Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編573. これでいいんじゃない・・・ 

2023年02月23日 | field work
 
 私のブログのカテゴリーにPhotographic Equipment(141回)がある。つまり撮影機材溺愛論。YouTubeでは新製品機材の動画が数多くアップされており、そして私自身が溺愛に飽きた!。
 その要因はiPhon13proだ。いつも持ち出しが容易でポケットに入ってる事すら忘れている仕様が私の感性にフィットする。あっ!、ナイスショット!!、に遭遇しても撮影機材を持っていなければ意味がない。だからいつも持ち歩いている事を忘れている携帯感覚、そんな仕様が最近の撮影機材に必要だと思われてくる。
 今では、意図的に撮ろうというときは映像になる。そんなわけで最近手元のC社とかN社の静止画用機材を使わなくなった。静止画機材ごときで街を徘徊する重労働はしたくないという気分がある。
 11月8日は、皆既月食だった。このブログでも過去に600mm相当のレンズで月食を大きく捉えている、だから今日はこれでいいんじゃないとiPhonのなりゆきで撮影。後で国立天文台のWEBサイトを見たら、フラッシュ・オフ、ナイトモード、iPhonなら指で明るい月を長押ししてAE/AFロックと解説があった。気がつきませんでした。ここまでくると静止画のデジタルカメラを使う場面がさらに少なくなる。
 以下に冬の小樽のフィルム画像をあげてみた。デジタルなら画面がツルッとした平滑なイメージだが、フィルム機材の画像は凹凸があるかのような引っかかりのある画像だ。それは荒れたランダムに配列される粒子によるものだが、これはデジタルでは撮れない。それに階調が広範囲である。プリントすれば綺麗なイメージになるだろう。
 そんな風にみていると、フィルム撮影で印画紙にプリントするというかっての定型的な方法が、今見ればアート的な表現技法の一つとして存在している。見方を変えれば版画技法の一つと理解することも出来る。
 今ではフィルム機材の方がフィルム代と現像代が高価になってしまった。デジタル複写しているとはいえ、フイルムの画質を反映している。だからNikonF3+MD4は捨てがたい機材である。コシナレンズのプラナーは冷たい発色で個人的には嫌いだが、あるだけましなので今の時代に贅沢はいえない。また小樽で撮影できるとよいが、今年の冬はどうだろうか・・・。









iPhon13pro
NIKON F3+MD4、CARL ZEISS PLANAR50mm/F1.4、Tri-X増感

追記
 四条通りのアップルストアでiPhoneを物色していたら、店員さんが、操作が簡単だからこれがお勧めですといって紹介されたのがiPhoneSEだった。なんだレンズが一つじゃないか。50年来のパソコン使いにとっては不足もいいところだと、考えていた。ふと、あっ!、社会はパターン思考なんだということに気づいた。
 私のような高齢者風情になると、社会は赤ん坊あやすように優しくなる。そしてどうせ高額商品は買わないさ、とたかをくくっているわけだ。何かと社会は、優しいだの、思いやりだの、お声がけだの・・・、とうるさい。
 それはすべて高齢者というパターンに向けた対応だ。少しボケた老人を演じて社会に甘えるのも一つの方法のようで、大人を子供扱いする対応が老人に対する接遇パターンらしい。それがiPhoneSEじゃあーね、私としては悲しいものがある。
 そしてiPhon13proをゲッとした。そのとき私のメールアドレスにmacという文字が入っている。店員さんはテータを調べ私がappleショップの昔からの顧客である事を確認し、「このアドレスは大切につかってくださいね」、と態度が豹変。今のiPhoneを調達したときの空気を思い出していた。
コメント
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