山野草を楽しむ

育てて楽しむ山野草

ギレリスのベートーヴェン(その2)

2004-12-28 | クラシック音楽
第4番、第5番の2曲は、もう別格中の別格なので、それはこっちにおいといて、
この第3番のコンチェルトは古典派のピアノコンチェルトの最高峰と言えると思います。
この曲の聴き所は、古典的な様式美から内面的な表現へとBeethovenの音楽が進化していく流れの真っ只中にある点だと思うのですが、このギレリスの演奏を聴くと、そういったことを感じさせるというか考えさせられるというか、そういう演奏のように思いました。




ギレリスのベートーヴェン

2004-12-26 | クラシック音楽
CDのネットショップをながめていましたら、目に入りましたので、即ゲット!
長いこと気になっていたCDです。

エミール・ギレリスのBeethoven
ピアノコンチェルト全曲とピアノソナタが11曲
演奏は20~30年前ですが、すべてライブ録音のCD6枚SET 


昔、(かれこれ20年以上も前か?) 聞いた印象が残っていて、それで購入したわけです。
気になっていたのは、3番のハ短調のコンチェルトの1楽章、ピアノが展開部でテーマを歌うときに、テンポをかなり落としていたことです。

Beethovenのピアノコンチェルト全集を聴くときは、まず3番か1番から聞き始めますが、今回も第3番から聞き始めました。
昔聞いた印象通りの演奏が聞けました。





タネまき

2004-12-25 | 山野草
937

メールで注文していたタネは10日ほど前に届いていましたが、なかなかひまがなかったり、天気が悪かったりで封筒のなかにいれたままでした。
そろそろ本格的な雪が降りそうなので、準備しなくてはと思い、とりあえず名札だけ書きました。

一般的に山野草のタネは、採取したらすぐに蒔くというのが原則ですが、タネ屋さんから購入する場合は、通常この時期にしか入手できないので、入手次第なるべく早く蒔きたいところです。

特に高山系のタネは、寒さにあたらないと発芽率が落ちる、ということも言われているので、毎年正月前に蒔いています。


「本質は庭にある」

2004-12-23 | 庭仕事
おもしろい対談を読みました。

「日本はなぜ戦国時代から江戸時代にかけてパクス(平和)の時代に転換できたのか」
「非暴力主義を意識して使用した公家的なるもの」
「日本の歴史の中で、庭園が持った役割には、実に甚大なものがある」
「公家的なるものを象徴する空間が庭であろう」
「金閣寺はすばらしい建築物だけれども、あの庭と自然がなかったらただの張子の虎だと。逆に金閣寺が燃えてなくなっても、北山鹿苑寺の庭の存在感はびくともしないだろう。」

読み出すとおもしろいが、かなりむずかしい。

対談 山折哲雄&川勝平太
■ 文明の融合、パクスの鍵
⇒『日本文明とは何か――パクス・ヤポニカの可能性』山折哲雄:著

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ダイモンンジソウ

2004-12-22 | 山野草
daimonji
八重咲きよりも一重の花がいい。
八重咲きのダイモンジソウは、どうも好きになれない。
だいたいが美しくないし、かわいくないし、誰がこんな花を広めているのかわからん。
ウチョウランもそういった面があると思う。
数年後、数十年後まで残る花は、おそらくシンプルなものなんだろうと思うけどなあ?



クレバス ガーデン

2004-12-16 | 庭仕事
RHSの会報「THE Garden」2004/12月号
小さな写真に目が留まりました。(905ページ)
これだ!
これはいいなあ!

英語の文章は読まなくても、小さな写真1枚で瞬時に想像力が湧きました。
まあロックガーデンのひとつの方法と言ってもよいかも知れません。
写真がないと説明しにくいのですが、薄い板状の石を垂直方向に立て(わずかに傾かせてるようですね)、これを平行に何枚も並べます。
そしてそれぞれの石板の間に用土を詰め、上部に植物を植える。

植える植物は、もちろん高山系の丈の低いタイプがいいと思います。
写真では石の全体の高さがよくわかりませんが、やはり最低でも5、60cmくらいは欲しいですね。
我が家のロックガーデンを作ったときも、屋根瓦を縦方向に並べる方法でしたので、これと似た感じです。

なぜこんな方法にするかというと
・水はけをよくすること。
・地中の温度を高くしないこと。
・根をすんなり長く伸ばすこと。
こんなことが大きな理由です。

さて、こんなガーデンを作るには、材料の入手がポイントになりそうですが、意外に近くを廻ればありそうな気がします。
春になったら、少しまじめに検討してみようと思います。


小澤征爾演奏会のアンコール曲

2004-12-13 | クラシック音楽
鳴り止まない拍手に応え、小澤さんが演奏者の方を向き、両手を顔の前に合わせると、会場が静かになりました。
しかし、なかなか始まりません。
数十秒経ったでしょうか、静かに、とても静かにG線上のアリアが流れ始めました。
マーラーの編曲によるものです。

この日、演奏会が始まる前に、メンバーの方と小澤さんは、中越地震の避難所を訪問し、この曲を演奏していました。
祈りの音楽です。
もう何度聞いたことがあるこのメロディーが、非常に気高く、神聖な曲に聞こえます。
とても密度の高い音楽です。

弦のメロディーがとても静かに消えるように終わり、拍手が起こりかけました。
が、小澤さんが曲の始めと同じポーズで、両手を顔の前に合わせるような、祈っているような姿勢で、そのままじっとされていましたので、聴衆も拍手を止め、
しばらくの間、静寂につつまれて、、、

それから大きな拍手が長く続き、演奏会は終わりました。



小澤征爾のMozart(その4)

2004-12-09 | クラシック音楽
交響曲第36番 ハ長調 <リンツ>

付点のリズムで始まる序奏から、Mozartの世界にどっぷりつかる。
ここまでの演奏でも気付いていたのですが、オーボエがやたらうまい!
「うまい」という言い方は失礼なのですが、とにかくすばらしい。
メンバー表を見ると「宮本文昭」さん。
なるほど、あたりまえでした。

この曲は、第1楽章の最初と第4楽章が特に好きなのでしたが、この演奏を聴いて第3楽章のメヌエットも好きになりました。
オーボエと、これにからむ他の管楽器のすばらしい演奏のおかげです。

第4楽章のフィナーレも感動でした。
小澤さんの指揮と、これに応える演奏者のすばらしい技量が重なり合って非常にレベルの高いすばらしい演奏だったと感じました。




小澤征爾のMozart(その2)

2004-12-07 | クラシック音楽
2004/12/6 新潟市リュートピアで聞いた
小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団の演奏の感想です。
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定刻少し過ぎてメンバーの方が登場です。
あら、その中に小澤さんもいらっしゃいます。楽団員の方々と仲良く登場っていうわけですね。
ほんの10数m先に、TVで見たそのままの姿で、感激です。

今日はオールモーツアルトプログラム
1曲目は、歌劇「イドメネオ」序曲

音が柔らかい!
それでいてクッキリハッキリ、編成が少ないので各パートがとてもよく聞こえます。
みなさんそれぞれが、とても表情豊か。
モーツアルトの時代の人(宮廷の人かな?)は、こんなふうに音楽を演奏させながら食事でもしてたのでしょうか?

小澤さんの指揮ぶりもよく見えます。
TVのようにアップというわけにはいかないのですが、とてもよく体が動いてます。
指揮台は使用しないので、前後左右に大きく踊るような動きです。

あっという間に1曲目が終わってしまいました。
しかし、このアンサンブルはメチャクチャうまいなあ!