デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ソウルの春

2024-08-29 05:06:39 | デラシネ日誌
幾分涼しくなった気はする。南部市場までウォーキング。主に朝飯用のお買い物。またとうもろこしを買ってしまう。
9時前に家を出る。昔そごうがあったと思われる読売ホールのビルにある角川有楽町シネマで、「ソウルの春」をみる。1979年12月12日チャン・ドゥガンが独裁者朴大統領暗殺後の軍隊の全権を掌中におさめたクーデターを事実に基づき描いた映画。2時間半という時間をまったく感じさせない、緊迫感あふれる映画となっていた。興奮した。チャン・ドゥガンを演じたファン・ジョンミンとチャン・ドゥガンの叛乱をくい止めようとした首都警備司令官を演じたチョ・ウソンという名優の迫力ある演技もあるが、わずか半日の出来事をこれだけ濃密なエンターテイメントに描いたのは見事である。何度もチャン・ドゥガンを逮捕するチャンス、反乱軍を鎮圧するチャンスがあったことを知って、歴史にイフはないとはいえ、あのとき参謀次官が決断を誤らなければ、国防長官が決断を下せばということが、何度もあったことにも愕然とした。それと軍隊における命令の問題、ハルの会という朴がつくってしまった軍隊における越境組織の存在など、いろいろな要素を詰め込み、このクーデターが成功してしまった、そしてそのことによってソウルの春が終わりを告げたことを知る。映画館を出てもしばらく頭がくらくらしていた。
気を取り直し、取材先の門前仲町に移動。待ち合わせの喫茶店の一階にあった立ち食いそば屋で遅い昼飯を食べて、喫茶店へ。どうしても話を聞かないといけない人への取材がやっと実現した。2時間ほどいろいろなことが聞けたし、今後のこともあるので、こうしてゆっくり話を聞く場ができたことは大きい。そろそろ台風の影響なのか、雨がちらっと降る中を帰宅。
ウクライナへの送金のことで、デリーエフとワッツアップで電話。声を聞くのは久しぶり。やはりパリに住んでいるとのこと。娘のヤーナは昨日2週間の予定で旦那さんに会いにオデッサにいったという。クリューコフの消息も尋ねたが、7月上旬に電話してからは連絡がつかないという。明日はクリューコフの誕生日、電話はしてみようと思う。
送金にも無税ですませるために受け取る側でもいろいろ手続きがあるとのこと。なんとか来週に送金したいのだが。
夕飯時は、「ソウルの春」の話になってしまう。
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