山野草を楽しむ

育てて楽しむ山野草

真夏の暑さを乗り切れるかな

2005-07-31 | 山野草
naruto050731



発芽した苗を最初に夏越しさせるのも、ビミョ~なところだ。
早く発芽してある程度大きくなってれば、植え替え済ませてるし、小さければそのままおいとくしかないのだけれど、中途半端な大きさの苗はチョット思案のしどころだ。
どうしようか考えてるうちに、梅雨があけて真夏がやってきた。

このポットも播いたのは10数粒で発芽は1本だけ。
続々発芽するかと思ったら、あとが続かない。
春には、全く発芽しなければ、それはそれで冷蔵庫にでも入れてみるかと考えてたのだが、1本でも発芽しちゃうとそういうこともできないし。

残りは来春の発芽になるかな、と考えると、あんまりポットをひっくり返したくもないしなあ。
もう少し小さな時期にそっと掘りあげて、植え替えればよかったのではと少し反省中。

Astragalus sikokianus


ユリはいい被写体ですね

2005-07-27 | 写真
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ユリの花をマクロレンズでのぞいていたら、スペースシャトルの打ち上げをイメージしていた。
無事に打ち上げ成功で一安心だけれど、地球への帰還まで順調にと願う。

庭の花はほとんどないが、ユリやギボウシの季節になってきた。
好きなユリといえば、ヒメサユリ、クルマユリ、カノコユリなどだけれど、まあほかにもたくさんあって、どれもいい花だ。
これらの花は、とてもいい被写体にもなるし、たくさん栽培したいものだ。

ちなみに写真は庭植えのカンゾウで、この一重の花も存在感があっていいね。





フウランの香りは最高

2005-07-21 | 山野草
huran050721


小さな苗が開花して、はじめてフウランの香りに感激したのは何年前のことか。
その後、植え替えるわけでもなく、ヘゴ付けのままなわけだが、今年はずいぶんたくさん花が咲いた。
これだけ咲くと、想像以上に強烈な香りがするかと思うと、それほどでもないような気がする。
慣れたわけでもないだろう。

あくまでも上品な香りであるね。




マクロレンズにもPL

2005-07-18 | 写真
050718

広角レンズにPLフィルターはよく使用するのだけれど、最近ではマクロレンズにも使用することが多い。
家で鉢植えを撮影するときには、直射日光を避けているので使用することはないのだけれど、山での撮影では葉や花びらの反射光を抑える目的で、このフィルターは有効な場合が多いと思う。

PLフィルターの使用は、プロの写真家のデータを見ていて気付いたことで、
「植物の本来持つ色を表現するのに有効」というような説明を雑誌で見たこともある。

ただ、いろいろ撮影してみるが、リバーサルでは効果がはっきりとわかるが、デジタルカメラの場合にはディスプレイやソフトの影響もあって、さてどうなのかと判断に困る場合が多い。



ギボウシの人気

2005-07-17 | 山野草
hosta-2


うちの庭にあるギボウシのひとつ(昨日の写真)は、雑誌の無料贈呈記事に応募してもらったものだ。
たしか「趣味の山野草」だったと記憶していたのでさがしてみたら、1980年の5月号(創刊第3号)だった。
この頃はまだ各月発行で、定価は今と変わらぬ1000円で、、、
まあこんなことはどうでもいいか。
それにしてもずいぶん古い雑誌だね。

この号の特集の一つにギボウシがあって、あらためて読んでると面白いことも書かれている。
「ギボウシのピンハネ法」・・・地下茎の下の部分からの芽に変わり物が出やすい、、、。

「近頃ギボウシは隠れたブームである」なんてことも書いてあって、その理由はというと、
・栽培が楽
・どんな土でも良く育つ
・変異が多い
・欧米でも手軽に楽しめる

25年も前の雑誌に、今と同じようなことが書いてある。
爆発しないブームは、静かに長く続いているようだ。
そういえば「山野草マニアックス」にもいろいろ写真を見ることができる。



ギボウシの人気は本物か

2005-07-16 | 山野草
hosta-1


最近では学名のホスタ(Hosta)でよばれることも多いが、ギボウシ特集が園芸誌に目に付く。
欧米でももてはやされ、根強い人気があるようだ。

たとえば、NHK趣味の園芸7月号「日本の宝物 ギボウシ」
ギボウシの魅力は、というと
・栽培容易で手がかからないこと
・和風の庭にも洋風の庭にもマッチすること
・芽出しの姿、葉の模様、花までいろいろな段階で楽しめる
・特に葉の模様の変化がたくさんあってコレクションも楽しい

