Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング688. 小説:小樽の翠612. 良い種を仕込んだ話

2023年02月03日 | field work

 小春「私の同級生のY子の話!・・・・」
「うん!!、なにそのY子ってさぁー!??・・・」
小春「彼女、妊娠したんだって・・・」
「おおっ!、中学生で妊娠!!。それはでかしたじゃん!!」
小春「そうよっ!。だってY子のママが学校へ来て先生と相談していたの」
「それで親は、めでたし、めでたし!?・・・うん!!、それじゃ学校へ来る意味がないかァーー」
小春「だからぁー、どうしようという相談よっ!・・・」
「答えの出ない相談だなぁー。先生だから堕ろせとは言えないだろうし・・・」
小春「そうなのよ。産むしかないのよねぇー・・・」
「じゃあ相談なんかいらないじゃん!!!、でっそのY子は?」
小春「どうしようって私のところに相談に来たの。だから私は迷わず産むべしといったよん。そしたらY子は元気回復!!!」
「産むべし!、じゃあ、それで回りの大人達が右往左往する様子を眺めていればいいじゃん!!」
小春「でしょう・・・・」
中学生達の少し過激な行動で、回りの大人達が引きずり回されるのも面白いな。
小春「以前小学校の先生が女の子だけ集めて授業したの。『生理が来たら妊娠できますという準備ですよぉーー』って。だから試してみたよーーん。あとはしらねぇーよだねぇー・・・(*^▽^*)」
「いいじゃん。それが可愛い赤ちゃんが生まれれば・・・」
小春「それって絶対可愛い。だって彼は運動部の美男子だもん・・・」
「おおっ!、良い種を仕込んだじゃん・・・」
小春「そうよ。だってY子の将来にさあ、そんな優秀な種に出会えるとは限らないじゃん。だからぁー今仕込んだ。やったぁーだよ」
小春「私思うんだけど・・・、セックスの対象として男の人は女を見るでしょう。だけど女は出産の対象として男の人をみるのよね。あの種なら欲しいとか、あっちの種ならやめとこうとか・・・。だから選ぶよねぇー」
「若いときは、人間がプリミティブだから性格がわかりやい。大人になるとみんな同じになってしまって見分けがつかなくなる。そうなると、どれが良い種か分からない。さらに歳を重ねると、アタシ寂しいのぐらいの理由で恋人同士がくつついたりする。そうなるとDNAなんてどこかに飛んでいってしまって誰でもいいや、というところに最後は落ち着くわけだ。やっぱ人間は乗っているときの種が一番元気なDNAなんじゃないのかなあーーー!」
小春「そこは外せないよね!。だからY子も、そこだっていってた。後は回りで考えてチョ、だよね(*^▽^*)」
「中学校は、いってもいかなくても卒業出来るからさ。まだ高校受験まで時間あるじゃん」
小春「高校生になったら既に子供がいます・・・、なんて最高じゃん」
「親を養育係にしてさ(*^▽^*)」
小春「乳母達が養育係だよーーん」
「小春もつくったら!」
小春「ユウ君と相談したの。高校に行ったら作っちゃおうって・・・」
「オオッ!、7人作るんだろ!?」
・・・
小春「これから部活。バスケね!」
「水泳から乗り換えたんだ・・・」
小春「身長を伸ばすんだ・・・」
そういって小春は体育館へ走って行った。
なんか心温まる空気だな。
・・・
吹雪の合間に抜けるような青空が見えていたためか・・・。
そういって小春は体育館へ走っていった。
健康な考え方だな。多分回りの大人達の方が不健康なのだろう。
そうおもいつつ、アチキは地獄坂を下っていった。
コメント
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