Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング695. 小説:小樽の翠619.  幕間 この小説を書き始めた頃

2023年02月10日 | field work






 予約投稿で「小説:小樽の翠」を書いているから毎月10回分のスペースを先作りしている。そんな空欄スペースをみながらクリエイションするのかと思うとゾッとして大いに眼をそむけたくなる。それでも何かの切っ掛けで描き始めると少し没頭して10回分のドローイングで全部が埋まり完了というときは安堵感がわく。あとはドローイングをみながら文章を書けば良いさ・・・。
 そんなドローイングも随分蓄積してきたので、過去のドローイングから冬のランドスケープを引っ張りだしてみた。
 トップは(小説:小樽の翠287回吹雪の小樽、2021年1月5日)の旧日本銀行小樽支店であり2020年2月に小樽を訪れ撮影した画像から起こしたものである。
 2番目は(小説:小樽の翠265回師走の頃、2020年12月15日)、花銀通の和菓子屋だ。これはGoogleの夏のストリートビューを元にしてアングルを変えたりして描いた。
 3番目は(小説小樽の翠:海へ続く道、2020年12月25日)、地形図を見ながらこんな風に見えるかもしれないと想像して描いたドローイングである。まだ新しい絵具になれていない分、生真面目に描こうとしていた。
 そして小説(小説:小樽の翠第1回、冬の旅の妄想2020年1月10日)が始まった。最初は、フォトグラファー瀬尾明男さんの雪の北海道の集落の写真に刺激され、一度は雪の集落を訪れたいと大いに妄想を膨らませてきた頃だった。だからドローイングではなく、手持ち画像をアップさせていた。
 第1回の記述をあげよう。
 「翠の部屋の二重窓から見える向かいの古い家や雪の街並み、雪かきがされず足跡が目立つアパートの路地裏、吹雪いている街中に微かに見える黄色い明かりは近所のミニ市場、冷たい台所の窓先にはつららが見えている、温泉という名の銭湯の行き帰りに垣間みえる夜の街の風景も面白いか。湯冷めしそうになったら布団に潜り込み翠の体で暖めてもらおう。昔の恋人だからそこそこには、大切にしてくれるだろう。」
 この記述は実際のランドスケープと合致しているが。空間のイメージが少し違うようだ。2020年2月末に私は小樽市を訪れていた。旅先で地元メディアが北海道知事の会見を報じていた。はじめて新型コロナが流行りだしてきた頃だ。
 国立感染症研究所の当時のサイトから引用(注)しよう。
「患者Aは、2020年1月3日(以下、特記しない日付は2020年)に中国武漢市に滞在中に発熱を認め、帰国日の1月6日に日本国内のクリニックでインフルエンザ迅速診断キットで陰性とされ、自宅療養をしていたが、症状が軽快しないため、1月10日にX病院を受診し、胸部レントゲン写真で肺炎像が確認された。1月13日には肺炎症状が改善をみないことを受け、1月14日に管轄保健所により行政検査の手続きがとられ、1月15日夜に確定診断がなされ、日本国内で検知された新型コロナウイルス感染症第一例目となった。世界保健機関(WHO)に対しては1月16日未明に国際保健規則に基づいて症例の発生が通告された。」
 以後私は家に閉じこもる日々が1年以上続き、そして小説:小樽の翠とドローイングを描き続けた。合わせて京都アクアリーナに通いエアロビクスとウェイトトレーニングに励み減量しだした頃だった。どうやって閉じ込められた難儀な時間をすごしたかは記憶にないし、思い出したくない。第1回のワクチン接種をしたのが2021年6月だった。


小説:小樽の翠第1回はこの画像だった。24mm相当の12mmレンズや90mm相当のPanasonic・ライカ45mmマクロレンズは使い勝手が良かった。オリンパスEM-1のボディは秀逸だった。コンタックスはよく写るので売却したのは惜しい事をしたと今でも思うが、それでも定価以上で売れたと記憶している。F2以上のレンズがあり広角から望遠・マクロまでバランスのとれたシステムであり今見てもすごく格好が良い。当時よく使ったけど全て売却した機材。こんな機材で小樽の街を撮りたいと当時切望していたが、パンデミックの中で私の関心がマイクロフォーサーズからフルサイズへと移ってしまった。いまこんなシステムを使っている人に出会ったら敬愛するよね。

注)https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2488-idsc/iasr-news/9729-485p04.html
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