrosa
479 Narcissus mixed
498 Tulipa species mixed
510 Anemone multifida
511 Anemone nemorosa
527 Erinus alpinus
554 Saxifraga paniculata
556 Saxifraga spathularis
557 Saxifraga trifurcata

とりあえず以上、各1袋。
コメントつけていただくか、直接メールでもOKです。



雪割草-「千重咲きの親」って?

2005-03-26 | 雪割草

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またまた雪割草。
オシベもメシベも花弁化して、豪華な花となった千重咲き。
以前はとても高価であり、数十万円の値がついていた。
それも販売している鉢植えでは、表示の価格は「一芽当たりの単価」というので、3芽あればその3倍という、だれにでもわかりやすいお値段のようだった。

最近では、もちろんとても高価なものもあるが、一般的にはかなり買いやすい値段になっている。おそらく2、3千円くらいが普通のようだ。
これは販売数が圧倒的に増えたことによるもので、市場の原則に当てはまる。

増えた理由は、以前は株分けしか増やす方法がなかったが、(山から取ってくれば別だが)、タネから増やす方法が広まったからだろう。

さて、オシベもメシベもない千重咲きの親とは、どんな姿をしているのだろう?
聞くところによれば、千重咲きでもよく見るとメシベがわずかに残っているタイプがあるそうである。ひとつの花から数粒のタネがとれることがある。
こういうのは千重の血があるので、子を作ればいいようだ。

上の写真は、この前頂いてきたものである。
なかなかおもしろい。
ひとつの株に、下のような写真の花が咲いている。

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こういうのも、タネを播くとおもしろいのかもしれない。
雪割草の楽しみは、さらに広がっていく。
が一方、栽培スペースはどんどん狭くなっていくのが現状である。


メンデルの法則を覆す研究結果

2005-03-24 | 山野草
たった今、見たばかりのgooのNEWSから

 「150年間、科学において不動の地位を保ってきた遺伝法則に疑問を投げかける研究結果が発表された。パーデュー大学の分子生物学者たちによると、植物は、親の世代が遺伝的な欠陥を持っていたとしても、正常に発達するために祖父母かそれ以前の世代から受け継いだ別の遺伝情報を選択することがあるという。」

 「この研究結果は、1800年代中ごろから絶対的な真理と信じられてきた植物進化の基本的な法則の、少なくとも一部を否定することになる。
 パーデュー大学の実験で、シロイヌナズナはすぐ前の世代から欠陥のある遺伝子を受け継いでも、その遺伝情報を修正して、それ以前の世代と同じように正常に発育する場合があることがわかった。」

ここでいう「遺伝的な欠陥」とは劣性遺伝子としてもよいのだろうか?
雪割草では、 たとえば
・一重に対して八重は劣性
・紫色の花に対して赤花は劣性
・白花はすべての色の花に対して劣性
とか知られているそうだ。

八重の花を作るために、劣性遺伝子を持つ一重のF1をつくり、F2で八重の花を生み出すわけだが、このF2が一重の遺伝情報を正常として選択するっていうようなこと?
たしかに、雪割草の育種については、「メンデルの法則通りにはいかないことも多い」 ということを いろんな方が雑誌や書物に書いてるので、それがあてはまるのだろうか?
それとも、全然ピントはずれ???

今回の実験結果の詳細は、『ネイチャー』誌の3月24日号に掲載されるそうである。
さて、園芸雑誌や、園芸愛好家がどれほど関心を示すのか、それもまた見物だね。



庭のキクザキイチゲ

2005-03-20 | 庭仕事
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ようやく春の感じがしてきた。
庭植えのキクザキイチゲは、その年によって花の数がかなりちがって、多い年もあれば、あんまり咲かない年もある。

キクザキイチゲの庭植えは非常に簡単で、手がかからない。
夏場に地上部から姿を消し、地中でゆっくり休んでいるからだろう。
他の苗を植えたりしようと穴を掘ると、ひょっこり根が出てくることはよくある。

花が終わると、毎年タネがこぼれている。あらためてポットなどに播いたことはないのだが、開花までには3,4年はかかるのだろう。
よく観察してみると、花が咲いている株のまわりには、その数倍もの未開花株があるようだ。

ややうすい青紫の花も、毎年咲いている。これもいい花だ。
今、写真を見て気付いたのだけれど、後ろの花は花びらが普通のより多いような気がする。
明日、確認してみよう。






