世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

ER 緊急救命室

2017年09月22日 | 100の力
医療と教育現場を見ればその国の政策(特に福祉)水準の充実度が分かる。


学校はまだ覗き見ることができるが、

病院は簡単に見学という訳にはいかない。


ということで、病気になって潜入。

もちろん、ホントに風邪気味だったし、

ゆったりした時間もあったうえでのことだ。


で、行ったのは「Grande International Hospital」


なかなか立派な病院だ


まずはレセプションで。



I wanna see a doctor.

I caught a cold.

「風邪ひいたみたいなんで診察お願いできますか?」

「あいにく今日は先生はお休みです」

What?「は?」


ネパールでは今日から9連休の祭日が始まっている。

学校も一般の会社もお休みだということは聞いていた。


「じゃあ、どうしたらいいですか?」

「緊急でしたら24時間のERがあります」

ERと聞いてちょっと血が騒いだ。
(あとでホントに血が騒ぐのだが)

「それはどこに?」

「ここの地下にありますよ」


早速ボクはERへ。



言うまでもなく、アメリカの人気ドラマ“ER"を見ているから

期待は高まる。

(今でもDlifeでも再放送中なのでよく見ている)


で、そこの受付に行くと、

すぐにジョージ・クルーニー(ERの出演者)が出てきた。

彼はベッドに座るようにボクを促し、優しくボクの症状を聞く。
(診察室はない、ERだからね)

そうしたら今度はジュリアナ・マルグリーズ(ERの出演者で〝Good Wife”の主演)が出てきて、

パスポートを見ながらボクのカルテを作り出す。


そのうち看護師さんたちが複数やってきて

体温をを計り、脈を計り、血圧を測ってくれる。


      こんな感じ

血圧は普段よりかなり高めに出た。

白衣高血圧症ならぬ看護師高血圧症だろうか?
(それでなくても興奮状態なのに)


そして、血液検査のために注射が!
(苦手なんです、こう見えても)

しかも長時間射しっぱなし。

(もう必要ないんじゃないといっても、取ってくれない)


     親指の付け根辺りからは初めて、痛い!


で、

血液検査の結果が出るまで約2時間、ベッドで熟睡。


      結果はすべて異常なし(嬉しい)


で、そのままだった針を抜いてもらって絆創膏を張ったものの、

血がドバーッと噴出した。

床にまで散乱するほど。

(どんだけ張りが大きいか、長く射し過ぎ?)

慌ててまた看護師さんがアルコールできれいにふき取ってくれた。


      気分はどう?と優しく聞いてくれながら

先日のインドでのヤギの血といい、

自分の血といい

血を見るのは苦手です。
(こう見えても)


で、

支払いを済ませ、


      5000ルピー(5500円くらい)

(あとで保険請求できる)

処方箋をもらって無事潜入取材が終了した。


     4種類の薬が処方してある

薬は薬局に買いに行かなきゃね。



【感想】


ドラマのERほど慌ただしくはないが、

それでも救急の患者さんたちがひっきりなしに訪れてきた。

ボクの部屋は内科で、

外科は向かい側にあった。


Internationalだけに、みんな英語を流ちょうに話す。

かなり手際が良い。

優秀なドクターをそろえているという印象。


病院も綺麗だし、

セキュリティー(やたらと警備員が立っている)もしっかりしていた。


さて日本はどうなのか。

日赤あたりに当たるのだろうか。


スリランカやキューバと違って、

ネパールは無料でないことは分かった。


一般庶民には高くておいそれとは病院にはかかれないだろう。