よく絵や写真で目にしてきた海の上の大鳥居、私にとっては初めての宮島。
松島・天橋立とならび日本三景のひとつにして、世界文化遺産『厳島神社』がある・・・人と神々が共に生きる島。
ところでこの島、「厳島」それとも「宮島」なのか・・・どうでもいいことを考えてしまう。厳島神社の祭神である、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の名に由来し、「神に斎く(いつく=仕える)島」の意もある。
国土地理院では「厳島」と示されるので、正式な名称は厳島。
ただ、江戸中期より「お宮(厳島神社)のある島」という意で宮島の呼称が定着、明治には「厳島町」だったのが戦後「宮島町」と改訂されるなど併用されている。
使い分けについても明確な決まりはなく、二つの呼び名が混在してしまっている。
海に浮かぶように建つ社殿群、この風景は他では見られないかも。
国宝・重要文化財の建造物は17棟3基・美術工芸55点など約260点。東廻廊45間、西廻廊62間。スケールも凄いですね。
観光客をまず迎えてくれるのは、宮島の鹿ちゃん。さすが広島の鹿?餌もお好み焼き。ちょっと待てよ、ここの鹿は奈良公園の鹿と違って餌をやってはいけないはず・・・お好み焼きの屋台のおっちゃんがやってましたw
何故、宮島に鹿が?奈良の鹿は春日大社の神の使いとして大切にされていますが、厳島神社のご祭神と鹿は全く無関係のはず。
どうやらもともといた鹿が島で大繁殖したよう。戦後、GHQが娯楽でハンティングしたため数千頭いたのが500頭くらいに減ったなんて話しもあるが、その後また増えたようで植物被害や人とのトラブルが目立ち始め10年ほど前からシカせんべいの販売禁止、餌やり禁止を呼びかけることで食べ物をもらえないとわかった鹿は山に戻り、市街地での数は相当減ったようです。
今は健全に共生しているって感じ。奈良公園の鹿のように執拗につきまとわない。
厳島神社に行く前にちょっと寄り道、豊国神社『千畳閣』。
豊臣秀吉が戦歿将兵の慰霊のために建立した大経堂、畳857枚分の広さから「千畳閣」と呼ばれるようになった。ちょっと足りないけどね。(^_^ゞ
豊国神社(とよくにじんじゃ・ほうこくじんじゃ)って、全国にも10ヵ所以上秀吉ゆかりの地にあったりします。ここの場合、もとは寺院だったものを神仏分離令により、厳島神社の末社として豊臣秀吉公と加藤清正公を祭神とする神社になった。
本来は経堂として建てられた伽藍、それにしては天井板も無いし、板壁も無い。
秀吉が建てたものならもっと豪華でもおかしくない・・・と思ったら、建築半ばで秀吉が没してしまい中断、その後も進められることなく未完成の状態のまま今に至っている。
何せ未完成ですから、伽藍とも社殿とも・・・江戸時代には既に交流の場、納涼の場として親しまれていたとか。天井はまるで絵馬堂のように奉納品が飾られていますね。
千畳閣と同じく重要文化財に指定されている五重塔が隣りに建っています。
景色もなかなかグーかな、厳島神社が見渡せます。
とりあえず広いし、風通しもいい♪ 訪ねたのは10月9日でしたけど残暑がぶり返した暑い日でしたが、ここは涼しくて良かったですよ。
船のような模型が展示され、天井には船が突き刺さっている?(^_^ゞ
例年8月には「管絃祭(かんげんさい)」と言われるお祭り(日本三大船神事のひとつ)が行なわれるようだが、その時に使われていた船かな?それとも戦用の船?
五重塔は1407(応永14)年に建立されたものと伝わっています。
[三翁神社(さんのうじんじゃ)]厳島神社の摂社、祭神はなんと全11柱!
願い事、何でも来いって感じなのかな・・・
平安時代、平清盛が日枝神社から勧進したのが始まりで明治維新後、厳島にあった末社を合祀していった結果、11もの神が集まることに。
さて、厳島神社を目前にしながら私らは紅葉谷の方へと向かいました。
その先にあるのは弥山(みせん)、厳島神社には失礼なんですが、私的にはこちらが優先。ぜひとも山頂まで登ってみたかったのです。
もみじ谷へ行く途中にとても素敵な旅館がありました。
『岩惣』。和レトロな歴史を感じさせるお宿、江戸末期の創業で皇族をはじめ、夏目漱石、森鴎外、ヘレン・ケラーなど著名人も多く宿泊した160余年の歴史を持つ老舗旅館。今も名だたる文豪から世界のセレブリティにも愛されている宿だとか。
お宿の回りは自然豊かな紅葉谷、最高のロケーションですな♪ミシュランガイド広島で1ツ星を獲得したようで、お食事処ではランチもいただけるとか。
弥山山頂までの道程は2つのロープウェイを乗り継いで、そこからまだ徒歩40分。
宮島の公衆トイレには鹿除けの「鹿戸」がついてます。トイレットペーパーを求めて荒らすのかな?(^_^ゞ
ロープウェイの駅までは無料のシャトルバスもありますが、やはり紅葉谷を歩いて行く方がいい。ちょうど喉が渇く頃に茶屋があります♪
迷わずラムネを1本。有名な後藤鉱泉所のものじゃ無いけれど、これも瓶詰めで明治30年創業と書いてある。齋藤飲料工業のものかな?
