Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fieldwork773. 京都・冬の川、そして福玉

2023年02月12日 | field work


 歳が超すまであと2日。年末いつもの散歩コースを歩いた。鴨川には鷺が舞い、青い氷のような川の色は冬の気配が漂う。
 清水寺にあがると陽が沈む時間だった。今日のテーマは川と夕陽か・・・。あと一つ欲しいが、もう舞妓さん達は実家に帰っただろうから、すれ違うことはない。
 そのかわり人出は結構あって外国人も多い。みんな厚着しているからよくわわからんなぁー。これで映像をまとめるかと機材をしまいかけたとき、南座前の福栄堂の福玉に眼がいった。
 あら今年は、もうそんな数しかないのか。外出自粛がなくなったから、おなじみさん達が戻ってきたのかな!?。
 福玉は、新年に舞妓さん達がごひいき筋のお客さんの家を挨拶回りをおこない、そのときに舞妓さんに差し上げるお菓子だ。外皮は紅白の餅米でできており、焼いて食べるとお餅だ。中はお菓子が入っている。
 かなめは外皮を止めてある金のテープだ。金でなければならないのである。何故金色なのかは分からないが、舞妓さんが持ち玉をいくつもぶら下げて歩く姿は絵になりそうだ。いただく福玉が多いほど、挨拶するおなじみさんの数も多いということになる。置屋の繁盛の度合いをはかる指数かなぁー・・・。
 それは京都・祇園の伝統の一つと言ってよいのだろう。
京都・冬の川 20221230
京都東山
α6600、ZEISS Vario-Tessar E16-70mm/F4.0 ZA OSS
コメント
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