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漬物の保存について☆

2013年09月11日 07時40分35秒 | 漬物あれこれ
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

9月11日(水)の山形県酒田市は空一面にに薄い雲がかかっています。

日差しも差しているのですが、雲に遮られ少し力ない感じです。

先日、お客様より「お土産に頂いた「庄内小茄子からし漬」が苦い!」というお電話を頂きました。

製品の状況をいろいろとお尋ねしいている中で、「「庄内小茄子からし漬」はどんな色をしていますか?」という質問をしたころ、お客様より「黒い!」という返事が返って来ました。

「庄内小茄子からし漬」の色は黄色ですが、時間の経過とともに黒みがかって来ます。


漬物の梨屋「庄内小茄子からし漬」



しかし、通常の保存の仕方では、賞味期限の45日間で黒くなることはまずありません。

この「庄内小茄子からし漬」は、かなり厳しい条件下に長時間置かれていたようです。

「庄内小茄子からし漬」は、袋の中で発酵しております。

この発酵は、高温では急激に進みますし、低温では速度が遅くなります。

「庄内小茄子からし漬」の保存方法の欄には「直射日光、高温多湿を避け常温で保存」と記してあります。

この場合の常温とは、25度以下の温度を指しています。

高温となる車の車内などに長時間放置した状態が続けば、発酵が急速に進み、黒みがかった色に変色して、食べると苦いという結果になってもおかしくはありません。

ちなみに、先程のお客様からは、通常便にて代替えの「庄内小茄子からし漬」をお送りしたところ、「美味しく食べることができました。」とお礼の電話を頂いております。

漬物を美味しくお召し上がり頂くためには、漬物メーカーの努力だけではどうにもならないこともあります。

漬物をお召し上がりになる皆様も、製品のお取扱いにはくれぐれもご注意ください。




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