この記事は、イギリスの方が記事を書いている。
世界で人気があることを知らせるために、わざわざ外国の方にお願いしたのだろうか?
そのへんはどうでも良いのだが、やはり「NHK趣味の園芸」であるから内容も一般的で、まあどうでもよいというかそんなもんである。

ギボウシに興味のある方は、むしろ「園芸ニュースレター」のほうがおもしろいだろう。
ときどき特集があって、原種から園芸品種まで広い知識が得られる。
最新号(47号)では、アメリカのホスタ栽培者協会のここ10年の年間ベストワン品種”ホスタ・オブ・ザ・イヤー”が掲載されていた。
ただ、ここの協会では実質的な栽培面での優位さが重視されているようだ。
ホームページはここ


「園芸ニュースレター」には、写真はないが品種の紹介文で興味をそそられるのも多い。

・Hosta kikutii var.polyneuron 「羅紗」
 最近流行の羅紗葉の一つ、遺伝性あり
・Hosta montana 「佐見時雨」Samisigure
 一見地味な散斑だが実生すると極上の美品を生む母木に良

こんな説明を見ると、つい欲しくなってしまうんだなあ。

--- つづく ---




矮性のオヤマリンドウ

2005-07-10 | 山野草
oyamarindo


ときどき、正しい名前はどっちだったかなあ?と考えることがある。
・オヤマノエンドウとオヤマエンドウ
・オヤマノリンドウとオヤマリンドウ
そのたびに図鑑で調べるわけだが、どうも覚えられない。

昨年秋にアルムさんから入手した苗が開花した。
特徴は10cm程度の矮性であることと、花期が早いこと。
株立ち性も強い、との説明がある。

私好みのいいタイプだね。
矮化剤をぶっかけられてるそこらへんのリンドウとはわけがちがう。
庭に植えても大きくならなければ、最高のリンドウなんだけどなあ。

「平が岳エゾオヤマリンドウ」




ヒヨドリにねらわれて

2005-07-09 | 山野草
iwahaze

ヒヨドリが棚の上にいるのは珍しいとながめていたら、ちょうど色づいたイワハゼの実をねらっていた。
鉢植えのイワハゼ(別名アカモノ)は、その名のように赤くなって食べごろのようだ。

この赤い実は、私がタネを播いてみようと考えてるので、ヒヨドリの食事にされてはたまらんなあ。
そういえば、となりにあるエゾゴゼンタチバナの実も、そろそろ色づき始めてきたようだ。





そこに咲いてこそ美しい

2005-07-08 | 山野草
iwayuri


多くの高山植物も、そうかもしれない。
この岩場に咲くユリも、わざわざ鉢や庭に植えることはないような気がする。
仕事先へ向かう運転中に、こういう風景を楽しめるのは、なかなかないんだけれど、
「わき見運転注意」だね。

2005/7/8
笹川流れのスカシユリ


秘境ムスタンの植物

2005-07-02 | 山野草
book


春に買った本を今頃になって読んでいる。
「ムスタン」なんていうと、「禁断の王国」というような表現でNHKの取材班なんかが出てきそうだが、長いこと外国人が近寄れなかった地域らしい。

この本は、1988年から5年計画で実施されたネパール王国ムスタン地域の植物調査の様子を紹介したものである。
調査記録そのものではないが、興味のある植物もいろいろ紹介されている。

ヒマラヤの植物は日本の植物とつながりがあり、また地中海につながる植物相もヒマラヤのどこかにあり、その境界の有力地がムスタンと推測されているそうだ。
そういったこともあって、このムスタンの植物は植物学上、非常に魅力的なんだろう。

なにしろ容易に近づけない地域であり、標高も4,000m~5,000mである、たいへんな苦労もあっただろうが、植物の調査という強い欲求・興味が苦労をものともせず、このようなすばらしい成果に結びついたと思う。

この調査は「財団法人 緑育成財団」というところがスポンサーとなっている。
この財団は、知る人ぞ知るホームセンターコメリが母体であり、花や緑に関する助成金額はすでに7億円を超えているとのことである。

コメリといえば、園芸コーナーの山野草関係の販売品には、多少言いたいこともあるが(たとえば、中国産アツモリとか黄色のタイリントキソウとか)
それはさておき、こういった事業に資金を提供することはすばらしいことだと思う。

ムスタンの植物を網羅する「ムスタン植物誌」は、この調査の目的そのものであって、その出版をめざしての研究もかなり進んできているそうである。

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「ヒマラヤに花を追う-秘境ムスタンの植物」
著者:大場秀章、五百川裕
監修:財団法人 緑育成財団
発売:八坂書房 定価1,800円
2005年1月初版発行
ISBN4-89694-801-7