ビニールポット

2005-03-19 | 雪割草

pot-1

このポットは先日、雪割草を購入した山野草店のものである。
「ものである」というのは、この店で売っているので、おそらくここの御主人がデザインして作らせたのだろう。
側面に2段、水平方向に各6個の計12個の穴があいている。
第一に、水はけのことを考えてのことなんだろう。

ひょっとして、底穴は?
と、のぞいてみたら思ったとおり 穴は1個ではなかった。
底穴には3個

pot-2

新潟の山野草店には、そこの店でしか売っていないポットが並んでいることがある。
それぞれのこだわりがあって、注文生産しているようだ。

この時期、雪割草は専門店だけではなく、ホームセンターや園芸センターにもたくさん出回っている。
ポットを見ると、どこの店のものか想像つく場合があるのは、こんな理由だ。
用土にベラボンを混入している店もある。

一般的に、専門店から購入した苗(雪割草に限らず)は通常の秋の植替えまで大丈夫のような気がする。それに比べるとホームセンターの苗なんかひどいね。
買ったらすぐに用土をすべて洗い流した方が、あとあと好結果になりそうだ。

ところで写真のポット、購入してきました。
100個で840円。


雪割草の育種

2005-03-18 | 雪割草

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雪割草の交配といえば、二段咲、三段咲、千重咲きなどというように優れた花を求めて選抜が進んでいる。
ただ、そのほかにも、葉の模様、覆輪とか散り斑とか、マニアの興味はどこまでも広く深く進んでいる。

雪割草の欠点は、日光が当たらないと花がパット開かないとか、
夕方になると、花がダランと下がって姿が悪いとか
まあ、いろいろある。

上の写真では、左の花は見るからに元気のないような姿だ。
これでも、日光が当たり温度が上がればスット立つんだけどね。

それに対して、右の株は直立している。(今、午後の10時で、室内に暖房入れたばかり)
この前、愛好家の方から話を聞いたが、こういった性質も選抜しているという。
プロではないアマチュアの愛好家でもこんなことをやってるという。
愛好家の育種技術 奥が深い! おそるべしである。


雪割草を買った

2005-03-15 | 雪割草

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また、雪割草を買ってしまった。
あまり買うつもりはなかったのだが、シーズンオフの特売がはじまっていた。

この花は、オシベがかなり変化していて、さらに緑の色も乗っているのでおもしろそうな感じだ。
ただ色はチョット薄いので濃色の花と交配するのがいいかもしれない。

じっくりとメシベの数を数えると、15本くらいある。花は4つついている。
うまくいけばタネがこれだけ採れる。
この子がいくつかできれば楽しみだね。

ちなみにお値段は、2ポットで2,500円


今年の冬は しつこいね

2005-03-13 | 庭仕事
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3月も中旬というのに、全国的に雪模様である。
山陰地方でもけっこう積雪があるようだが、ここは積もるほどではない。

庭は雪が消えたばかりで、まだ何もないと思っていたら、オウレン(キクバオウレン)が咲いていた。
小さくて、見事なほどに白い花なので遠くからは見えなかった。
フクジュソウもツボミをふくらませて、太陽が出るのを待ってる状態だし、よく見れば雪割草のツボミものぞいている。

春はもうすぐそこまで来てるようだ。
と、今年は何度思ったことか。
明日も天気予報は雪ダルマなんだよね。



スウェーデンから届いた野生の木のタネ

2005-03-12 | 山野草
050312

昨年、私のHPを見たというスウェーデンの方から突然メールがきて、「雪割草を販売してるところを知らないか?」ということだった。
いくつかの雪割草を扱ってる店のHPを連絡したが、結果はよくなかったようだ。

これも何かの縁と思い、苗は送れないけど、タネなら送ってやるよとメールし、6月頃にタネを送った。
そのお返しか、昨年秋に向こうの山野草のタネをいくつかもらった。
そして今度は、自分で秋に野山で採取してきたといって樹木のタネも送ってきてくれた。

まあ、いくつかはどんな木なのか想像はつくが、採取した本人が「?マーク」つけてるようなタネもあるなので、うかつに蒔けないような気もする。
でも育ててみて気に入らなければ、処分すればいいだけの話なので、とりあえず鉢に蒔いてみることにした。

その後、この方からは入会している園芸クラブのリストだといって、好きなのを選べと連絡が来た。
在庫があればメンバーの希望で手に入るのだそうだ。
これがまた膨大なリストで、見るのも大変だったが前から欲しいものがあったのでいくつかリクエストしてみた。

首尾よくゲットできるかどうかわからないが、楽しみがまたひとつ増えたってことだね。