デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

琵琶法師 山鹿良之

2009-07-09 00:24:04 | 観覧案内板
長編記録映画 「琵琶法師 山鹿良之」
監督 青池憲司  1992年度作品 80分 
上映日 8月6日(木)・8日(土) 18時30分開場(上映前に青池監督の挨拶あり)19時30分上映
会場   野方区民ホール
前売り 1000円 (当日 1200円)
前売りはFAXまたはメールで受付
定員は248席
お問い合わせ 琵琶法師山鹿良之上映実行委員会
電話&FAX 050-3577-4906
biwa-houshi@nifty.com
http://biwa-houshi.cocolog-nifty.com/blog/

これは自分としては必見の映画。最近読んで大変刺激を受けた兵藤裕巳『琵琶法師』には、新書なのにDVD付だったのだが、このDVDが山鹿良之演じる「俊徳丸」の一部であった。説経節が大好きで、小栗判官が大好きで、二代目若松若太夫のプロデュースをし、若太夫に小栗全段をやってもらおうなんて野心をもっていた自分にとって、この山鹿の琵琶説経はまさにずっと見たかったものだった。若太夫の説経節は明治以降できた芸能で、洗練されたものであることがよくわかった。琵琶という楽器のインターナショナル性とでもいうのだろうか、語り物の伴奏音楽の原点の音色に圧倒される。若太夫の説経節は、語りというよりは節回しが中心になっている、より浪曲に近い。だが山鹿の説経節は語りなのである。徹頭徹尾語りの芸だった。新書のおまけなので20数分のDVDだったのだが、これはもっと見たいと真底思った。そこにこの記録映画の上映会である。ありがたい。
うれしいことにこの映画では「小栗」を演じるのがたっぷりとみれるという。
これは勝手な推測ではあるのだが、一遍上人が遍歴していた時代、寺社や河原で琵琶を片手に演奏していたその語りのスタイルは、山鹿がそのまま継いでいるのではないだろうか。その意味で原説経とも言えるかもしれない。期待度200%の映画である。


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