デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

デラシネ通信号外2012-39

2012-10-23 17:48:06 | デラシネ通信号外
今日は私のふるさと宮城の話題をふたつお届けします。

「写真集塩竃東日本大震災の記録」が刊行されました。
若宮丸漂流民のふるさとのひとつ、寒風沢(さぶさわ)が地震津波で壊滅的なダメージ
を受けたことは、会報「ナジェージダ」28号でNPOしをがまの綿さんが詳細に報告し
ています。それを読んでほんとうに、胸がいたくなりました。
NPOしをがまでは、震災、津波におそわれた塩竃の記録を写真と資料
で詳しく追った「写真集塩竃東日本大震災の記録」を発刊しました。
新聞・テレビなどではあまり報じられることのなかった塩竃ですが、いかに大きな被害
を受け
ていたのかが、よくわかります。漂流民の集まりなどで訪れたところ、マリンゲート、
壱番館、本塩釜駅、そして寒風沢のあのときといまを見ることはとても辛いものではあ
りますが、これがまさに現実なのだと思います。
震災津波から1年半経って出版されただけあって、復興の足どりもきちんとわかるよう
に編集されています。初版はすぐに完売したそうで、まもなく重版もできるとのことで
した。たいへん重みを持った記録資料集でした。
http://blog.canpan.info/minatoshiogama/

慶長使節400年記念シンポジウム「出帆400年に向かって」
11月3日(祝)13:30-16:00
宮城県慶長使節船ミュージアム
もうひとつは、石巻渡波にあるサン・ファン館で、開催されるシンポジウムのご案内で
す。サン・ファン館も地震津波の影響を受け、現在まで閉館していますが、着々とオー
プンの準備をすすめ、今週末には大きなイベントも開かれるようです。来年が遣欧使節
派遣か
ら400年にあたるということで、石巻と仙台でシンポジウムが開催されます。
なぜか私もサン・ファン館で開催されるシンポジウムにパネラーとして出席します。
ただ400周年を祝うということではなく、未来に伝えていくということに大きな意義
をもたせたシンポジウムのようです。私は石巻若宮丸漂流民の会を代表するかたちで参
加しますので、漂流民の視点からの報告をしたいと思っています。
http://www.santjuan.or.jp/event/pdf_h24/121028-1118.pdf

デラシネ通信 http://homepage2.nifty.com/deracine/
大島幹雄


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 検査前日 | トップ | ちょっとやっかいなことに »

コメントを投稿

デラシネ通信号外」カテゴリの最新記事

カレンダー

2024年10月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

バックナンバー