この日は10月とは言え快晴、気温も真夏日に近かった。この後、汗だくの弥山登山が待っています・・・
2017.10/9、広島・宮島にて。
松島・天橋立とならび日本三景のひとつにして、世界文化遺産『厳島神社』がある・・・人と神々が共に生きる島。
ところでこの島、「厳島」それとも「宮島」なのか・・・どうでもいいことを考えてしまう。厳島神社の祭神である、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の名に由来し、「神に斎く(いつく=仕える)島」の意もある。
国土地理院では「厳島」と示されるので、正式な名称は厳島。
ただ、江戸中期より「お宮(厳島神社)のある島」という意で宮島の呼称が定着、明治には「厳島町」だったのが戦後「宮島町」と改訂されるなど併用されている。
使い分けについても明確な決まりはなく、二つの呼び名が混在してしまっている。
海に浮かぶように建つ社殿群、この風景は他では見られないかも。
国宝・重要文化財の建造物は17棟3基・美術工芸55点など約260点。東廻廊45間、西廻廊62間。スケールも凄いですね。
観光客をまず迎えてくれるのは、宮島の鹿ちゃん。さすが広島の鹿?餌もお好み焼き。ちょっと待てよ、ここの鹿は奈良公園の鹿と違って餌をやってはいけないはず・・・お好み焼きの屋台のおっちゃんがやってましたw
何故、宮島に鹿が?奈良の鹿は春日大社の神の使いとして大切にされていますが、厳島神社のご祭神と鹿は全く無関係のはず。
どうやらもともといた鹿が島で大繁殖したよう。戦後、GHQが娯楽でハンティングしたため数千頭いたのが500頭くらいに減ったなんて話しもあるが、その後また増えたようで植物被害や人とのトラブルが目立ち始め10年ほど前からシカせんべいの販売禁止、餌やり禁止を呼びかけることで食べ物をもらえないとわかった鹿は山に戻り、市街地での数は相当減ったようです。
今は健全に共生しているって感じ。奈良公園の鹿のように執拗につきまとわない。
厳島神社に行く前にちょっと寄り道、豊国神社『千畳閣』。
豊臣秀吉が戦歿将兵の慰霊のために建立した大経堂、畳857枚分の広さから「千畳閣」と呼ばれるようになった。ちょっと足りないけどね。(^_^ゞ
豊国神社(とよくにじんじゃ・ほうこくじんじゃ)って、全国にも10ヵ所以上秀吉ゆかりの地にあったりします。ここの場合、もとは寺院だったものを神仏分離令により、厳島神社の末社として豊臣秀吉公と加藤清正公を祭神とする神社になった。
本来は経堂として建てられた伽藍、それにしては天井板も無いし、板壁も無い。
秀吉が建てたものならもっと豪華でもおかしくない・・・と思ったら、建築半ばで秀吉が没してしまい中断、その後も進められることなく未完成の状態のまま今に至っている。
何せ未完成ですから、伽藍とも社殿とも・・・江戸時代には既に交流の場、納涼の場として親しまれていたとか。天井はまるで絵馬堂のように奉納品が飾られていますね。
千畳閣と同じく重要文化財に指定されている五重塔が隣りに建っています。
景色もなかなかグーかな、厳島神社が見渡せます。
とりあえず広いし、風通しもいい♪ 訪ねたのは10月9日でしたけど残暑がぶり返した暑い日でしたが、ここは涼しくて良かったですよ。
船のような模型が展示され、天井には船が突き刺さっている?(^_^ゞ
例年8月には「管絃祭(かんげんさい)」と言われるお祭り(日本三大船神事のひとつ)が行なわれるようだが、その時に使われていた船かな?それとも戦用の船?
五重塔は1407(応永14)年に建立されたものと伝わっています。
[三翁神社(さんのうじんじゃ)]厳島神社の摂社、祭神はなんと全11柱!
願い事、何でも来いって感じなのかな・・・
平安時代、平清盛が日枝神社から勧進したのが始まりで明治維新後、厳島にあった末社を合祀していった結果、11もの神が集まることに。
さて、厳島神社を目前にしながら私らは紅葉谷の方へと向かいました。
その先にあるのは弥山(みせん)、厳島神社には失礼なんですが、私的にはこちらが優先。ぜひとも山頂まで登ってみたかったのです。
もみじ谷へ行く途中にとても素敵な旅館がありました。
『岩惣』。和レトロな歴史を感じさせるお宿、江戸末期の創業で皇族をはじめ、夏目漱石、森鴎外、ヘレン・ケラーなど著名人も多く宿泊した160余年の歴史を持つ老舗旅館。今も名だたる文豪から世界のセレブリティにも愛されている宿だとか。
お宿の回りは自然豊かな紅葉谷、最高のロケーションですな♪ミシュランガイド広島で1ツ星を獲得したようで、お食事処ではランチもいただけるとか。
弥山山頂までの道程は2つのロープウェイを乗り継いで、そこからまだ徒歩40分。
宮島の公衆トイレには鹿除けの「鹿戸」がついてます。トイレットペーパーを求めて荒らすのかな?(^_^ゞ
ロープウェイの駅までは無料のシャトルバスもありますが、やはり紅葉谷を歩いて行く方がいい。ちょうど喉が渇く頃に茶屋があります♪
迷わずラムネを1本。有名な後藤鉱泉所のものじゃ無いけれど、これも瓶詰めで明治30年創業と書いてある。齋藤飲料工業のものかな?
この日は10月とは言え快晴、気温も真夏日に近かった。この後、汗だくの弥山登山が待っています・・・
2017.10/9、広島・宮島にて。