カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

湖南、美術館巡り。

2010-10-28 23:59:40 | 洛外うろうろ
ここのところ引き籠もり、ろくに外に出てない気がするな。
何だか歯車が合ってない、今度の土日も台風なのか・・・

随分前(お盆休みの頃)に、行っていたのですが。
滋賀・湖南の「ミュージアム スタンプラリー」3軒目の「滋賀県立近代美術館」



びわこ文化公園内にありますが、これまた敷地が広い!





私が停めた駐車場からは日本庭園やらなにやら、遊歩道を歩き進めど建物がなかなか見えない



やっと見つけた建物は県立図書館。美術館はまだその先にありました。









特別展『ロトチェンコ+ステパーノワ-ロシア構成主義のまなざし-』をやってまして、これが見たくて来た訳です。
アレクサンドル・ロトチェンコ(1891-1956)はロシア人、ロシア構成主義の芸術家です。ワルワーラ・ステパーノワ(1894~1958)は彼の奥さんで、同じくロシア構成主義を代表する作家として活躍しました。
ふたりは美術学校で知合い、結婚。ロトチェンコは65歳で亡くなり、2年後ステパーノワは64歳で他界。死ぬまで佳き伴侶だったようです。

彼らが活躍した時代は、ソビエト連邦が誕生するなど政治的に大きな過渡期。ポスターやチラシなどプロパガンダ・アートの分野でも多くの作品を残してます。
1920年代になると絵画の制作をやめ、ロシア構成主義の詩人マヤコフスキーをコピーライターとして共同制作されたポスターの数々は、現代の広告デザインの基盤となったのではないでしょうか。
グラフィックデザインもですが、建築、工業デザインも手がけ、1924年頃からは写真の撮影を始めます。この写真作品も現代において高い評価を受けてます。
ステパーノワのほうも絵画活動からしだいにデザインで活躍し始めます。テキスタイルやコスチュームデザインも手がけ、本の装丁や、視覚詩、雑誌・広告のレイアウトなどにも多才さを発揮してます。

この展覧会ざっと見たあと、ボランティアの学芸員?さんの解説があるというのでもう一度、解説を聞きながらじっくり見て回りました。解説を聞きながら美術鑑賞なんて初めての体験でしたが、よく解るし、和やかで楽しいものでした。
当然の如く“撮影禁止”なんで、作品は紹介できませんがGoogleの『画像検索』でも見て下さい。

この美術館、博物館での“撮影禁止”って日本ではあたりまえのように受け入れてますが、諸外国(欧米)では自由度がもっと高いようですね。このことについては言いたいことありありなんですが・・・
『日本の美術館・博物館だけどうして写真撮影禁止なの?』
『吹田市立博物館-地元博物館見学記-』
ちょっと気付いた記事をリンクしておきましょ。それと我が国では国立博物館が5年前九州に出来てやっと4ヶ所(東京・京都・奈良・九州)なんだそうですね。そんな国、珍しいそうです。国民は税金の使い道にもっと口を挟まないといけませんね!
ちなみに東京の国立系の美術館、博物館は基本撮影可のようです。
『本当に館内での写真撮影ができないのは日本の美術館だけなのか』



がらっと変わって、こちらは撮影自由でした。








一応「写真撮ってもいいんですか?」って訊ねたら「どうぞ、どうぞ♪」って嬉しそうでしたよ。
展示は・・・どうも文化祭のノリでしたが。(^_^ゞ

お決まりの施設内食堂でのランチご案内。




茶室「夕照庵」ってのもちらっと気になりましたが、今回はスルー。


2010.8/14、びわこ文化公園にて。