京料理 道楽のブログ

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《茶事》

2012-10-04 | Weblog
本日は、立礼茶事を執り行いました。

待合の掛け物は、横物で、高浜虚子の賛に林文塘の画「秋の夕」。

本席には、有馬頼底書の横物の大軸、神秀の偈と大鑑慧能の偈。

懐石は、輪島真塗の折敷・四ッ椀・飯器・朱杯・杯台。汁は袱紗仕立で里芋と芋茎。向付は川瀬竹春の藍彩四方向付に糸縒昆布〆と岩茸。燗鍋は和全。
椀盛は、時代京蒔絵鴨に薄の煮物椀に鱧 松茸 柚子。
焼物は、三浦竹軒 楓樹鹿遊図に目近。
強肴は、和全の竜田鉢ににしん茄子
進肴は、半七の秋草の画鉢にくさびらと菠薐草。
箸洗は、時代京塗紅溜小吸物椀に菱の実。
八寸は、丹波栗と車海老トリュフチーズ鋳込。
香の物は、寛次郎の抜蝋鳳凰鉢に沢庵 西瓜奈良漬 胡瓜。

香合は、堆朱陽成。
主菓子は、飛来一閑の縁高に道楽製 葛焼柚味噌餡鋳込。

花は、竹一重切 大亀和尚 月影に高砂芙蓉と浮釣木。

茶碗は、林香君 地精。

濃茶は、葉室の昔 詰めは小山園。

茶入は、肩衝 萩焼 いなぼ。

茶杓は、大亀和尚 和敬。

仕覆は、時代花蔓紋緞子。

皆具は、中村翆嵐。

水次は、諏訪蘇山。

莨盆は、淡々斎花押 表朔 行李蓋。

干菓子は、淡々斎花押松の木盆に、道楽製の六種野菜干菓子吹寄せ。

薄茶碗は、高麗呉器 伊羅保ほか。

棗は鵬雲斎花押 一瓢斎大棗 六瓢

茶杓は、淡々斎 御祓

皆様、本日は御遠方よりお運び賜り、主客直心の交わりの貴重なひとときをもつことができて、心より嬉しく存じ、深く感謝致します。